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Yamareco

記録ID: 6179719
全員に公開
ハイキング
奥武蔵

秩父の霊峰、武甲山へ

2023年11月14日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:01
距離
15.4km
登り
1,073m
下り
1,075m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:54
休憩
0:26
合計
5:20
距離 15.4km 登り 1,097m 下り 1,081m
8:04
71
9:17
9:25
16
9:52
9:54
18
10:11
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6
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11:08
0
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5
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38
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7
13:27
13:29
0
13:29
ゴール地点
天候 晴れ☀️
過去天気図(気象庁) 2023年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
・行き
西武秩父線「横瀬駅」下車

・帰り
秩父鉄道「浦山口駅」

西武秩父線「西武秩父駅」乗車
コース状況/
危険箇所等
・表参道(横瀬駅~武甲山)
特に危険箇所はなし

・裏参道(武甲山~浦山口駅)
山頂付近は急勾配で落ち葉も多く、ザレてる箇所もあるため滑りやすい。
秩父にある横瀬駅
2023年11月14日 08:03撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 8:03
秩父にある横瀬駅
目的の山が見えるね
2023年11月14日 08:11撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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目的の山が見えるね
三菱マテリアルの工場
2023年11月14日 08:19撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 8:19
三菱マテリアルの工場
セメント工場
2023年11月14日 08:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 8:36
セメント工場
道幅の狭い林道へ入る
2023年11月14日 08:57撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 8:57
道幅の狭い林道へ入る
水場とほこら
2023年11月14日 09:08撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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水場とほこら
真っ赤な祠だ。祭ってるのは道祖神だろうか
2023年11月14日 09:11撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 9:11
真っ赤な祠だ。祭ってるのは道祖神だろうか
謎の小屋があるが入れない
2023年11月14日 09:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 9:14
謎の小屋があるが入れない
登山口へ
2023年11月14日 09:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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登山口へ
浦山口までのコースは使えないとのことだが、のちに使えることがわかる。
2023年11月14日 09:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 9:17
浦山口までのコースは使えないとのことだが、のちに使えることがわかる。
登山道へ入っていく
2023年11月14日 09:27撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 9:27
登山道へ入っていく
しっかりロープで案内してもらう
2023年11月14日 09:32撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 9:32
しっかりロープで案内してもらう
ところどころに人家が見られるが、さすがに人は住んでいない
2023年11月14日 09:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ところどころに人家が見られるが、さすがに人は住んでいない
なかなかの急勾配
2023年11月14日 09:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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なかなかの急勾配
分岐。左は通れるのか?
2023年11月14日 09:44撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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分岐。左は通れるのか?
ちょっと怖いけど、頑丈な橋だ
2023年11月14日 09:47撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ちょっと怖いけど、頑丈な橋だ
またまた橋
2023年11月14日 09:53撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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またまた橋
ずいぶん登って来たが、まだまだ
2023年11月14日 09:56撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ずいぶん登って来たが、まだまだ
なだらかな坂が続く
2023年11月14日 10:12撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 10:12
なだらかな坂が続く
ちょうど標高1000mにある大杉の広場。本当に大杉があった
2023年11月14日 10:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 10:18
ちょうど標高1000mにある大杉の広場。本当に大杉があった
ひえっ
2023年11月14日 10:22撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 10:22
ひえっ
天然の階段が続く
2023年11月14日 10:32撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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天然の階段が続く
山頂の武甲山御嶽神社
2023年11月14日 10:53撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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山頂の武甲山御嶽神社
山頂の展望台
2023年11月14日 10:57撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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山頂の展望台
展望台からの景色は圧巻
2023年11月14日 10:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 10:58
展望台からの景色は圧巻
浦山口への下山ルートは、道幅が狭くちょっと危険かも。ていうか浦山口への下山ルート使えるじゃん...
2023年11月14日 11:31撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 11:31
浦山口への下山ルートは、道幅が狭くちょっと危険かも。ていうか浦山口への下山ルート使えるじゃん...
見晴らしのいい場所もある
2023年11月14日 11:44撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 11:44
見晴らしのいい場所もある
分岐。道標が...
2023年11月14日 11:55撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 11:55
分岐。道標が...
岩場が多い
2023年11月14日 11:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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岩場が多い
熊への警戒は怠らず
2023年11月14日 12:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 12:14
熊への警戒は怠らず
そろそろ登山道か?
2023年11月14日 12:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 12:35
そろそろ登山道か?
2023年11月14日 12:39撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 12:39
川を渡る迂回路
2023年11月14日 12:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 12:42
川を渡る迂回路
迂回路の終わり。ここが橋立コースの通行止めポイントだったんだろうか?
2023年11月14日 12:48撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 12:48
迂回路の終わり。ここが橋立コースの通行止めポイントだったんだろうか?
マムシグサ。間近で見ると食べたくなるが、食べたらヤバいやつ
2023年11月14日 12:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 12:59
マムシグサ。間近で見ると食べたくなるが、食べたらヤバいやつ
林道は続くよどこまでも
2023年11月14日 13:03撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 13:03
林道は続くよどこまでも
2023年11月14日 13:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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2023年11月14日 13:07撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 13:07
2023年11月14日 13:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 13:15
浦山鍾乳洞まできた
2023年11月14日 13:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 13:17
浦山鍾乳洞まできた
2023年11月14日 13:25撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
11/14 13:25
西武秩父駅近くの料理屋でいただいた秩父セット
2023年11月14日 14:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/14 14:37
西武秩父駅近くの料理屋でいただいた秩父セット

