展望と紅葉の中山ハイキング
- GPS
- 02:41
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 227m
- 下り
- 218m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されている |
写真
感想
昨年夏、北杜市白州町の「中山」に行ってみた。登山家として、また甲斐駒ヶ岳七丈小屋の運営を手掛けることで著名な花谷泰広氏が整備を手掛けたと聞いて一人で行ってみたのだが、素晴らしい眺望だったので、今度は我らがリーダーも誘って行こうと考えていた。今回は久々登山の分岐マニア氏も忙しい中を縫って同行してくれることになった。中山はヤマレコの記録をお読みの皆さんの感覚からすれば、山というより丘に近いのかもしれない。筆者にとってはそうでもないのだが、それでも登山に時間が掛かるわけでもないので、観光と組み合わせた計画を立ててみた。
登山前日は当初甘利山に行ってみようかと思っていたが、天気予報では冷え込みが厳しいとのことだったので、山道の凍結を懸念して計画を変更、前から行ってみたいとは思っていた韮崎駅近くの姫宮神社に行ってみた。「にらさき富嶽三十六景」に挙げられている場所で石の輪の中に富士山が見えることで知られている。石の輪は鏡石と言うらしい。ちょうど、北斎の富嶽三十六景の「尾州不二見原」、いわゆる「桶屋の富士」を彷彿とさせる構図である(この版画の山は実は富士山ではないというのが最近の説のようですが・・・)。今日は天気がいいので期待を込めてのぞいてみると、ああ残念、東南方面は雲がかかっていて富士山は見えず。諦めて帰ろうとしたが、待てよ、雲があったのは東南方面だけだったな、と気づき、反対側に回ってみると、果たして見えるではないか、石の輪の中に八ヶ岳が。桶屋の富士ならぬ石屋の八ヶ岳(石屋ではなく神社ですが)。なかなかいい写真が撮れた。
観光の2番目は、アグリーブルむかわでのランチ。ここは前述の花谷氏の関係者の方が運営している宿泊所兼レストランで、以前一度行ったことがある。元々「真原の桜並木」として有名な場所で、数年前(?)から営業されている。ランチは予約が必要なのだが、ボリューム満点のスキレット料理を出してくれる。我らがリーダーは、ひょっとして花谷氏がいたりするんじゃないか、と期待していたようだが、世の中そんなに甘くはなかった。しかしデザートのかぼちゃケーキは甘くて美味しかった。
登山の話に移ろう。白州町の中山は、地図で見ると、集落の間にこんもり丘があるように見える。戦国時代には砦があったようだが、確かにそのような利用には適切な場所だったのだろう。我々は記録上「麓ジェラート」さんのあたりをスタート地点&ゴール地点にしているが、ここに登山用の駐車場がある訳ではないのでご注意ください。麓ジェラートさんもこの時期はお休みです。
スタート地点からまもなく生々しいふんが落ちているので、まさか熊では?思ったが前方に野猿の群れが。そうか猿の落とし物か。どうやらたわわになっている柿で朝食をとっていたようだ。人馴れしているのかすぐには逃げない。熊よりは弱そうだが喧嘩しても勝てそうにないので目を合わせないようにして通り過ぎた。
少し急な舗装道を登ると、「関の桜」という桜の巨木に出会う。この辺りでは有名な桜の木のようだ。桜並木もいいが、すくっと立つ一本桜もいい。今度は4月に来てみよう。さらに進むと米粉パンのお店がある。今日はお休み。ここのパンは白州道の駅でもお買い求めになれます。さて、そんなことでスタート地点から30分ほどで中山峠、すなわち登山口に到達した。登山口の路肩には多少駐車できるスペースがあるが、数台、といったところですね。止めていいのかどうかもよく分からない。逆側の台ヶ原方面からであればちょっと離れるが駐車場はあるようだ。
さて、登山道は最初から結構急である。蜘蛛の巣攻撃があるので当然先頭は筆者である。しかし流石に11月後半ともなると蜘蛛も活動を休止するらしく、不快な思いをせずに登れた。まあ、蜘蛛にとってみれば、せっかく張った巣を壊されてしまうわけで、差し詰め登山者攻撃といったところだろう。そんなわけで蜘蛛との共存を果たしながら登っていくとすぐにロープが出てくる。滑りやすい場所なので自分よりもロープを信じることにする。でもロープに頼ってはいけない。そう本には書いてある。二箇所ほどのロープ場をすぎると少しなだらかになり、尾根伝いに30分ほど登ると見晴らし場の展望台が見えてくる。展望台到着! ここは関係者の方が木を切ってくれていて展望台の下からでも周囲がかなり見渡せる。しかし、展望台に登ると360度の絶景である。甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山はもちろんのこと、八ヶ岳、奥秩父、茅ヶ岳、そして富士山も望むことができる。山座同定できるガイド板も付いており、しばらくそこで眺めを堪能した。
山頂はここではなく、5分ほど離れているので行ってみることにした。中山砦跡という案内があり、このぐらいの山が戦国時代には砦や狼煙場として使われていたのだろうなあと思った。山頂は展望もないので早々に後にして、再び展望台のところまで戻ってくると、奥秩父の山にかかっていた雲が晴れていて、綺麗に望むことができた。展望台の下は休憩所になっており、この中山の整備活動などが展示されている。我々はここでおやつなど食べ、しばらく休憩してから下山した。くだんのロープ場は下りではさらに慎重に。途中何人かとすれ違ったので、この山も次第に知られるようになってきたのかもしれない。ただ、筆者の持っている山と高原地図には登山道として書かれてはいない。
昼食は、卵かけご飯の店「おっぽに亭ぽっぽ」でとることにした。平飼いの鶏からとった卵を使っているのが売りの店だが、以前来た時よりメニューが増えているようで、リーダーと筆者は鶏汁定食、分岐マニア氏は鶏カレーを頼んだ。鶏汁はつくね入りのすまし汁で、リーダーはこれを絶賛していた。
満腹になったところでこの参考記録は終了である。最近の筆者の山行記録は食レポに近くなっているかもしれない。しかし、筆者の情けない山登りの経過を書くより、こちらの方が多少なりとも山レコ読者のお役に立てるのかもしれない。(完)
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