焼岳BC 下堀沢→中堀沢下部 中堀沢完全滑走はならず
- GPS
- 08:50
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,843m
- 下り
- 1,843m
コースタイム
天候 | 快晴後雲の中 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登り下部は少し雪 新雪は10cmほど。急斜面では結合悪くスキーカットですぐ雪崩れる。 横に広がらないので、ごく小規模の雪崩 雪崩コンディションとしては良くないが、湿雪で結びつきも無く、大規模にならないので1人づつなら安全と判断。 今思えば、中堀沢上部は危なかったかもしれない。 新雪層の下は硬いザラメあり 焼岳北峰付近は空洞が多数あり、壺だと首まで埋まって行動不能になるレベル |
その他周辺情報 | さわんど温泉 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
日よけ帽子
毛帽子
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
|
---|
感想
連休2日目は2個目の火山、焼岳へ。
中堀沢の滑走を目標として、その前に南峰と北峰を巡る計画だった。
前夜に中の湯に連絡したら、なんとか停めれそうとのこと。朝の林道歩きが無くなったのはとてもありがたい。
沢渡の駐車場で4時起きで準備して5時半過ぎに出発、釜トンネル前に車取りに行く用のアプローチシューズをデポして、6時に中の湯着。受付済ませて準備完了は20分だった。
中の湯からすぐ上の車道までは吹き溜まりでかなりの積雪。ツボラッセルの跡があって大部分は利用させてもらったが、急斜面の直登はシールがついていかずジグを切った。
車道からすぐにご夫婦に追いつき、お礼を言って先を譲ってもらう。スキーのため対した役には立たないが少しは馴らさせていただいた。
以降はスキーのためのルートでラッセル。ところどころ藪に捕まりながらのラッセルもあった。
2000m付近で1パーティがテン泊をしていた様で、そこからしっかりとしたワカンラッセルトレースが。ありがたく頂戴して、少し進むと焼岳と下堀沢がどーんと気持ちよく見える位置までこれた。ここで少し休憩してサングラス装着するなど。
その先少し進むとラッセルしているパーティがいたのでお礼を言って先を進ませてもらう。テレマークの方と交代で少しのラッセルをしたあと南峰と北峰のコルに直接向かうというのでお別れし、南峰に続く稜線に乗り上げた。風が当たる面はガチガチで、新雪が乗ったところは下がザラメでなかなか痺れるシール歩行だったが無事に南峰ピークを取った。
天気良くのんびり写真を取ったりしているうちに突然雲が湧いてきて真っ白に。御釜へのDPで滑走準備を済ませた時にはギリギリ斜面が見えるくらいのガスに包まれていた。
1人目がドロップしたらスキーカットしたところだけキレイに雪崩れた。重めの湿雪でゆっくりだったこともあり、巻き込まれずに御釜方面へ。雪崩れた後は安全理論で続いてドロップ。しばらくはガリガリのアイスバーンのため横滑りで落としてから視界不良で雪酔に注意しながら滑走。途中で登り返しのコル方向にトラバースして止まったところでシールをつけて登り返し。ここで結構硫黄臭かった。コルから北峰は直登する計画だったが、まあ無理だとわかる。ので、夏道から登ろうと北東峰とのコルに回り込んでそこからアイゼンに換装してスキーデポしてピークハント。地熱の影響か大部分で岩が露出していて、ところどころから噴気が立ち上っている。ものすごい火山感溢れる山でとても良い。最後のピークは大ラッセル。ピークに乗り上げた瞬間少しだけ雲が薄まって南峰と下堀沢のシュプールがきれいに見通せた。でもすぐに雲にまかれた。
デポ地に戻って、中堀沢DPまでの移動はシールのままでは無理と判断。直線で50m無いしアイゼンシートラで移動しようとしたが、地熱の影響か薄いクラスト層の下は空洞が空いており突然落ちて肩ラッセル開始。これはどうしようもないと諦め、とりあえず雪が薄いところまで移動。時間も12時を過ぎており、視界は足元がかろうじて見えるほどのガスで予報では12時から雪で既にちらついてきている。これ以上先のわからない稜線近くで行動し続けるのは危険と判断し、中堀沢を諦めた。
下堀沢滑走と決めたので、滑走モードに換装し、とりあえず北峰と南峰のコルまでトレースを忠実にトラバース。
一応一人ずつ滑走して、視界のない中何とかリグループ。何とか雪酔いはしなかった。
2200mあたりで雲が薄くなってきて、これは中堀にトラバースできるぞ!と急遽移動。移動していくと視界がよくなってきたのでお願いして少しだけ登らせてもらう。目指したDPまで登り中堀沢を除くと、全く滑降ラインが見えない崖だった、、、
下から見てる友達にどこからなら滑れそうか教えてもらい、怪しげなところからドロップを決める。しかし、恐る恐るで横滑りメイン。ドロップの瞬間に雪で隠れていた岩に板をこすり、なおさら横滑りから脱出できなくなる。少し斜度が緩んだところでターンして滑ろうとしたところで自分が起こした雪崩に巻き込まれ、5mほど流された。すぐに復帰して脱出。多分サイズにしたら0.1とか。厚さは新雪層10cmくらいが幅2mで流れた感じ。日射で湿雪になっており、スピードが遅かったこともあり、何もなくてよかった。以降は快適に中堀沢を滑走してリグループ。
以降は堰堤を超えるなど少しのアドベンチャーはあったものの梓川まで快適な沢滑走を楽しんだ。少し登って滑ってからは上高地トンネルと釜トンネルのブーツ歩行。ここが一番寒かった(笑)
釜トン抜けてからデポの靴に履き替え、身軽で車を取りに中の湯まで登る。赤線伸ばしさせてもらいました。
スキーラッセルが濃く、ルーファイあり、ピークハントあり、ツボラッセルありで最後はガスにまかれ、とても充実感ある雪山山行でした。
目標の中堀沢は滑れなかったので、是非ともリベンジしましょう!また行こう!
BCツアー2日目は焼岳へ。
駐車場予約取れたおかげで計画よりは楽できることに。愛車の四駆が役に立って良かった。
雪山の要素が全て入っていたような総合的な一日で、スキーラッセルと藪漕ぎに、アイゼン登下降、ピーカンからのホワイトアウト、アイスバーンから沢パウダー、さらにはトンネル歩きまで盛りだくさんだった。前日から食事を決め込んだおかげで体調もすこぶるよく非常に充実した山行だった。
行こうと言われるまで全然気にしてもない山だったが、好きな山になりました。中堀沢の上部からの滑降という課題を残したので、またチャレンジしましょう!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する