感想

急に冷えて来た。もう暖房をつけたものは多いだろう。つい先日までクーラーをつけるくらいに暑かったのに。


今日は奥多摩高尾エリアから離れ、秩父に聳える独立峰、武甲山を登る。

標高は1,304mで、山頂に神社があるのが特徴だ。

そして、武甲山を語る上でかかせないのが、石灰岩である。
武甲山には潤沢な石灰資源があり、採掘による産業が秩父を支える柱の一つとなっている。
しかし採掘のための発破により山が削り取られ、丸みがあった山が鋭利な形に変わってしまったのだ。そういった歴史を知ると、武甲山からはどこか悲哀さを感じる。


さて、今回のルートだが、西武秩父線の横瀬駅から武甲山までの表参道を登り、山頂から浦山口までの裏参道(橋立コース)を下っていく。


【横瀬駅~登山口】
横瀬駅へ降りると、武甲山はもう目の前に見える。しかしここから登山口までは結構な距離があるが、残念ながらバスは通っていない。このため駅前から登山口まではタクシーを利用する者もいる。
実際、駅前で男から、一緒にタクシーに乗らないかという提案を受けた。確かに二人で乗れば運賃は半分で済む。
しかし僕はあえて歩いて行くため断った。
誘って来た男も歩いて行くことになったため、なんだか申し訳ない気持ちになる。

まずは西武線の線路沿いの車道を歩く。三菱マテリアルの工場を通ったあとは、線路を逸れて、セメント工場地帯に入って行く。

山から採掘した石灰岩を運ぶベルトコンベアや、セメントを貯蔵するタンクといった設備がギッシリと積まれており、工場は大きな音を立てている。絶賛稼働中だ。
現場の作業員らしき人物も見られる。そのうちの一人から、今日は良い登山日和だなどと声をかけられる。

工場を抜けたあとは道幅が狭い林道へと入って行く。車が一台通れるくらいだ。対向車が来たら大変だろう。


駅から歩くこと一時間、ようやく登山口へと着く。御嶽神社の一の鳥居というスポットになっている。登山口には小屋つきの駐車場があり、すでにほぼ満車状態だった。
こ、こんなに人気だったのか?武甲山
うろたえている間にも車が一台とまた一台と駐車場へと入っていき、駐車スペース外に無理やり止める。

そして、小屋に気になる張り紙を見つける。

「橋立コース 崩落の危険性があるため通行止め 浦山口までは下山できません」

と書いてある。

はっきりと書いてある。

早くも下山ルートが潰されてしまったのだった。


【登山口~武甲山】
登り始めは、なだらかな坂になっている。この感じは奥多摩と違うのだなと思う
麓から見た武甲山は急峻に見えたのだが、この表参道は結構初心者向けなのかもしれない。

また、登山口付近には人家が見られ、中には実際に営業しているカフェもあるようだ。今は閉まっているが。

人家を抜けると、しばらくはコンクリで固まった道を登って行く。スリップの心配はない楽な道ではあるが、結構な急勾配になっているため足への負担はかかる。
というか、登山口に来た時点で既に足に負担がかかってる。

途中で柔らかい地面の道になり、通常のハイキングコースのようになる。ペースが早めだったせいか、多くの登山客に追いついてしまう。車で来た者たちだろう。子供を連れた者もいる。

道幅も広くトラバース道もなく安全な登山道なため、これも人気の理由の一つだろう。


登山口から一時間半で山頂に着く。
山頂には立派な神社が構えてある。これが武甲山御嶽神社だ。

日本武尊が祈願のため、この地に甲(かぶと)などの武具を収めたことが伝わっているという、由緒ある神社だ。
これが武甲山という名前の由来にもなっている。
しかし、関東のあらゆる山に日本武尊の伝説が残っているが、ある意味で最古の登山家だったのかもしれない。

神社から少し登った先、フェンスに囲まれた展望台があり、ここが武甲山の実質的な山頂になっている。
展望台からの景色は圧巻で、秩父市街地が一望できる。木々で遮られているが、雲取山も若干見えはする。


【武甲山~浦山口】
山頂から下山を開始すると思い立ったところで、一の鳥居の小屋にあった張り紙を思い出す。

「浦山口までは下山できません。」

しかし、浦山口へ続く道は通行止めになっていないのだ。あれれ?と思いながら、橋立コースを進んでいく。

このコースは道幅が狭いトラバース道があり、落ち葉も多く滑落の危険もある。表参道とは様相がまるで違うため、警戒レベルを引き上げる必要がある。
そしてすれ違う人も露骨に減る。

トラバース道が終わり、一旦はなだらかな坂になったと思いきや、険しい岩場ゾーンが出現する。
ここは下山も大変だが、登るのもキツいだろうなと思う。

さらに九十九折りの急坂が続いたあとは、なだらかな林道になる。そばには橋立川が流れていて、せせらぎが心地がいい。
しばらく進むと、通行止めに差し掛かる。
よく見ると、林道から外れて沢まで下って渡渉する迂回路がしっかり用意されている。

なるほど、ここが通行止めだったのだ。
ここは秩父山岳連盟が迂回路を整備したようだが、自治体との連携がとれていなかったのだろうか。

迂回路を通ったあとは林道に復帰し、しばらくこの林道を歩いていく。
三十分ほど歩いて、鍾乳洞の駐車場に着く。
鍾乳洞も気になるが、それよりも眼前にある切り立った断崖に目を奪われる。

ここから少し歩くと、秩父鉄道の無人駅、浦山口駅に着く。

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