根本山〜宝生山〜熊鷹山 不死熊橋から周回
- GPS
- 07:04
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,353m
- 下り
- 1,338m
コースタイム
- 山行
- 6:12
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 6:54
天候 | 曇りのち時々晴れ 一時にわか雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◎不死熊橋手前 根本山の南西で県道337号の実質的終点。 中尾根、沢両コースを使った根本山のほか、石鴨林道経由の熊鷹山や丸岩山への起点となる。 石鴨林道への分岐手前に駐車スペースがあり約25台駐車可能。 砂利、草地で区画なし 登山口にはトイレはないが県道1.2キロ手前に公衆トイレあり。 ◎根本山中尾根コース 根本山へのメインコース 一部痩せ尾根や岩場もあるが特に危険な場所はない。 出だしは植林だが中段以降はツツジが登山道を彩る。 かつての信仰の道だった沢コースはルートファインディングの技術が必要で初心者の入山は控えたほうがよさそうだ。 ◎根本山~十二山〜熊鷹山 緩やかな登降を繰り返す気持ちのいい稜線歩きが続く。 十二山の山頂標識は実際の一つ西側のピークにつけられており、間違えないようにしたい。 ◎十二山〜氷室山 広い照葉樹の尾根を終始ピークを巻きながら進むプロムナード。 奥多摩の長沢背稜に雰囲気が酷似しており、この日歩いた中では一番快適なコースだった。 ◎熊鷹山〜石鴨林道 登山道は明瞭だが分岐の標識は整備されておらず、必ず地図で確認すること。 ◎展望スポット ☆作原沢入林道 氷室山へ向かう途中にヶ所ほど西側が大きく開け日光から足尾の山々が一望できる。 ☆熊鷹山 コース随一の展望スポットで、山頂の展望台に登れば360度のパノラマが広がる。 北の日光から足尾、赤城まで、南から東は桐生、足利、佐野、鹿沼の山々が一望できる。 山頂はツツジの群落で、今年は不出来と言いつつもシロヤシオ、ミツバツツジ、ヤマツツジの三色コラボを見ることができた。 ◎総括 危険個所はないし、稜線はプロムナードともいえる快適な道が続く。 ただし、栃木や群馬の山であり、関東百名山だからと言って標識をあてにしてはいけない。 分岐や屈曲点では常に地図で現在地を確認し、コンパスで方位を確かめよう。 |
写真
感想
5月4日は栃木・群馬県境にある根本山〜氷室山、熊鷹山、丸岩山を周回ルートを歩く予定を立てていた。
根本山は標高こそ1199メートルと際立って高いわけではないが、両毛地域の広いエリアから視認でき、江戸時代には関東一円から信仰を集め、その勢力は丹沢の大山と肩を並べるほどだったとされる。
現在は関東百名山に含まれるとともに、群馬、栃木両百名山にも選ばれている。
根本で『ねもと』と読むが、信仰の山だけに本意は根本(こんぽん)だろう。
比叡山の根本中堂や高野山の根本大塔と同じく諸事の根源を意味する山だと思われる。
高野山金剛峰寺の根本大塔内の主尊は胎蔵界大日如来で、これに金剛界の阿(あしゅく)・宝生(ほうしょう)・無量寿(むりょうじゅ)・不空成就(ふくうじょうじゅ)の四仏が配されている。
根本山の北に宝生山があるのは偶然ではないだろうし、ほかの三仏に相当する場所があったのではないか??
5月3日夕刻時点での北関東の天気予報は曇り一時雨、三日連荘で登山をした報いで腰痛がひどく、1日程度オフが欲しいタイミングになっていた。
天気予報を受けて翌日は休みという気持ちを強く持ったまま床に着いたが、連日の早起きの影響か4日も朝の4時に目が覚めてしまった。
同じく早く目が覚めた嫁と相談し、とりあえず今後登る予定の山の登山口の確認をした後、草津温泉でも行くか??ということで話がまとまった。
念のため登山用具を車に積み、コンビニで軽く食料を購入して根本山の登山口へと向かう。
7時前に登山口に着くと熊谷ナンバーの車が1台。
はてさてどうしたものかと思案してると曇っていた空に青空が見え始める。
私『登る??』
嫁『登ろうか』
というありがちなパターン。
気がかりは食糧だが、前日の残りのバナナにコンビニで買ったおにぎりと菓子パンが一つずつ、あとサンドイッチ。
ま、何とかなるさ。
不死熊橋から中尾根に取付き植林を登り稜線へ。
一部痩せ尾根もあるが中段からシロヤシオやミツバツツジ、ヤマツツジが散見され目を楽しませてくれる。
ようやくついた山頂は樹林に囲まれ展望はない。
十二山へ向かうとすぐに十二山根本神社に着く。
かつて関東一円から信仰を集めたという神社だが、本殿は崩れ落ち、朽ちかけ傾いた鳥居は見る影もない姿だ。
ただ周辺は平坦地が広がり、往時の隆盛を偲ばせる。
傾いた鳥居の上の満開のシロヤシオが印象的だ。
