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Yamareco

記録ID: 6363215
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

雪崩とiphone粉砕……単独ラッセル槍ヶ岳

2024年01月10日(水) ~ 2024年01月11日(木)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
21:11
距離
25.7km
登り
2,094m
下り
2,067m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:22
休憩
0:11
合計
3:33
距離 7.7km 登り 630m 下り 35m
20:30
20:31
21
20:52
48
21:40
21:50
52
22:42
77
23:59
宿泊地
2日目
山行
16:43
休憩
1:14
合計
17:57
距離 18.0km 登り 1,454m 下り 2,062m
0:16
0:23
3
0:26
0:27
61
1:28
1:38
316
6:54
7:31
158
10:09
10:10
15
10:25
10:35
7
10:42
10:48
151
14:41
14:42
44
15:26
15:27
3
15:30
61
16:31
46
17:17
36
17:53
15
18:08
5
天候 10日 快晴
11日 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新穂高センター
24h暖房付のきれいなトイレあり
横に登山届と下山届提出する場所あり
すぐ目の前のP3駐車場無料で利用
コース状況/
危険箇所等
2024.01.11時点での状況
全体的に硬い雪の上にふわふわの乾雪が積もった状態。
基本ダブルストック+12本アイゼン+ワカンで進む

●新穂高センター〜槍平小屋
新雪だがトレース跡はわかる状態。足首ラッセル。
特に問題なし。

●槍平小屋〜飛騨沢千丈乗越分岐
トレースはなくなりルート探しながら進む。ひざ下ラッセル。
途中表層雪崩に遭う。
感想にて後述。

●飛騨沢千丈乗越分岐〜飛騨乗越
飛騨乗越上部はアイスバーンに薄く雪が積もった状態。
アイゼンの刃きちんと立てないと滑るので危険。ピッケル装備。

●飛騨乗越〜槍ヶ岳山荘
小屋付近は新雪がもりもりに積もっている箇所あり。
危険はないと思いますが、崖の方には寄らない方がいいと思います。

※下山途中にiphone紛失そして粉砕
感想にて後述。
その他周辺情報 ひらゆの森
https://www.hirayunomori.co.jp/
大人 700円
午前10時から午後9時
新穂高行くときはいつも寄る良い温泉です。
予約できる山小屋
槍平小屋
新穂高センター
暖房が入っていて感激。
長時間の挑戦になるので準備運動入念にしてから進みます。
2024年01月10日 20:23撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
1/10 20:23
新穂高センター
暖房が入っていて感激。
長時間の挑戦になるので準備運動入念にしてから進みます。
登山届と下山届提出場所
ここでは下山届も必要なので帰りに必ず出しましょう。
2024年01月10日 20:24撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
1/10 20:24
登山届と下山届提出場所
ここでは下山届も必要なので帰りに必ず出しましょう。
新穂高ロープウェイ
周りは薄いガスが漂っています。
2024年01月10日 20:30撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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1/10 20:30
新穂高ロープウェイ
周りは薄いガスが漂っています。
トレース跡
槍平小屋までトレース跡に薄く新雪積もった状態です。
2024年01月10日 20:41撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
1/10 20:41
トレース跡
槍平小屋までトレース跡に薄く新雪積もった状態です。
穂高平小屋
ガスを抜けて満天の星空に。
2024年01月10日 21:47撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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1/10 21:47
穂高平小屋
ガスを抜けて満天の星空に。
滝谷避難小屋
色々噂あるのでちょっと怖い。
2024年01月11日 00:21撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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1/11 0:21
滝谷避難小屋
色々噂あるのでちょっと怖い。
滝谷出合
ここはトレース跡残っていると助かります。
2024年01月11日 00:23撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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1/11 0:23
滝谷出合
ここはトレース跡残っていると助かります。
滝谷出合の渡渉点
あと少しでつながりそうです。
普通に登山靴で渡れました。
2024年01月11日 00:25撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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1/11 0:25
滝谷出合の渡渉点
あと少しでつながりそうです。
普通に登山靴で渡れました。
槍平小屋
満天の星空ですが、30分もしたら星が見えなくなり真っ暗になってしまいました。
2024年01月11日 01:27撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
7
1/11 1:27
槍平小屋
満天の星空ですが、30分もしたら星が見えなくなり真っ暗になってしまいました。
新雪単独フルラッセル
もがきながら進みますが、いつのまにか急斜面沿いの夏ルートに入ってしまい、雪崩に遭いました。
