紀州低名山巡り:烏帽子山(新日本百名山;高田・林道終点登山口よりピストン)


- GPS
- 04:09
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 855m
- 下り
- 833m
コースタイム
- 山行
- 3:54
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 4:07
天候 | 曇りのち雨(頂上〜支尾根下降点付近まで本降り…) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・城塞状の石組遺構・俵石まで林道風ルート、支尾根乗越しを挟み小沢を2回渡渉(基本的に飛び石でOK;スリップ注意) ・俵石から細い小径をトラバース気味に進み、大杭峠への分岐付近から本格的な登り(要所に新宮山の会設置の案内標識あり) ・2箇所の支尾根乗越しポイント手前、樹林帯の登路に落葉や木の枝が積もり、ルート分かりにくい(立木の白テープ等マーキング頼りに登降のこと) ・2回目の支尾根乗越し点から暫く緩斜面が続いた後、山頂まで標高差約300m強、胸突き八丁の登り(途中、展望の開ける尾根岩峰付近を通過、巻き道あるもルートロス注意…/山頂直下にロープ付き急坂区間が複数あり、特に下りはスリップ・滑落注意) ・樹林帯のルートは日没後急激に暗くなり、沢渡渉点等の付近で道迷いリスクが一気に増大(小生も計3度のルートロス〈汗…〉日没少し前には安全に下山できるよう、余裕ある行程を!と自分に言い聞かせました…) |
その他周辺情報 | 登山口手前に日帰り入浴のできる高田グリーンランド・雲取温泉あり(平日14時より営業、夜9時まで) |
写真
感想
紀州ツアー2日目、この日は南紀方面の予報が芳しくなく、日没時間との関係でも予定していた那智エリアの奥山・烏帽子山の踏破はビミョーな状況…。再訪するには東京から距離もあり、何とかしたいと願いながら、まずは前泊した伊勢・鳥羽周辺のミニ観光を早朝からスタート。宿から徒歩にてすぐ、午前5時から開門の伊勢神宮・外宮(げくう)の参拝を文字通りの朝メシ前、暗いうちから済ませ、午前7時半過ぎに宿を出立。移動途次に近くの人気スポット、二見浦の夫婦岩をサクッと観光・遙拝の後、午前中のハイライト、今次ツアーのもう一つの目標である「登れる灯台」の巡礼に向かいます。本エリアには安乗(あのり)埼、大王埼の2基が比較的近接して立地しており、朝の開館に合わせて絶景の岬先端に建つ2ヶ所の灯台を素早く登降、これで全国16ヶ所のうち10基を踏破、こちらも間もなくカウントダウンに…。(さすがに「山」ではないため、ヤマレコの「登った山リスト」には入っていませんが…〈苦笑〉)
天候下り坂の中、三重県を脱して伊勢道を南下、烏帽子山の登山口を目指しますが、何とこの日は手前の紀勢道(無料区間)が想定外の日中集中工事で紀伊長島から先が通行止め…。国道迂回を強いられ、ここで痛恨の30分近くのタイムロス、更に雨も本降りに…。普通ならここでこの日の烏帽子山ツアーは断念すべきところ、いつもながら諦めの悪い当方は、次回の下見の意味でも登山口までは行ってみよう、と昼食もトイレ休憩も取らず、ノンストップで新宮から高田地区の林道を終点まで登り詰めます。すると、伊勢神宮の神々の御利益か、ここへ来て雨は上がり、薄陽も差すハイキング日和。時刻は既に午後1時40分過ぎですが、下山中に日が暮れても、終盤の沢沿いの林道区間ならへ電装着で何とかなろう、と意を決して出発。登山口に山仕事の方の軽トラが置かれているのを横目に見ながら、全速力で緩やかな登山道を登っていきます。小沢を2ヶ所ほど難なく渡渉、最初のチェックポイント・俵石は休憩に打ってつけのスポットで、ここで遅まきのおにぎり弁当を10分でかき込んで、いよいよ後半の長い尾根登りに挑みます。
