【丹沢に挑戦】塔ノ岳→鍋割山
- GPS
- 06:20
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,336m
- 下り
- 1,361m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 7:16
天候 | 快晴☀️→やや曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は無し 積雪は無いが、霜が溶け土がぐちゃぐちゃになっている箇所があった |
写真
感想
今日は全国的に気温は低く、日本海側では雪が降っているらしい。
関東は完全に冬日で、最高気温が10℃に届くかどうかのレベルだ。しかし天気は良く、雲一つない。寒気と乾燥には注意したい。
そんな日に僕は山に登ることにした。
登るのは、神奈川県秦野市にある丹沢山系の鍋割山と塔ノ岳だ。
実は半年前から計画していたのだが、諸般の事情で中々行けず、ようやく今になって実行に至った。
ルートは、大倉バス停から塔ノ岳へ登り、鍋割山陵を通って鍋割山へ行き、鍋割山から大倉バス停へ下山するという、至って一般的な周回ルートである。
【大倉バス停~塔ノ岳】
丹沢系の山々に登る人が多く集まるこの場所には、立派なレストハウスがあり、ここに登山案内所や喫茶店などが置かれている。
時刻は午後八時過ぎ。ちょうどここの駐車場が営業開始したばかりだが、既に十台くらい車が停まってある。レストハウス前には数組程度のハイカーがいる。
ここから舗装道路を少し歩くと、塔ノ岳への登山口に入る。
ここから塔ノ岳への登山道は大倉尾根という。通称「バカ尾根」である。
登り始めは緩やかな舗装道路になっていて、営業してるのかわからない茶屋が見られる。
やがて植林を抜けると登山道らしくなり、自然林の中を歩いていく。
ところどころに木道や木階段が敷かれてあり、落ち葉も掃かれていて隅々まで整備が行き届いている。
雑事場ノ平に着いてからは一旦は平坦な道になり、尾根筋を歩いていくとやがて勾配も強めになってくる。
見晴茶屋という小綺麗な小屋に着く。ウッドデッキもついており、そこから相模湾まで見られ景色が良い。
見晴茶屋からは急登が続く。あそこで一息ついて体力を温存しておいたほうがよかったかもしれない。長い長い階段を登っていき、汗だくになる。
階段を登りきっても急登は終わらない。
駒止茶屋という緑色の小屋に着いてからようやく一息つく。ここは営業していなさそう。
眺望も開けていき、右側には綺麗な稜線が見えてくる。おそらく政次郎尾根だろう。戸沢山荘もここからハッキリと見える。
しばらく登ると、また小屋に着く。
堀山の家という小さな山荘だ。中に人の気配は無いがここは営業していそうだ。クリスマス仕様の飾り物も置いてある。
この小屋を抜けたあたりから岩が出現し、大倉尾根はやや険しさを呈してくる。
崩落箇所があるようで、足元注意の看板もある。
慎重に岩だらけの急坂を登る。
やがてまた整備された坂になり、周囲を遮る木々も減っていく。秋に訪れていれば美しいブナ林が見られたのだろうが、今は今で眺望が開けるので悪くはない。
振り返ると秦野市街地やその向こうの相模湾が視界に広がり、右側には真鶴半島、左側には江ノ島が見える。
高度も着々と上がり山頂に近づいていることを実感する。
午前十時半を過ぎた頃、広めのスポットに着く。目の前には花立山荘という立派な建物がある。
既に何組かのハイカー達がここで休憩している。
ベンチも幾つかあり見晴らしも良いため、一息つくにはうってつけかもしれない。
金冷シという分岐点に着き、ここから北東に向かって登る。痩せた尾根を経てからはまた階段続きとなる。
階段を抜けると、塔ノ岳の山頂に着く。
山頂は広く、奥には尊仏山荘が立っている。平日だが人もそこそこ多く、山荘で購入したと思われるカップラーメンを食べているものもいる。
山頂の景色は360度パノラマが広がっており、北や東は丹沢山塊、西は富士山、南は相模湾と贅沢な眺望を楽しめる。
【塔ノ岳~鍋割山】
塔ノ岳からは鍋割山に向かう。金冷シの分岐まで戻った後は、鍋割山陵という道を歩く。
鍋割山までは200mほど標高を下げつつも、細やかなアップダウンが続く。
大丸、小丸といったピークがあり、付近には大きめのベンチもあるため、休憩には事欠かない。
また、ところどころで原生林の隙間から相模湾も見渡せる。
塔ノ岳から一時間ほどが経ち、ようやく鍋割山の山頂に着く。
ここの山頂には鍋割山荘があり、鍋焼きうどんが有名だ。
山荘に入って直接注文するのではなく、入り口前で待ち、店主からやってくるのでそこで注文する。十分ほどでうどんが来たらそのタイミングで会計を済ませる。
値段は1500円。山頂という点を加味すれば妥当かもしれないが、少し前までは1200円で、かつては1000円だったらしい。
鍋焼きうどんは小さなお盆に乗ったアツアツの土鍋で提供される。ネギや油揚げのほかにも数種類のキノコやカボチャ、半熟卵など具沢山でボリュームを感じさせる。
絶景とともに非常においしく頂けた。
腹も膨れ疲れも癒せたところで、このまま大倉に向かって下山を開始する。
しばらくは階段をおり、急坂を下っていく。
階段を抜けた後も、木の根っこが張り巡らされた急坂が続く。ここを登っていくのも非常に骨が折れそうである。
後沢乗越というスポットからは、左手に折れる。
ここをまっすぐ進むと、栗ノ木洞という山が待ち受けている。
後沢乗越から少し下っていくと沢に着き、西沢林道という緩やかな林道に入る。
ここから大倉バス停までなんと5.4キロもある。
ミズヒ沢出合いというところでは、水の入ったペットボトルが山のように置いてある。ここから鍋割山荘までボランティアで運ぶためのものだ。
しばらく林道を歩くと二俣という地点に着く。鍋割山への取り付きも見られ、小丸に続くマイナールートのようだ。
二俣から少し進むと銅像が見えてくる。尾関廣氏の銅像だ。明治に生まれ昭和期に活動した登山家で、山岳連盟を立ち上げた人物である。昭和45年に山岳連盟が彼の功績を讃えて有志で作ったものらしい。愛知出身だが、丹沢の山荘設立に関わった縁でここに建てられたのだろうか。ベンチもあるためここで休憩を取る。
少し進むと別の林道に合流するが、特定の車両以外は通行止めになっている。おそらく、見晴茶屋に通じている道路だろうか。
歩いても歩いても緩やかな林道が続くため、ペースを上げ小走りしていく。
三十分ほどでようやく登山口に辿り着く。
そこから牛小屋を経て住宅地を通り、十分ほどで大倉バス停に到着。
人気のハイキングコースということもあり、綺麗な登山道で登りやすかった。この季節にも関わらず落ち葉も少なく、補強された階段もあって危険箇所も一切なかった。
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