八ヶ峰《京都百名山No.40》



- GPS
- 06:28
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 994m
- 下り
- 993m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
八ヶ峰の登山口は麓の案内板に3ヶ所案内されており、五波峠、名田庄染ヶ谷の家族旅行村、そしてここ知見八原笠谷橋の傍らから登ることができるようだ。案内板には登山道途中にスキー場跡の表示があり、こんな山中に嘗てスキー場があったことに驚かされた。しっかりした登山道を歩き高度を200m程上げると水場があり、傍らにはクリンソウが咲いていた。ギンリョウソウもあちこちに顔を出し、イワカガミの葉が光沢を持って敷き詰めたようになっていたがもう花期は過ぎ花を見ることはできなかった。
スキー場跡と思しき緩傾斜と潰れた小屋を見て登り詰めると知井坂峠(712m)に到った。2.5万図には単に「知井坂」とだけ記され峠を現すよりも其処に到る「道」のことを示しているようだ。嘗ては峠の道沿いだったのだろうが峠が洗堀で掘り下がったためか、稜線の高い所にお地蔵さんがあった。赤い前掛けを付けてもらい今も旅人の安全を守っているのだろう。広い林道跡を東に進むと登山道が右に分岐し稜線に乗り上った。送電鉄塔を過ぎると登山口から丁度1時間で八ヶ峰(800m)山頂に達した。2等三角点「八ヶ峰」が設置され、青葉山(693m)を始め北から東方向の展望が得られた。休憩していると五波峠方向から男性が一人登ってきた。挨拶を交わし知井坂峠に戻るがピストンを避け堂本方面への道を少し下り直下を巻く林道を経由して峠に戻った。
若丹国境稜線に乗り出し北西へと進んだ。オバタケダンまで行くがそれは遥か先だ。若丹国境稜線は山毛欅の新緑が美しく、下草のない稜線は清々しく気持ちよく歩ける。途中に山名のある山はなく、2.5万図に打たれた標高点がチェックポイントで地形の変化を辿り常に現在地を把握して進んだ。先ずはP772で山名があっても良さそうなピークで展望も少し得られた。次はP721で大畠谷川支流の源頭を大きく回り込むようにして進んだ。P721は展望もなく通過した。稜線から始まる谷の源頭部は夫々いい感じにRを描き鹿の遊び場のように緩やかに始まる感じのよさだった。
そろそろ昼食にしたいがオバタケダンまで行くのは難しく、P720の展望の利かない山頂で昼食を取った。朝は晴れていたが寒気が入っているようで雲が多くなってきた。じっとしていると寒さを感じ20分程の休憩で先に進んだ。送電線が頭上を越え稜線には送電鉄塔が建っていた。切り開かれて展望が利き、これから行くオバタケダンやタケガタンを見ることができた。地形が複雑に変化し国境稜線が90°左に曲がり急斜面のピークに取付くとその鞍部に干上がりそうな池があった。
道中、真新しい標識で「←堀越峠」や「←頭巾山」など書かれているが随分先の地名が表示され混乱を引き起こしそうな表示だった。オバタケダンの直前で「←オバタケダン」「柵野坂→」の指導標があり国境稜線が鋭角的に北西に跳ね上がっていることが知れた。
オバタケダン(729m)山頂は、3等三角点「盛郷」があり西側が開かれヤマボウシが白い花を付けていた。暫し休憩し長老ヶ岳などの姿を確認した。此処からは国境稜線を離れ南丹市美山町のエリアとなった。歩き出した途端にブナの林ではなく松やエゾユズリハの嫌な植生に変ってしまい。踏み跡も確認できずこの先どうなることか・・・ でもしばらく進むと植生は落ち着いてきた。タケガタンはオバタケダンより14m高い743mあり期待していた展望は得られなかった。
南に下ると送電巡視路らしき道が現れ、稜線の左側を巻くように進んで行くが上空を送電線が横切った処で途絶えてしまった。送電巡視路ならば送電鉄塔を通っていないのが変で、諦めて予定ルート通り急斜面を下って行った。谷が近づくと傾斜は益々急で木に摑まりながら這い下りて行った。どうにか谷に達し林道となり谷の合流地点でしっかりした西畑前谷林道となった。西畑集落入口の橋に鎖のゲートがあり車は侵入できない。空き家の目立つ集落は田植えの済んだばかりの水田と耕作放棄の田圃が入り交ざるが山里は長閑な風景を醸し気持ちが良い。府道369号線に出ると黒くなった雲から俄雨が降り出し杉の木の下で雨宿りをするとすぐに止んだ。
駐車地点に戻ると他に車はなく登ったのは我々だけだったようだ。温泉を求めて由良川沿いの河鹿荘へと移動し汗を流した。周山街道の渋滞を避け園部へと抜けて京都縦貫道で帰路に着いた。イオン桂川の中国料理で反省会をして解散した。
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