登山口では根本山から熊鷹山を巡って下りるつもりだったが、晴れ間が広がってきたので、十二山から氷室山を往復することにする。
なんだか切れそうで切れない男女の関係のような山行になったが、この氷室山へのトレイルがいいのだ。
照葉樹の新緑がまぶしい広めの稜線をピークを巻きながら続くトレイルはお気に入りの奥多摩の長沢背稜の雰囲気と酷似している。
ただここで大きなチョンボをしてしまう。
宝生山と氷室山を勘違いしてしまい宝生山で引き返してしまったのだ。
字も似てるしてっきりここが氷室山だと…笑
氷室山まで歩いたと思いこんだまま、十二山まで戻り熊鷹山に向かうとそこかしこにハイカーが増えている。
山頂の展望台からは360度の眺めが広がり日光から足尾、足利、佐野、鹿沼の山々が一望できる。
数は少ないがシロヤシオとミツバツツジ、ヤマツツジが同時に咲き三色コラボとなっている。
満開なら壮観だろうな。
丸岩山まで足を延ばそうかと思ったら突然の雨。
あわてて林道まで下るが、にわか雨ですぐに青空に戻る。
退屈なはずの林道歩きだが新緑がまぶしく飽きることはなかった。
オフのつもりが、瓢箪から駒でついつい登ってしまう羽目になった根本山だが、結果は『想像以上にいい山』
2年前の9月に登られた半袖隊長ことyamabeeryuさんのレコでは『地味な山』との感想が書かれているが、これは登った時節の違いからくるものだろう。
満開ではないが、折々に現れるシロヤシオ、ミツバツツジ、ヤマツツジの三色コラボが目を楽しませて、稜線を包み込む照葉樹の新緑が堪らない。
新緑や紅葉の季節に奥多摩の天祖山から長沢背稜を歩いたことのあるハイカーならわかるだろう山の良さだ。
心残りはすっ飛ばした氷室山。
ここは今月中にも借りを返したい。
下山後は大田のルートインに戻るが、腰痛がついに限界を超えてしまった。
翌5日はどんな天気でもオフに決定。
ルートインに泊って、はじめてのんびりホテルの朝食を食べ、M3にちょっと気になる症状が出たので、太田から近い熊谷のディーラーで点検と修理。
午後は赤雪山や仙人ヶ岳に登った時に気になっていた足利の松田の蕎麦屋さんへ向かいまったりとした一日を過ごした。
お〜、さすがですね
早とちりで氷室山には未達であったにせよ、宝生山で行かれたとは。
拙者等は熊谷で朝8時にクルマを借りて、それから登山口までエッチラオッチラでしたから、当然に時間がなく、熊鷹山を周回するのが精一杯でした。
オマケに下りで道を間違えて100mぐらい登り返すは・・・
9月は花でもなく、紅葉でもなく、(展望台を除けば)眺望もなく・・・ジミー・カーター大統領そのものでした。
14番 、要注意箇所ですね。
確かその道標を見て右折したご夫婦連れが、あらぬ場所に行ってしまったと憤慨していたのを思い出します。
隊長
隊長、おはようございます。
いやあほんとに新緑がきれいでしたよ。
秋にぜひ再訪したいと思いました。
各所に朽ちたりあいまいな道標がありますが、このエリアは地図とコンパス必携ですね。
と言いつつ氷室山未踏なのでえらそうなこと言えませんが。
連休、山三昧、花もきれいで最高ですね!
しかし、matchさんの博学には恐れ入りますが、確かに言われてみれば、宝生仏以外に阿、無量寿、不空成就を祭られていた山があったのかもしれませんね
それほどに昔は信仰の山であったこと初めて知りました
山は奥深いですね〜
マコト53さん、信仰の山は面白いですね。
根本山と北の宝生山からすぐに高野山を思い浮かべました。
ただ歩くだけじゃなくいろいろ推理しながら歩くと楽しさも10倍になりますね。
腰痛は悪化していませんか?!
草津温泉に行く予定だったとは 遠いですね
BMだと苦にならないのかな
それとも雪山の偵察ですか
三色コラボ見てみたいです
お花の名前もそうですが・・・全てに・・・豊富な知識に敬服です
ハナさんおはようございます。
ここにきて腰痛悪化しています。
登りはいいのですが下りがつらい。
草津温泉ですが、宿泊した太田からだと車で2時間くらいでしょうか??
ちょっと遠いけど、雨降った時は温泉巡りにチェンジできるように太田に宿をとりました。
マッチさん、こんにちは。
清楚なシロヤシオ、良いですね~
ミツバツツジ、ヤマツツジも合わさり豪華ですね
根本山にまつわる話は興味深く読ませて頂きました。
朽ちかけ傾いた鳥居に哀愁を感じます。
写真32は「うおおぉぉ〜」ですね!
マッチさんだと木にぶら下がっているように見えませんね
マコト1959さん、おはようございます。
シロヤシオ、見るには清楚で美しいのですが写真で撮るのは難しいですね。
この山行は登るかどうか決めていなかったのでEOSは持参せずに上りました。
コンデジでシロヤシオの写真はなかなかうまく撮れませんでした。
根本山神社はまさに『兵どもが夢の跡』です。
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