越前岳〜鋸岳〜位牌岳 禁断の縦走路をゆく

2023年12月17日(日) [日帰り]

• GPS: 06:49
• 距離: 11.8km
• 登り: 1,253m
• 下り: 1,254m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:51
• 休憩: 0:57
• 合計: 6:48

7:43 須山愛鷹登山口
8:03 8:04 愛鷹山荘
8:08 8:14 富士見峠
8:23 8:26 黒岳展望広場
8:31 8:36 黒岳
8:41 8:41 黒岳展望広場
8:48 8:49 富士見峠
9:17 9:17 鋸岳展望台
9:48 9:49 富士見台
10:06 10:15 愛鷹山
10:53 10:53 高場所尾根への分岐
10:59 11:08 呼子岳
11:17 11:17 割石峠
11:25 11:40 鋸岳
12:52 12:59 位牌岳
13:27 13:27 前岳
14:07 14:07 割石峠・前岳分岐（東沢）
14:31 須山愛鷹登山口

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

山神社駐車場を利用（無料）

コース状況／危険箇所等

危険箇所は主に以下の2ヶ所

�仝道匈戞阻�莱山〜鋸岳〜位牌岳の縦走路
・まぁ地図上では「崩落のため通行止め」ということになっている縦走路なので危険なのは言うまでもなく、あくまでも自己責任の世界…
・特に危険なのは蓬莱山と鋸岳の間で、風化して脆くなった岩稜帯を何度も繰り返し昇り降りします。
・ただし、20年以上通行止めになっている登山道の割は要所要所でロープや鎖が整備されていて（ロープが信用できる強度なのかという問題は別として…）、道が分かりにくいということは全くありません。「難易度の高い一般向け登山道」と考えて臨めば普通に縦走できるレベルかと思います。
・上記とは別に、位牌岳の北斜面にも険しい岩場あり。こちらは北斜面のため岩場が湿っているので滑りやすかったです。

�∩鯵挧免�根の急斜面
・登山道は普通の実線ルートですがとにかく物凄い急勾配。
・また、北尾根取付き〜東沢出合の間は踏み跡がかなり薄くて非常に道が分かりにくい。

そのほかにも登山道が侵食されて歩きにくい場所や、少々の岩場がありますが�´�以外の区間には取り立てて危険な場所はありません。

写真

12/17 7:39

山神社登山口からスタート！

12/17 7:41

登山口の鳥居と松永塚

12/17 8:04

愛鷹山荘手前でちょっと急登
梯子も有り

12/17 8:06

愛鷹山荘が見えてきました

12/17 8:08

民家みたいな入口

12/17 8:08

愛鷹山荘

12/17 8:13

愛鷹山荘から5分ほどで富士見峠到着

12/17 8:24

少し黒岳の方向に歩くと富士見スポットがありました

12/17 8:24

美しい😊

12/17 8:25

富士見スポットの名前は「黒岳展望広場」

12/17 8:30

午前8時半、黒岳に到着
黒岳山頂からも綺麗に富士山を望めました

12/17 8:32

黒岳山頂の標識
富士山の方向以外は樹林帯で展望はありません

12/17 9:10

富士見峠まで戻って今度は越前岳方向へ
登山道が侵食されて歩きにくい😇

12/17 9:12

鋸岳展望所

12/17 9:31

ギザギザとした鋸岳の稜線
今日はこれからあの稜線を縦走するのだけど見るからに険しそうで緊張します😥

12/17 9:32

鋸岳の先には駿河湾の水平線が見えています

12/17 9:46

富士見台

12/17 9:47

富士見台は旧五十銭札の図案に使用された場所らしいけど木の枝が伸びて見通しが悪くなっていました(´・ω・`)

12/17 10:05

午前10時、愛鷹山系最高峰の越前岳に登頂(=゜ω゜)ノ

12/17 10:06

越前岳は富士山の方向が樹林でほとんど見えない代わりに海側の眺めが超絶景🤗

12/17 10:07

青い駿河湾がとても綺麗

12/17 10:07

手前の街は富士市
奥は静岡市や焼津市

12/17 10:08

西伊豆海岸

12/17 10:09

越前岳の山頂は霜柱で真っ白

12/17 10:15

並走する東名高速と新東名高速

12/17 10:18

伊豆半島を正面に見ながら呼子岳向かって縦走開始🥳

12/17 10:29

不気味な鋸岳の稜線がだんだんと近づく…

12/17 10:52

位牌岳を望む

12/17 10:55

高場所尾根分岐から望む駿河湾

12/17 10:56

12/17 11:00

雪雲に見え隠れする南アルプス南部の山々

12/17 11:04

午前11時過ぎ、呼子岳を通過

12/17 11:05

呼子岳からの眺め

12/17 11:06

煌めく駿河湾
大瀬崎の砂州の形がはっきりと見えています

12/17 11:10

越前岳の肩からひょっこりと顔を出す富士山

12/17 11:11

位牌岳へと続く鋸岳の稜線
切れ落ち具合がエグい…😇

12/17 11:11

鋸岳の稜線の左側には丹沢山系が見えています

12/17 11:23

蓬莱岳に到着
いよいよ禁断の縦走路に突入します(´ω`;)

12/17 11:25

とりあえず踏み跡はしっかりしていそう

12/17 11:25

険しい稜線((((;゜Д゜))))

12/17 11:26

御殿場の街を望みながら稜線を進みます

12/17 11:28

いよいよ核心部へ突入です

12/17 11:31

足場の非常に悪い道をトラバース
右側は切れ落ちていて高度感があります

12/17 11:34

続いて岩場を大きく下る

12/17 11:35

険しい道とは対照的に煌めく駿河湾が美しい(´ω`;)

