早池峰山コメガモリ沢左俣 右岩稜
- GPS
- 15:39
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,224m
- 下り
- 1,232m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2024年01月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
ゲートでスキーを履いて曇り空のもと歩き出す。一応新雪が積もっていて標高が高くなるにつれ積雪、新雪も増えて来る。でも道路のガードレールが全容を出している。いつもなら頭くらいがやっと見えている印象。うすゆき山荘を過ぎて河原の坊。空はどんより薄暗い。雪も少し降り出してきたが寒さはない。登山道に入ると沢の水が見えた。雪の少なさを実感する。いつもなら問題なく渡るが、今日は雪のある所を選んでうまく渡る。コメガモリ沢の左岸の木の枝がうるさい登山道をスキーで進む。渡渉地点で雪を踏み抜いて沢に落ちないように右岸に渡る。笹の葉が見える雪面を登って行き幕場到着。辺りはガスってきた。積雪はそれなりにあるが、登山道を示す連立する黒っぽい杭が長い。ゾンデ棒を刺して積雪たしか50僉イグルー作成に取り掛かる。出来上がって入幕。狭い中で二人荷物を整頓してMSR着火。寒さはない。飲酒、食事とする。キムチ鍋旨い。天井のブロックの隙間が小さく空いてくる。MSRの上部の雪が溶けてポタリポタリ。でもまあ一部だけなので、ブロックの隙間も、溶けて落ちる雫も問題はない。就寝。
2日目起床。お茶飲んでうどんを食って出発準備する。外は雪が降っていた。暗い中を歩き出す。すぐにコメガモリ沢の流れが見えた。登山意欲が萎えるよう。周囲は細い木の枝がたくさん頭を出している。歩く所々で水流音がする。気持ちよくない。右岸左岸の高いところをなるべく歩く。コウベコウリまで来て、もう少しスキーで登ろうということになる。振り返って急傾斜を見てアイゼンに変えることにした。アイゼンではズボズボ雪の中に足が沈んだ。いつもなら硬い雪面に爪を効かせて、キュッキュッと心地よい音をさせて登高するのだが、気温が高いのだろう。息が切れるようだった。この標高でも水流音が時々するので、沢底ではなく高い所や岩の上を歩くようにした。風雪が強くなってくる。岩稜は遠い。荒い呼吸で取り付きに到着。少し食ってザイルなど出して登攀開始。
1ピッチ目:岩に張り付いた雪を、左のクラックの部分を落としカムを入れようとするが、カムが開かない。何度も岩にたたいて動かそうとする。やっと動いてセット。2個セットして、少しの草付きに前爪をたてて登り切る。手が痛い。上部確保地点でも岩の雪を払ってナッツを支点にする。
2ピッチ目:支点一個とって、草付きにピッケル刺し込んで3ピッチ目の取り付く部まで。小さな岩の突起にシュリンゲをかけて確保。時々突風が吹く。
3ピッチ目:ここも雪を払って支点を探す。ナッツを上から通すことができる穴を見つけセット。何度も引っ張って確認する。落ちてもこれで下までは滑落しない。3ピッチ目の取り付き地点は狭い。あとはクラックに狭い足場、小さなホールドを探しながら、チョックストーンにしがみ付いて、最後はやっと草付きにピッケル刺して上まで。息がハアハアしてる。登り切ったところは平坦地で風雪が強く吹く。遠くの岩にハーケンを打とうとするが打ち込めず、雪面を掘って木を露出させシュリンゲを巻いて確保。
このあとどうするか相談する。アンザイレンして少し上部の様子を見ることにした。4ピッチ目の上にもうひとつピークがあったようだ。稜線はすぐと思っていたが、もう一段先が稜線のようだった。下山とする。登ったルートの登山道側の斜面を下る。一部急なところがあって慎重に降りる。登ってきたルートに合流してあとはトレースを降りて行く。と言ってもほぼ足跡はほぼ消えていた。スキーデポ地点でスキーに変えて、ザイル等をザックに入れて滑り降りて行く。幕場でデポした荷物など積み込んで帰路につく。行きも帰りも金は速くて離される。
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