東京から大遠征 秘境・大杉谷とシャクナゲ咲く大台ケ原

2015年05月16日(土) ~ 2015年05月17日(日)

• GPS: 09:46
• 距離: 35.2km
• 登り: 6,281m
• 下り: 4,999m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:04
• 休憩: 0:00
• 合計: 3:04

距離 14.6km 登り 3,114m 下り 2,932m

12:01 スタート地点
15:05 桃ノ木小屋

2日目

• 山行: 5:36
• 休憩: 1:03
• 合計: 6:39

距離 20.6km 登り 3,173m 下り 2,086m

6:03 桃ノ木小屋
6:31 七ツ釜滝
7:02 7:09 光滝
7:41 堂倉滝
8:31 粟谷小屋
9:55 10:16 大台ヶ原山
10:57 尾鷲辻
11:09 牛石ヶ原
11:20 11:40 大蛇��
12:04 12:19 シオカラ谷吊橋
12:42 「心・湯治館」
12:42 ゴール地点

大杉谷はGPSがうまく取れず距離がおかしくなってしまいましたが実際は以下の通り。
(1日目)
登山口から桃ノ木小屋まで約7�辧�3時間。
(2日目)
翌日:桃ノ木小屋から日出ヶ岳まで約8�辧�4時間。あとはGPS通り。

天候

1日目：曇り
2日目：晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

(行き)
名古屋に前泊。8:06JR名古屋駅発の南紀1号で9:47三瀬谷駅へ。道の駅おおだいに徒歩で移動、10:30発12:00着のエスパール交通(2,500円、3日前までに要予約)で大杉谷登山口へ。

(帰り)
14:30の奈良交通バスに乗り、15:56湯盛温泉杉の湯で途中下車。温泉を満喫した後、1時間後のバス(大台ケ原15:30発、杉の湯16:56着)で大和上市駅へ。その後は近鉄特急を乗り継ぎ、京都から新幹線で東京に帰京。

コース状況／危険箇所等

(大杉谷登山口→桃の木小屋)
雨上がりのため滑ります。一歩間違ったら即滑落なので慎重に。
あと山ビルは普通にいるので対策必須。自分は首にタオル、足にスパッツでガード。案の定タオルに一匹、スパッツに二匹くっつきました(持参の塩で退治)。小屋ではヒルにやられた方の流血が玄関を赤く染める騒ぎがありました。

(桃の木小屋→崩落地)
晴れだったので平気でしたが、濡れていたらやはり要注意だと思います。

(崩落地→粟谷小屋→日出ヶ岳山頂)
普通の登山道。ちょっと急登あり。よく整備されています。

(大台ケ原周辺)
スニーカーでも歩けるくらいのハイキングコース。シオカラ谷付近はまあまあ登山道。

その他周辺情報

公共機関を使うと入れる温泉は前述の「杉の湯」だけだと思います。単純温泉ですがすごいポカポカします。宿も風呂も綺麗でアメニティも充実。

写真

名古屋駅から南紀1号で三瀬谷駅へ

道の駅おおだいで登山バスに乗換え。この日は1台(満員)

1時間くらいで登山センターでトイレ休憩。ここで登山届を提出し、さらに30分バスに乗り登山口へ

舗装路と発電所を越え、いよいよ登山スタート！

いきなり断崖Σ（゜д゜lll）

雨上がりで鬱蒼とした森。山ビルいます…(´Д` )