12/17 11:36

風化が進んで見るからに岩が脆くなっているのが分かります

12/17 11:40

岩の合間を越えて反対側へ

12/17 11:44

写真でどこまで伝わるか？！
スリルの連続🥶

12/17 11:45

鋸山縦走路で一番高低差があると思われる岩場
ロープが2本＋鎖が1本、思ったよりしっかりとしたロープだったのが救いですがとにかく険しい…

12/17 11:55

岩場を登り切って歩いてきた稜線を振り返りますが、こうして見ても一体どこをどうやって歩いてきたのかさっぱり分かりません🙄

12/17 11:56

駿河湾を眺めながら深呼吸…

12/17 12:01

ボロボロに風化した登山道と縦走路の標識

12/17 12:01

核心部を通過し終えて振り返る岩稜帯

12/17 12:25

位牌岳に登り返すにつれて越前岳の肩から再び富士山が顔を出しました🤗

12/17 12:26

宝永火口の迫力が凄い

12/17 12:27

もう核心部は全てクリアしたと思い込んでいたら、位牌岳の手前で険しい岩場にぶち当たりました
まだまだ油断はできませんなぁ😇

12/17 12:28

急登が辛いので富士山を眺めながら一休み…

12/17 12:30

北斜面なので岩場が湿っていて滑りやすい

12/17 12:40

丹沢の山なみ

12/17 12:43

越前岳〜呼子岳〜鋸岳
位牌岳の北側で今日歩いてきた尾根をすべて振り返れました🤗

12/17 12:45

越前岳と富士山

12/17 12:53

午後1時前、位牌岳に到着
寒いので軽く補給だけ済ませすぐに出発(=゜ω゜)ノ

12/17 13:17

位牌岳〜前岳の尾根道からも越前岳と富士山がとても綺麗に見えました

12/17 13:17

素晴らしい富士山ビュー！

12/17 13:18

今日一番の富士山かもしれない🥰

12/17 13:18

前岳へ続く尾根道

12/17 13:27

前岳を通過

12/17 13:27

手書きで「前岳」

12/17 13:41

前岳北尾根の下りは超急勾配
延々と補助ロープが設置されていますが足を滑らせたら止まらいくらいの急勾配です💦

12/17 13:53

下っても下っても終わらない急勾配

12/17 13:56

ようやく尾根の取り付きまで下って急勾配は終了
ところが今度は踏み跡が薄くなってどこが登山道なのかよくわかりません🙄

12/17 13:57

苔蒸した岩が神秘的

12/17 14:01

本当にどこが登山道なのか分からない
GPSと照らし合わせないと道迷いが不安になるレベルです

12/17 14:08

東沢出合
ここまで出られれば一安心

12/17 14:29

最後は林道を歩いて山神社入口の駐車場へ戻りました

撮影機器：

D750 ニコン

Xperia Ace SO-02L docomo SONY

感想

kuge

今年最後の山歩きは憧れだった愛鷹山の某"禁断の縦走路"に挑戦してきました(=゜ω゜)ノ

まず山神社の登山口から黒岳を経て越前岳から呼子岳までは一般登山道のハイキング。これから挑む危険地帯とは裏腹に、富士山と駿河湾の眺めが時々綺麗に見えるのでとても感激します。
富士山と海の眺めが美しい山と言えば丹沢や箱根の方が身近かもしれないけど、愛鷹山も負けていませんね🤗

やがて越前岳を過ぎて呼子岳に向かうといよいよ鋸岳の不気味な岩稜帯が迫ってきます。禁断の縦走路が近づく緊張感と高揚感…。入り混じる感情を抱えながら鋸岳方面へ進んでいくと、遂に「この先は非常に危険、一般登山者は立ち入りご遠慮云々」旨の警告板が現れました。
そう、その標識の先こそが"禁断の縦走路"、警告板はそれを伝える最後通牒です…😇

最後通牒から5分も歩くと核心部に突入。徐々に険しくなるとかではなくいきなり核心部です…。高度感のある切れ落ちた岩場、脆い岩稜帯、そしてとにかく激しいアップダウン。岩場を数えきれないくらい繰り返し登り降りするので精神的にも体力的にも削られていきます😣
ただ、踏み跡の具合やロープや鎖の設置具合は思ったよりもしっかりしてるなぁ…というのも正直な感想。もっと廃道寸前のようなルートファイティングに近い状況を想像していただけに、思っていたよりはしっかりとした「登山道」が整備されているという印象でした。

また、鋸岳から位牌岳まで2時間くらいずっと核心部が続くのかと思っていたら、実際は30〜40分くらいで一番険しい岩稜帯を抜けられたのでこれも思ったよりは短かったかな？位牌岳の直下にも再び険しい岩場が現れますが鋸岳の岩稜帯に比べればずっと難易度は低く短時間で通過できます。
ちなみに、位牌岳直下の険しい岩場付近から見える富士山と鋸岳稜線の眺めは超最高です！鋸岳⇒位牌岳に向かって縦走する場合、後ろを振り返らないと見えないので注意、見逃すと後悔しますよ（笑）

禁断の縦走路を無事通過して位牌岳まで辿り着けばもう安心。
と思ったのはとんだ間違いで、前岳からの北尾根コースの下山は転げ落ちてしまいそうなくらいの超急勾配、急勾配を抜けた先の尾根取付〜東沢出合は踏み跡の薄くてGPS無しだと道迷いが不安になるような登山道（踏み跡の状況だけで言えば鋸岳縦走路の方が遥かにマシ）。
前岳は一般登山道だし心配ナシ！と思っていたら油断なりませんね😂

そんなわけで、禁断の縦走路への挑戦を以て2023年の山行は全て終了。
富士山と駿河湾の絶景と禁断の縦走路、一年の締めくくりに相応しい楽しい山歩きになりました😊