GW雲取山テン泊


- GPS
- 27:02
- 距離
- 33.7km
- 登り
- 2,284m
- 下り
- 2,270m
コースタイム
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 7:08
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 7:22
天候 | 両日とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鴨沢バス停から階段上がったところに登山ポストあります。 |
その他周辺情報 | もえぎの湯は土曜14時前だったので、なんとか心地よく入れました。 |
写真
感想
去年(2014年)衣食住を背負って歩いて泊まった数多くのテン泊。そのはじまりが雲取山だった。
自分がどれだけ成長しているかも含め、その確認の意味もこめて、今年のテン泊も同じコースでの雲取山からスタートする。
平日なのでホリデー快速ではなく、普通の接続で奥多摩へ。8:38奥多摩駅着で8:42バス発、せわしない。ただし、去年の改札出るまで5分という状態ではないだけ快適。バスは増発する気はないらしく、「鴨沢に行く方はこのバスに乗って下さーい」を連呼。ぎゅうぎゅうのバスに前から乗車。
ようやく着いた鴨沢バス停から見下ろす奥多摩湖が清々しい。まばらな人に混じって朝食、日焼け止め、ストック伸ばしたりと登山準備。9:40登山開始。今回は鴨沢バス停から階段登ってすぐのポストに計画書も提出した。
さて、新緑が眩しい中、ゆっくりゆっくり登っていく。久々のテン泊ギアが重く肩に伸し掛かる。こんなに重かったっけ?その後もスピードを上げずに(上がらずに?)ゆっくりペースで登る。妙に変だなー、こんなに重かったっけなー、やだなー、怖いなーと思いながらも登り続けた。ふと見るとちょうどいい休憩スペースが。ザックをおろしてしばし休憩。そのとき私気づいちゃったの。「あ、荷物だけじゃなくて、自分も重くなったんだって」
ようやとの思いでブナ坂に到着。ふぅ、ここまで来れば、あとひといき。と思ったら結構なアップダウンがありながらヘリポート、奥多摩小屋に到着。やっと着いたー!(初テン泊の去年よりやっと着いた感があった)
平日のせいか、去年と比べて断然空いてる。さっそくテント設営。場所はまだまだ選べたが、結局去年と同じところのココロに。水場入口付近の山側の少し盛り上がった場所だ。テント設営したら、水筒もって水場へ。これまた、記憶より遠く感じた。記憶というのは全く当てにならない。
歩荷ビール(麦とホップ)とカップヌードルでささっとランチを済ませて雲取山散歩をキめようとおもっていたが、そこで事件が。ビールこぼしました。「あああぁぁぁ〜」いいんです。お神酒です。
気を取り直して、雲取山へ。疲れきっていたので、朝だけにしようと思いかけていたが、思いのほか復活してきたのと、朝に行けるか不確かなので、行ってみることにした。
山頂まではこれまた記憶より遠く感じたが、なんせ空身なので、身が軽い。飛ぶように駆け上がる(気持ち的に)とそこからは大眺望が。360度見渡す限りの絶景が広がっていた。これがあるから登ってこられるんだよね。山頂では、写真をとりあったり、山座同定したりしながら絶景を楽しんだ。寒くなってきたので、戻ることに。
戻ったら恒例の煮込みうどんタイム。鍋キューブでのうどんはもうお手のものだ。少し飽きているくらいである。今日の一日を振り返り満足感、達成感に浸りながらのビールは美味い。
気温が急激に下がってきた食事後はテント内で映画鑑賞タイム。先週の燕岳帰りバスで見た続きの「バックトゥザフューチャー3」を鑑賞。数回見ているが、「ドク、メモが白紙になっちゃったよ」「未来は常に白紙だ。自分次第でどうにでも出来るんだよ」に感動。シュラフに潜り込む前に暗くなった外を眺めてみる。
そこには、満天の星空が。テントから顔だけ出してしばし星を眺める。寒さに耐えきれずそそくさと潜り込む。
朝、といってもまだ暗い。3:35のアラームで目が覚め始める。ご来光が4:45で、登るのに40分ぐらいかかるとして、4時前には登り始めなきゃ、だな。と思ってのアラーム。でも寒さには勝てなくて、結局、きっちりと目覚めコーヒーを飲んで出発したのは、4:15ごろだった。。。登り始めは薄暗かったものの、ものの数分で明るくなってきた。やばい、山頂からのご来光間に合わない。雲取山頂最後の登りで日の出。
