平山《北海道百名山》



- GPS
- 05:46
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 879m
- 下り
- 879m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
当初計画では愛山渓温泉を早立ちして黒岳石室を目指す予定だったが山中泊で必要なガスヘッドを忘れて来た。そのうえ残雪が多いのにアイゼンも忘れてきた。昨日三股山荘の登山ガイドブックで平山を見つけ転戦を計画した。それに愛山渓で同宿だった横浜の高齢者団体が「昨日行ってきた、花が綺麗だった」と語っていたのも何かの縁で、上川町と遠軽町の境にある平山(1,771m)、比麻奈山(1,811m)、比麻良山(1,796m)と合わせて登ることにした。
工事のため旭川紋別道が6時まで通行止めなので、解除される時間に合わせて出発した。白滝ICで道道に下り舗装が途切れると林道となり終点までは侵入が禁止されていた。100mほど手前に既に4台の車が止められており、その一番前に駐車した。登山口には登山届のポストがありノートに記入しようとするとすべて埋まっており書くことができず無届けでの入山となってしまった。因みに最後の記入は6/19のものだった。
支湧別川に沿って登山道が付き500m程進むと右手から流れ込む枝沢に夫婦ノ滝があった。登山道は滝の前をアルミの橋で渡り、更に500m程進むとやはり右からの枝沢に落差10m程の行雲ノ滝が流れ落ちていた。滝の手前を飛び石伝いに渡渉し支湧別川の左岸の道を登った。次の滝は本流にかかる冷涼ノ滝で落差は20mほどある。更に上部には何段にも分かれた平山ノ滝がありこの滝のスケールは大きい。
P1737で稜線に達すると開けたお花畑で高山植物が咲き乱れていた。カメラの男性が先着していたが平山には行ったかと尋ねると花が目的なので山頂には行かないという。此処まで来て何故と思うが趣味は人夫々だ。我々は左に分岐して先ずは平山(1,771m)を目指した。山頂域はコマクサが多く群落を成している。なだらかに平山山頂に達し一息入れた。西の先端へ道があり男性が一人行っているようだが周りの山は雲が纏わりつき特段見るべきものはなさそうだ。山頂に真新しいお地蔵さんがあった。
平山からニセイカウシュッペ山は近くその山体を感じるが上部に雲が絡み見えない。またこの山のすぐ南は層雲峡でその向こうには大雪山系が見える筈だが今日は無理だ。“ムリ”と云えば2年前に行った武利岳・武華山も残念ながら見えず今日の遠望は諦めざるを得ないようだ。
P1737の分岐に引き返し北に進み比麻奈山(ひまなやま1,811m)を目指した。昨日のウペペと違ってなだらかな稜線で、お花畑が素晴らしく楽に歩ける。1,811mは今日の最高峰で山頂に達するが山頂標識もなく一寸残念だった。比麻奈山はこの先行く比麻良山が北東方向にあるが西の尾根を辿るとアンギュラス(1,830m)を挟みニセイカウシュッペ山に繋がり、踏み跡薄いが縦走路があるようだ。北東に進みお花畑を行くと下ってくる男性が一人狭い道なので端によって待っていると何とお花畑に踏み込んで通過して行った。「そこ踏み込んじゃ駄目だよ」と注意したが無視して行ってしまった。自然保護の意識のない全く不愉快な人だった。比麻良山(ひまらやま1,796m)に達すると山頂部は岩場で3等三角点「比麻良山」だけがあるだけで山頂標識は設置されていなかった。相変わらず遠望は得られず登ってきた山だけが見えるが稜線の先にあるピークは文蔵岳(1,755m)だが登山道は続いていない。
平山で会った男性が後から登頂し話をしていると札幌から来た写真家で旭川での仕事の後登りに来たという。結構あちこちに行っているようなので連絡を取り合えたらと名刺を渡しておいた。コマクサの話になって男性はシロバナノコマクサを見たと云う。そう云えば昨日愛山渓温泉で同宿だった小母さん達もシロバナノコマクサを見たと云っていたのを思い出した。30分余り休憩していると少しガスが晴れアンギュラスが姿を現した。札幌の男性に別れを告げてシロバナノコマクサを捜しながら来た道を戻るが見つからないままP1737分岐に戻ってしまった。諦めきれない畑中さんは更に平山方面へと探しに行った。待っている間に札幌の男性が戻ってきてそこにあると云うので見に行くとありましたピンクのコマクサと並んで一輪だけ咲いていた。これで満足、上から見ると車輪のように見えるタカネシオガマも見ることができたし思い出を胸に下山に掛かった。札幌の男性は先行し登山口まで追いつくことはなかった。
この日確認した花は、エゾレイジンソウ、ツマトリソウ、オニシモツケ、エゾキスミレ、エゾノリュウキンカ、ヨツバシオガマ、サンカヨウ、キバナシャクナゲ、エゾノツガザクラ、タカネシオガマ、メアカンキンバイ、イワヒゲ、イソツツジ、コマクサ、イワブクロ、ミヤマリンドウ、エゾツツジ、シロバナノコマクサ、ウラジロナナカマド、チシマノキンバイソウと20種類も写真に収めた。
さて今日これからの計画は? 泊まるところは? とりあえず電波の通じる白滝まで出ることにし、白滝駅に立ち寄った。此処は無人駅、運賃表を見ると次の駅は何と上川で860円もする。37.3劼隆岷悗なく、まるで新幹線のような駅間距離だ。それは置いて層雲峡YHに電話を入れるが今日は満室と断られ、他に考えることもできず愛山渓温泉にもう1泊お願いしたところ明日は満室だが今日は空いているとのことで再び戻ることになった。
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