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記録ID: 64647
全員に公開
沢登り
丹沢

セドの沢 左俣

2010年05月16日(日) [日帰り]
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GPS
11:00
距離
14.4km
登り
1,151m
下り
1,159m

コースタイム

5:05大倉発-6:55入渓点着-6:55遡行開始-7:40本谷とセドの沢との分岐-8:20F5-10:35F7-12:45登山道 遡行終了-15:15大倉着
天候 曇り 一時晴れ間が見える。
過去天気図(気象庁) 2010年05月の天気図
アクセス
お馴染みの風の大橋からスタート。
お馴染みの風の大橋からスタート。
水無川本谷F1でビレーの手順を確認。
水無川本谷F1でビレーの手順を確認。
ポーズを決める佐久間。
ポーズを決める佐久間。
シングルロープでの懸垂下降を練習。
シングルロープでの懸垂下降を練習。
F7。高度感があり、結構怖い。ルートを探す。
F7。高度感があり、結構怖い。ルートを探す。
ロープのしまい方も慣れてきた?
ロープのしまい方も慣れてきた?
修行に勤しむ保延。3年は2人ともやりました。
修行に勤しむ保延。3年は2人ともやりました。
遡行終了。登山道に到着。
遡行終了。登山道に到着。
再び、風の大橋へ。下山が長い。
再び、風の大橋へ。下山が長い。
いつものラーメン屋で打ち上げ。
いつものラーメン屋で打ち上げ。

感想

セドの沢左俣ワンダリング記録

5月15日
 勘七の沢でのワンダリングの終了後、さらに大倉で1泊する。丹沢は人が多く19時くらいまでバスはずっと満員だった。夕食をとって20時半頃就寝。大倉では、来週植樹祭が行われるようで、夜を徹して警察官がいた。寝る頃にはヘリも飛んできてサーチライトを浴びせかけていた。何だかやりづらい。

5月16日
 4時10分に起床。朝食を済ませて5時05分に大倉を出発。まずはひたすら林道歩きである。皆、テンションが上がらないまま黙々と歩いていく。長い林道にうんざりしながら、新茅山荘、作治小屋と過ぎて6時30分に入渓点に到着。沢装備をつけて入渓準備をすると、ようやくメンバー内に活気が出てくる。
 6時55分、遡行開始。オーダーは佐・沼・保・古。まずは水無川本谷を遡行する。岩が結構大きいという印象を受ける。すぐに本谷のF1に到着する。右側から簡単に越せるし鎖もあるのだが、今回はリードの手順を覚えるために、ロープを出してみる。トップを佐久間に、ビレーを保延にやってもらう。Lが先に滝を越し、佐久間に滝の上での支点工作とその後の手順を指導する。ロープを出してみる練習にはなっただろう。みんな危なげなく通過。すぐに、セドの沢との二股である。
 右のセドの沢に入り、すぐにセドの沢のF1がある。左に鎖がありそこから行ったがちょっと良くない。右からも行け、こちらには残置シュリンゲがあった。すぐにF2だがこれは簡単。この2つには看板がある。F2の後にすぐ右股と左股の分岐に着き、左股に入る。
 F3、F4はよく分からない内に通過する。どちらも簡単である。その先にF5があるが、ここで先行していたパーティーが休んでいるのに追いつく。学生らしいので話しかけてみると、何と東大のワンゲルだった。ここにはリードの訓練のために来たらしい。少し言葉を交わす。先にF5に向かい、8時20分に到着。しかし、我々にはここをリードで登るのは難しそうだったので高巻くことにする。高巻きは結構戻って左から巻く。かなり大きく巻くことになる。
 高巻いて沢に戻る際に懸垂下降をする。しかし、普通の堅垂下降はセットも含めてみんなもう出来るのでここでは他のことを練習しようと考える。そこで、渡辺さんに言われたシングルロープでの懸垂下降を行ってみる。何度か試行錯誤したが、しっかり行うことが出来た。仕組みも全員理解したようだ。ただし、回収のときにロープが引っかかってしまいかなり手間取った。
 その後は順調に登るが、F7を登る際にまたロープを出す。この滝は右側から草付のほうを登っていくのだが、高度感がある。ここでもトップを佐久間、ビレーを保延にやってもらう。下で見たときはへつり気味に行くのかと思ったが、佐久間はそうではなく上に登っていく。こっちの方が正しいルートのようだ。途中に残置ハーケンが2つあり、それを利用する。佐久間に上での支点工作をしてもらい、沼田、古川と登るが、佐久間は上での工作を間違えていた。注意して直させ、保延を確保して登らせる。まだ完璧に覚えてはいなかったようだが、これで覚えただろう。この工作は間違えるわけにはいかないものなので、しっかり覚えてほしい。
 F7を越して、さらに進んでいく。しばらく進むと白滝ノ滝が現れる。ここで修行をしないかとちょっと言ってみたら、佐久間が積極的に行った。しかも服を脱いで上半身裸で。その方が服が濡れずに良いらしい。さらに、保延も煽られて修行を行う。こちらは服を着たままである。3年2人でよくやった。
 そのあたりから書策新道が横切りしばらく並走している。これが消えるとすぐに、水は涸れてしまう。その後はひたすらガレ場をつめていく。途中にまだちょっと大きな涸滝などもある。登るに従い、岩ももろくなり落石が怖い。ひたすら登っていくとだんだん草付になっていく。大分疲れながら登っていくと登山道に出た。12時45分、遡行終了。
 帰りは政次郎尾根を通って戸沢まで。丹沢は非常に登山者が多い。こんなに多かったっけと思ってしまう。最近は登山がブームなのだろうか。長い尾根なので、サ行限定のしりとりというゲームをしながら下る。これが意外と難しい。1時間ちょっとで戸沢に出た。
 さらに、林道を辿っていく。帰りなので気分は良い。今後の沢ワンダリングをどう進めるかなどを話し合いながら進む。やはり、東大のように、もっと1回1回の沢ワンダリングで何をするのかをしっかり決めたほうが良いということをみんな感じたようだ。話しているうちに大倉に着く。15時15分であった。バスを待とうとすると、バス停の前は信じられない長蛇の列。本当に人が多い。うんざりしながらも列に並ぶ。
 超満員のバスに乗って渋沢まで。いつものラーメン屋で打ち上げ。すると、東大ワンゲルの方々もいらっしゃった。彼らもここが行きつけらしい。また、話を伺う(主に沼田が)。東大は今12人しか部員がいないようだ。先に食べ終えたので別れる。小田急線に乗り込み新宿へと向かう。ワンダリングお疲れ様でした。

 今回は、上級生の技術向上ということだったが、3年の2人は何度かリードとビレーを行い、その仕組み・手順を覚えることが出来ただろう。また、新しい技術を使ってみることもしたので、中々有意義だったとは思う。しかし、行く前からもっと何をするかをしっかり決めておかなければ駄目だということを感じた。

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