2024年01月11日 02:22撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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新雪単独フルラッセル
もがきながら進みますが、いつのまにか急斜面沿いの夏ルートに入ってしまい、雪崩に遭いました。
飛騨沢千丈乗越分岐あたり
曇りですが笠ヶ岳、抜戸岳、弓折岳よく見えます。
2024年01月11日 07:20撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
5
1/11 7:20
飛騨沢千丈乗越分岐あたり
曇りですが笠ヶ岳、抜戸岳、弓折岳よく見えます。
大喰岳と曇天の太陽
少しでも太陽あると嬉しい。
2024年01月11日 10:07撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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1/11 10:07
大喰岳と曇天の太陽
少しでも太陽あると嬉しい。
富士山ズーム
この時期の富士が真っ白じゃないの珍しい気がします。
2024年01月11日 10:20撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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1/11 10:20
富士山ズーム
この時期の富士が真っ白じゃないの珍しい気がします。
厳冬期槍ヶ岳
やった。
が、朦朧としているので、達成感よりも早く帰りたいと思ったのは初めてだ。
2024年01月11日 10:27撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
8
1/11 10:27
厳冬期槍ヶ岳
やった。
が、朦朧としているので、達成感よりも早く帰りたいと思ったのは初めてだ。
冬季入り口
小屋の北側にあり、雪で埋もれていても一応スコップ用意してあります。
2024年01月11日 10:29撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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1/11 10:29
冬季入り口
小屋の北側にあり、雪で埋もれていても一応スコップ用意してあります。
iphone紛失
飛騨沢中部あたりでiphoneなくしたことに気づく。
飛騨乗越で休憩していた時使用したので飛騨乗越まで戻る。
見つからない。
2024年01月11日 12:32撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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1/11 12:32
iphone紛失
飛騨沢中部あたりでiphoneなくしたことに気づく。
飛騨乗越で休憩していた時使用したので飛騨乗越まで戻る。
見つからない。
iphone粉砕
戻って雪の中で見つかったが、おそらくアイゼンの刃で画面粉砕していた。
それでも見つかったのが嬉しい。
画面見づらいが音声も聞こえる。
大丈夫だ。
2024年01月11日 13:03撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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1/11 13:03
iphone粉砕
戻って雪の中で見つかったが、おそらくアイゼンの刃で画面粉砕していた。
それでも見つかったのが嬉しい。
画面見づらいが音声も聞こえる。
大丈夫だ。
喜びの笠ヶ岳、抜戸岳、弓折岳
晴れたのもうれしいし、見つかったのもうれしい。
2024年01月11日 13:14撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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1/11 13:14
喜びの笠ヶ岳、抜戸岳、弓折岳
晴れたのもうれしいし、見つかったのもうれしい。
中岳
かっこいい岩稜です。
2024年01月11日 14:16撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
4
1/11 14:16
中岳
かっこいい岩稜です。
ジャンダルムと西穂高岳
こっちもかっこいい。
2024年01月11日 14:16撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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1/11 14:16
ジャンダルムと西穂高岳
こっちもかっこいい。
振り返る道程
完全に晴れ、深い青色に。
2024年01月11日 15:21撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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1/11 15:21
振り返る道程
完全に晴れ、深い青色に。
滝谷ドーム
行くときは暗闇でしたが、晴れるとこんな景色とは。
2024年01月11日 15:27撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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1/11 15:27
滝谷ドーム
行くときは暗闇でしたが、晴れるとこんな景色とは。
ジャンダルム
この後真っ赤な夕焼け見れましたが、樹林帯の中で写真納めれませんでした。残念。
2024年01月11日 16:27撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
7
1/11 16:27
ジャンダルム
この後真っ赤な夕焼け見れましたが、樹林帯の中で写真納めれませんでした。残念。

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 ゲイター ネックウォーマー 毛帽子 ザック アイゼン 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 水筒(保温性) 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 日焼け止め 保険証 携帯 時計 ワカン スノーゴーグル タオル ツェルト ストック ピッケル カメラ