登りきるまでには山頂に到着。紅く染まった尾根や稜線を静かに眺めるハッピーな時間の始まり。この時間があるから山に来てるんだ。去年は寝坊で見られなかった山頂からのご来光。その後、燕岳、槍ヶ岳、北岳でご来光の素晴らしさを目の当たりにし、その時間の貴重さを感じていた。だから今回も来られたのかも。これも成長の一つだな、うん。
戻ったら6時前で慌てて撤収開始。少し歩を進めて、七ツ石山で絶景を見ながらのんびり朝食することにしていた。ブナ坂までは順調、ただし、七ツ石山直前の急登はキツかった。朝食はアルファ米の五目ご飯。
食事中、テントでお隣だった方と遭遇。浅間尾根にピストンで戻るとのこと。奥という集落に車を止めることで鴨沢からより楽に登れるのだとか。あと、奥多摩のお勧め避難小屋を紹介してくれた。日原鍾乳洞の先の「一杯水避難小屋」が、空いていて水場もあり景色もよく、快適、とのこと。更に昨夕、雲取山山頂で写真を取り合った方にも遭遇。この方は、倉戸口に下りられるとのこと。ヤマザクラがシーズンなので見てから下りると。むむっ、これはいいかもしれない。去年と同じでは芸が無い。急遽コース変更して、倉戸山経由で下りることに。(これから石尾根で奥多摩駅までの長い長いコースを思い浮かべてウンザリしたということも一因ではある。)
七ツ石山での朝食後は、まき道の連続。主に南側を巻いていくので、右に富士山、右後方には南アルプスを見ながらの気持のいい下山となった。水根山から分岐して南方向に進路をとる。ここからがほぼ一人きりコースだった。榧ノ木(かやのき)尾根を順調に下るも倉戸山手前で山道を見失った。やみくもに低い方へ進んでいったが、何かおかしい。妙に変な感じがする。GPS代わりのiPhone5で確認すると女の湯(めのゆ)方面に向かっている。そっちは破線コースだ。ヤバい、焦りつつも「こういうときは落ち着こう」と言い聞かせ、一旦立ち止まった。そして、地図とまわりをよく見る。そして、(たとえ戻ることになろうとも)高い方を目指してみる。山道に出た。そして、歩いて来た方向に戻ると倉戸山の看板が。ふう、ほっと一安心。休憩している登山者がいたこともホッとさせた。
旬としては終盤気味のヤマザクラを見上げながら残しておいたキウイを剥いて食べた。まだ酸っぱい味がした。まだ未熟だな、このキウイも俺も。ネットがようやくつながるのでバスの時刻を調べ、12:38を目指して下山することに。今は11:30だ。コースタイム1時間ならいける、とふんだ。
熱海バス停までは、靴ずれとの戦いだった。痛いけど下りないと、下りたいのだけど、痛い、の繰り返しで右足小指の皮がズル剥けた。奥多摩湖が見えてきた。えー、あそこまで下りるのー??結構な急降下で右足小指が悲鳴をあげる。それでも熱海神社が見えてきたときはホッとした。
奥多摩駅に着いたらまず向かうのは「むらき」だ。ちょうどおかみさんがいて、「お風呂いくならザックおいていきな」との粋なはからい。もえぎの湯は、土曜日ではあったが、まだ時間が早いこともありゆっくりと浸かった。ほてった身体を初夏の風が通り過ぎると同時にまだまだ健在の太陽が照りつける。これは、ビールが旨いぞー、と思わず足が速まる。「むらき」に戻って我慢してきた生ビールを解禁!「あいよっ!」1/3まで一気に喉に流し込む。言葉にならない。「今の時期うまいものを」という注文に、山菜(コゴミ、たらの芽、コシアブラ)の天ぷらとヤマメのスモークをいただく。両方とも下山後の身体にしみ込むー。その後、他のお客さん(渓谷好きの山ガールたちや古道を廻ってきたご夫婦、宿のご主人)たちと話しながら、常連さん(てっちゃん)差し入れのイワナ塩焼きや別の常連さん(トレランやられてる方「飛龍山の禿岩」がお勧めとのこと)の日本酒をいただきながら18時過ぎまで長居してしまった。心地いいと自然にそうなるのだ。
<反省点>
身体が重い。1年前に比べてテン泊経験は積んだが、体重も増えていた。テント設営、テント設営後の動きは慣れたものだったが、肝心の登山道歩きが一番苦労した。体力不足、トレーニング不足を痛感。アスファルトを走るのは好きじゃないが、走ることとしよう。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する