以降のコース中詳細は本文・写真キャプション記載の通りですが、最初の誤算は山頂までの岩場混じりの急坂クリアに予想以上の時間を要したこと。おまけに頂上直下からは雨も降り出し、午後4時過ぎに何とか烏帽子山頂に辿り着く頃には本降りに…。証拠写真だけ撮り、文字通りの「タッチ・アンド・ゴー」でそそくさと下山開始しますが、復路は更に厳しい試練が待ち受けます。まずは尾根を下るうち、メガネが曇って視界が悪いせいか、知らぬ間に支尾根へと迷い込みますが、ここはヤマレコマップとGPSの威力で短時間にて正規コース復帰。その後の2ヶ所の要注意ポイント・支尾根下降点も新宮山の会設置の案内標識のお陰で迷わずクリア、以降の樹林帯区間では次第に薄暗くなる中、へ電装着し立木のマーキング等を頼りに何とか勾配の緩む大杭峠分岐まで午後5時過ぎに下山。辺りははや漆黒の闇ですが、この時点で雨も小降りとなり、後はトラバース道+林道を緩やかに下るのみ、とホッとしたのも束の間、本当の「核心部」はこの先でした…。
まず、往路は水量多めで石飛びにて通過した最初の小沢渡渉点を慎重に通過、ヤレヤレと油断していると、往路では何の問題もなく通過した2番目の小沢を渡る手前から知らぬ間にルートロス…。小籔をかき分け、小沢近くの踏跡を上に下に彷徨った末、ここもヤマレコマップの軌跡頼りにどうにかルート復帰。続いて、これも往きは何気なく通過した支尾根の乗越しポイントで、またしてもルートを失い右往左往…。ここでは、新宮山の会の小さな案内標識に助けられて数分で何とかコース復帰。この間、何度か太腿の筋肉も攣ったりして、文字通り心身クタクタの状態で午後6時過ぎにようやく登山口帰着します。結局、復路も往路とほぼ同様の2時間近くを要し、往復4時間近くのロングハイクに。ふと見ると、復路でのヤブ漕ぎ等の苦闘中にどこかで脱落したようで、往路から付けていたはずのザックカバーがなくなっており、ザックの下半分が中身までビショ濡れ…。天候不良時、日没間際の低山強行ハイクの怖さを身をもって実感、図らずも反省点てんこ盛りのナイトハイクとなりました。
この日のお宿は那智勝浦郊外・湯川温泉の鄙びた老舗旅館・恵美須屋。到着時間が予定より遅れたため、宿のベテラン女将が心配して携帯に電話を下さった上、宿に着くとすぐに濡れた山靴の湿気取り用の古新聞を差し出して下さいます。濡れた装備品も暖房の効いた部屋で乾かし、温泉と充実の夕食でリフレッシュした翌朝、筋肉痛がキツい…と呟くと、今度は素早く湿布薬を下さいました。昔から紀州路を行き交う旅人のお世話に勤しんで来られた宿の女将さんの、まさに「カユいところに手の届く」さり気なく温かい気配りに感謝感激です。ともかくも、天候不順の中ながら「難関」烏帽子山を満身創痍でどうにか攻略、ツアー3日目は生憎終日の雨降り予報のため、朝イチで那智勝浦のコインランドリにて濡れたクサい衣類をまとめて洗濯。小雨の中を那智ノ滝、熊野那智大社、串本の橋杭岩と定番のユルユル観光。合間には和歌山県唯一の「登れる灯台」潮岬灯台の踏破もしっかりこなし、休養と充電・リフレッシュの1日となりました。午後には雨も小止みとなり、しっかり車にガソリン補給の上、次なるターゲット・高野山エリアを目指し、長駆高速道をひた走る小生でありました…。
[※高野三山巡礼編へ続きます…。]
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