感想

風速5mと晴れ予報出ていたので、厳冬期槍ヶ岳チャレンジしてみました。
雪崩とiphone粉砕。ショッキングであほなことしてしまった。

10日 20:26
新穂高センター
もし可能であれば、朝日の槍ヶ岳見たいと思い、仮眠1hぐらいで出発。
今思えば甘すぎる考えだった。
槍平小屋までトレース跡が残っているが、新雪も積もっている。

11日 01:28
槍平小屋
ここから先はトレース跡もない状態でひざ下まで積もっている。
真っ暗闇の中もがきながら進んでいると、いつの間にか急斜面沿いの夏ルートに。
そして雪崩に遭う
さいわい薄い表層の雪崩で、自分は雪崩の中で立ってこらえることはできたが怖い。
本当に怖い。
しばらく身動きできなかったが、傾斜の緩いところから降っていき、急斜面沿いから離れる。休憩し、進むか戻るか悩んで結局進むことにしました。
ただ眠気明け方ごろピークに達し、幻覚まで見えてきた。
あの岩は小屋なのか、それともあの黒い影は人か。
やばい、雪洞掘って仮眠。
たぶん5分も寝てないと思うが、多少はっきりしてきた。
進む。

11日 10:25
槍ヶ岳山荘
飛騨乗越に荷物デポして、やっと着いた。
達成感よりも早く帰りたいなんて初めてだ。
槍ヶ岳には挑戦せずに帰る。
乗越で長めの休憩取り仮眠する。
予報の風速5mどころかほぼ無風だった。
良かった。
iphoneのバッテリー切れかけたので、充電器と一緒に内ポケットに入れて温める。

11日 11:00頃
iphone紛失
飛騨沢中部あたりでiphoneなくしたことに気づく。
内ポケットにない?ポケットに入れず懐に入れてただけだ……
血の気が引いて、思った。
仕事のこと、家のこと、その他いろいろ。
ザック漁り、周りも探す。
半ばパニックの中、飛騨乗越でルート確認したのを思い出す。
戻る。
道中の雪の中、周りの岩場探しながらまた登る。
乗越まで来たが見つからない。
絶望的な気持ちでまた探しながら降る、見つからない。
ザックまで戻ってきたが、見つからない。
ザックの中身全部空けて確認、見つからない。
見つからない。

11日 12:22
iphone粉砕
そのとき微かに聞こえた音声の時刻は二度と忘れないと思う。
「ただいま12時22分、標高は????メートル……」
聞こえた!
が、音声小さくて場所がわからない。
10分ごとに音声流れるの思い出し、待つ。
見つけた!
が、画面はおそらくアイゼンの刃で踏み抜いて粉砕されていた。
けど、見つかったのがうれしい。
画面バリバリだが見れる、音声も聞こえる。
十分だ。

11日 18:13
新穂高センター
途中途中で仮眠しながら到着。

反省点は3つ
〆把3h以上は寝ること
 幻覚も見え、正常な思考ができなくなる。
危険性の低いルート進むこと
 急斜面の新雪のルートを進んでいた。
 結果雪崩を起こした。
E仍鈎罎論簑个覆してはいけないものはファスナーへ入れる
 二度となくさないようにするため。

今回は反省ばかりな山行でした。
反省の記録として残し、次に活かすようにします。

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訪問者数:1118人

コメント

iPhone見つかった時の感動がすごそうですね笑
2024/1/13 8:34
Sugiyama123さん
ヤマレコのナビ入れてなかったらおそらくなくしてました。ヤマレコやってて良かったです。
2024/1/13 22:35
雪崩とiPhone粉砕、、が気になって、

こんばんは😄
iPhoneは何とかなりそうなのと表層雪崩?は大したことない様に見受けましたが、、。
ほぼ睡眠無しの山行き、危険ですね。
眠気がピークになって幻覚迄とは⁉️

八甲田山死の彷徨を連想してしまいます。
ksmさんほどの雪山経験は有りませんが、
ニセコアンヌプリのゲレンデトップから板を担いで滑走した事を思い出しました。
途中から吹雪いて何も見えず?で何度も転倒して転がり落ち、微かなリフトの滑車の音を頼りにゲレンデトップへ戻った事を。

iPhoneも何とか活きてて良かったですね(^。^)
2024/1/13 18:17
テヘさん
今回は天候が安定していて助かりました。
おかげで外で仮眠何回か挟むことができました。
もう寝ずの山行はやめにします。
2024/1/14 0:08
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

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