最初の吊り橋

清流が流れます。美しい〜

最初に現れる千尋滝

結構な迫力！

雨露に濡れたツツジ

ワカリマセン

こんな道も。濡れているので滑ります

ずっとソコソコ危険なような

危なそうなところには鎖場があります

ここでようやく先行パーティに追いつく。鎖場で渋滞中

猪ヶ淵。残念ながら先ほどの団体さんが休憩だったので、先に進むことに

ニコニコ滝

結構な水量です

カエルさん

登山開始からちょうど3時間、桃の木小屋に着きました

綺麗な小屋です

ヤマレコによく載っている鐘

風呂場から湯煙が上がります。山小屋で風呂に入れるなんて幸せ

早く着いたのでこの日は一番風呂を貸切。熱いけど気持ち良い！

湯船より。極楽であります

風呂上りはやっぱりビール。ショート500円、ロング700円

こちらは三重の地酒。300円だったかな？

食堂。単独の自分はここでずっーとヤマケイを読んで、同じく単独の地元三重の方とのんびりお喋りしてました

こちらが寝室。布団は一つ飛びだったので快適

夕食はカレーとトンカツ。カレーはお代わりできます。ちなみにこの日は2回戦で17:30、18:00。

ンマイ

山の夜が静かに更けてゆきます

朝食もごはん、味噌汁はお代わりできます。こちらも2回戦で5:30、6:00から

フリードリンクでコーヒーを頂くことができます

朝食後、早めに用意を終わらし出発します。予報通り晴れ！

宿から20分くらいで最初の見どころ、七ツ釜滝

でかすぎて全景が見えません

苔むす森

この日もそれなりに断崖絶壁。乾いてましたが、雨の日は要注意

びっくりするぐらい透明！

崩落地にきました。ワッセワッセと岩登り

崩落地を振り返って

ようやく谷に朝日が射し込みます

堂倉滝。個人的にこの滝が一番よかった

堂倉滝を過ぎると渓谷とサヨナラし、普通の登山道に。粟谷小屋まではわりと急登

新緑が美しい

延命水。冷たくてンマイ

さて、日出ヶ岳へ

シャクナゲ坂に入ります

今年は不作らしいですが、咲いていました！

こちらはつぼみ

シャクナゲ平から日出ヶ岳までの最後の登り

荒々しいな〜

青空の下、木々が映えます

陽を浴びるシャクナゲ

ということで山頂に到着！

展望台より。憧れの大峰山脈。いつか奥駆道を縦走したい

こちらは熊野灘。あんな深い森のすぐ横に海があってビックリ！

これから目指す大蛇��方面

山頂を後にします

整備されたハイキングコース

ここが数十年前は苔むす森だったそう

本日最後の見どころ、大蛇�瑤�

ここでもシャクナゲがお出迎え

晴れてよかった

到着！

おお〜なかなかの迫力

せっかくなので記念撮影してもらいました。大蛇�瑤箸�ぶった…

シオカラ谷で清流を楽しむ人々

駐車場まで最後の登り。ひいーシンドイ

ゴール！

早く着きすぎた…バス出発まで2時間近くあるため、飲んで時間を潰します

バスは一人だけ途中下車し、杉の湯へ。良い温泉でした

またまたバスに乗り大和上市駅へ。そこから近鉄特急

さらに橿原神宮で後続の特急に乗り換えて京都へ

京都からは新幹線のぞみで東京に帰ります。大台ケ原から東京まで7時間超！遠い！

桃の木小屋のお弁当をようやく食べる(笑)

感想

patokichi

日本三大渓谷のひとつ大杉谷。大台ケ原に行くなら絶対に大杉谷から縦走しようと決めてましたが、いかんせん東京からは遠すぎ。
ところが運よく金曜に名古屋出張が決まり、遂に温めていたプランを実現する時が来ました（≧∇≦）

コロコロ変わる天気予報のなか、雨は金曜夜から土曜の午前中で上がると信じ3日前にバスと宿を予約。予報が当たり、公共機関を乗り継いで登山開始です。
大杉谷は先ほどまでの雨で岩場が濡れていて滑りやすく、加えて山ビルとの闘いで精神的に疲れました(笑)
しかし雨上がりの森は美しく、壮大な景色に癒されながら歩を進めます。
桃ノ木小屋はスタッフも親切で宿も綺麗、さほど混雑もせずゆっくりと過ごすことができました。普段はテント泊ですが、こんな山小屋ならまた泊まりたいな。

翌日は念願の晴れ。朝日差し込む渓谷を後に大台ケ原に向かいます。
シャクナゲは今年不作とのことですが、そこかしこに咲いていて目を楽しませてくれてくれます。
日出ヶ岳の山頂からは見渡す限りの大パノラマ！大峰山脈、熊野灘、残念ながら富士山とまでは行きませんが、3アルプス方面もうっすら見ることが出来ました。
大蛇�瑤寮箏覆魍擇靴漾∩瓦討頬�足して大台ケ原を後にしました。

美しい渓谷美、見どころ満載の登山道、山頂の絶景と、東京からわざわざ足を運ぶ価値が十分ある素晴らしい山行でした。

しかし14:30のバスに乗って自宅に着いたのは23時…。日本ってホントに山深いんだなぁとしみじみ思いました。笑

コメント

toyosato10

東京からお疲れ様でした。
patokichi様。先日の大杉谷初日に猪ヶ淵の手前でお会いしたパーティーのメンバーです。追いつかれたのに気付かずご迷惑をお掛けしました。メンバーの一人とよく似た方でしたの気づくのが遅くなってすみませんでした。休憩もご遠慮されたみたいで恐縮です。当日の蛭は我々も悩まされました。ほぼ全員やられました。最高は6匹、特に女性は気の毒なくらいに神経質になってました。山小屋に到着後もザックについていたのか悲鳴の連続でした（笑）我々は滋賀県、愛知県のメンバーでしたが、東京からということでお疲れ様でした。素晴らしい写真でこのレポート楽しまさせていただきました。関西の大杉谷の素晴らしさを書いていただきありがとうございました。今後も関西の山を楽しんでください。

patokichi

Re: 東京からお疲れ様でした。
toyosato10様

ご丁寧にコメントありがとうございます。
迷惑なんてとんでもない！皆さんで仲良く歩かれて、ソロの自分としては羨ましい限りでした。笑
山ビルは本当にすごかったですね。いい経験になりました(^^;;

それにしても大杉谷は本当に素晴らしかったです。アルプスに行けば絶景は見れますが、このロケーションは日本でも限られますよね。いつの日かまた訪れることを楽しみにしてます。