年跨ぎ早月尾根
- GPS
- 102:09
- 距離
- 32.0km
- 登り
- 2,790m
- 下り
- 2,787m
コースタイム
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 7:11
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 6:47
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 10:52
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 7:32
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 8:09
天候 | 28-30晴れ、31雪、1雪のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
12/28 晴れ
伊折集落の入り口から歩く。
以前4月にスキーで降りてきたときは集落上のゲートまでタクシーが来てくれていたので今回もてっきりそこから歩くのだとばかり思っていたらもっと手前から歩かされ、あとから距離を調べると馬場島まで8キロちょいはあった。登り3時間ほど。若者たちは速い。
馬場島の派出所で挨拶してから登り始める。「試練と憧れ」の石碑前で先行パーティを抜く。この日は松尾平を超えて1620m付近の登山道脇で終了。終始明瞭な先行トレースがあって楽させてもらった。
12/29 曇りのち晴れ
夜半から降り始めた雪でトレースほぼ消える。スタート1時間ほどラッセル回していると2パーティの下山者10名ほどとすれ違い、ここから早月小屋まではまたも楽させてもらうが、視界がなかったせいか右往左往しているトレースだった。早月小屋からはノートレース。去年に引き続きおいしいとこだけトレースなくてなかなかいい展開。ここからはワカンを履いて進む。しかしお疲れ気味メンバーが多かったのでこの日は早めに行動を打ち切る。まぁこれだけテンバ上げたのでさすがに明日は大丈夫だろう、たぶん。素敵な夕陽を眺めつつのんびり酒を飲む。
12/30 晴れ
2時半起きで4時半前に出発。
もうアイゼンだけで行けるかと思って出発したがラッセルが深くすぐにアイゼンワカンとするが、不慣れなメンバー多くてこの辺から後続がついてこなくなる。あまりに間が開きすぎたのでペースを落とす。この後まーまー上まで単独ラッセルが続き疲労。岩場が多くて歩きにくくなってきたのでワカンを脱ぐ。2800mの先月撤退ポイントを早い時間に通過。一か所、獅子頭?てとこがクライムダウンが難しく、戻って左から巻いたら鎖が出ていたので助かった。後続は懸垂してたなぁ。最後ちょっとフリーだと悪いルンゼを詰め上げて進むと別山尾根との合流点に出た。すぐ先に山頂が見える。ここの山頂を見上げる景色が好きだ、いつもいい写真が撮れる。山頂からは360度パノラマの絶景。11月とか5月とかには何度か踏んでいるが厳冬期に立てたのは初めてでなかなか感慨深い。しかし風が強い。祠を囲んで写真を撮るとすぐに下山開始。悪いルンゼだけ残置を使い懸垂下降(ロープ一本分だけ)、そのあとは着実にバックステップで下っていく。このあたりで後続パーティとすれ違う。あれ、一人増えてる?と思ったら別パーティで昨日一日で早月小屋まで上がったらしい。やるなぁ。その後登山口で抜いた後、一度も追いついてこなかったパーティともすれ違う。下りも慎重に足を進めぶじテンバまで戻って一安心。テントを撤収して下山開始。もうアイゼンなしで行けるかと思ったが意外と悪くてやっぱりアイゼンを履く。翌日は雪じゃなくて雨予報(標高1800mより下)のためザンギョしてでも今日降りるつもりだったが、冷静に時計とパーティの顔を眺め、途中で泊まって雨をやり過ごすことにした。標高2050m付近のだだっ広い池?みたいなところでテント。ここまで持ち上げ(下げ)たスパークリングワインとぺミカンシチューで登頂祝い。
12/31 雪
朝から深々と降る雪。することはないが5人テントで5人だと何が狭いかというと寝てる時。なので散々惰眠を貪ってから起床。朝飯を食うとやることはない。だが無駄話の名手が2人もいるのでなんだかんだしゃべって時間をつぶす。トイレくらいしか行ってないが行動食をみんなで食べ始める。なぜかFくんが持ってきていた伊達巻一本とか出てきてそれをつまみに酒を飲み…昼前に酒は終焉を迎える、以降うだうだと過ごす。トランプを車に置いてきたのは失敗だった。午後からはまあまあの雪となり何度かテント周りを除雪する。昨日立派なトイレを建設したがこの時間にはほぼ埋まっていた。晩飯、今日から個食なので正月っぽくはない。食い終わると酒もなくやることはないので紅白の開会式的なのをラジオで聞いてからとっとと就寝。
1/1 雪のち曇り
深夜、息が苦しいという人多数、換気のためFくんが除雪に出てくれて事なきを得る。朝まで皆生き延びて出発。トレースはまたも埋まり下りとはいえわかんラッセル。1500mくらいを境に雪質が変わった、どうやらこれより下は雨の時間が長かったようだ。ワカンだと歩きにくいのでアイゼンに変えて下る。この日は登ってくる人はおらず、松尾平付近ではやや迷う場所もあってとても時間がかかったが無事馬場島まで下りて派出所に挨拶して下山。他パーティはみな昨日降りたらしい。
そして…下山して滑川で風呂に入ってると ドカーンと大揺れ。そう、能登半島地震です。車が別だった2名はタッチの差でお風呂に入り損ね、その後津波から避難で高台に避難してそのまま生き別れました(1/16現在)。我々は開いてるガソリンスタンドが見つけられず仕方なく避難所に向かっている最中にガススタを発見し給油、その後平湯経由で帰京しました。あとの二人も大津波警報解除後の深夜に帰京とのことでした。最後にやれやれ。
感想:期待していた厳冬期の北ア北部の厳しさはこの暖冬で楽しめず残念だったが経験の浅いメンバーの頑張りもあってぶじ山頂に立てた。雪山で他人のトレース頼りではなくて自分たちで線を引くことの素晴らしさ、楽しさが伝わっているといいな。
どのくらいまでシール登行できますか?
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