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記録ID: 647864
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ハイキング
甲信越

二王子岳

2015年05月23日(土) [日帰り]
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iidesan その他1人
GPS
--:--
距離
11.0km
登り
1,174m
下り
1,174m

コースタイム

日帰り
山行
5:10
休憩
1:45
合計
6:55
6:45
50
二王子神社登山口
7:35
7:40
20
神子岩
8:00
8:05
40
一王子
8:45
8:50
55
独標(定高山)
9:45
9:55
35
油こぼし
10:30
11:25
40
二王子岳山頂
12:05
40
油こぼし
12:45
12:55
30
独標(定高山)
13:25
13:40
0
一王子
13:35
二王子神社登山口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
最初は杉林の緩登から始まる
2015年05月23日 06:53撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 6:53
最初は杉林の緩登から始まる
神子岩
2015年05月23日 07:32撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 7:32
神子岩
一王子の大杉
2015年05月23日 08:01撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 8:01
一王子の大杉
サンカヨウ
2015年05月23日 08:06撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 8:06
サンカヨウ
新緑のブナの小道、という感じ。
2015年05月23日 08:15撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 8:15
新緑のブナの小道、という感じ。
ミツバツツジ
2015年05月23日 08:36撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 8:36
ミツバツツジ
独標(定高山)・五合目まで来た。
2015年05月23日 08:46撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 8:46
独標(定高山)・五合目まで来た。
雪道となる。去年より大分少ない。
2015年05月23日 09:10撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 9:10
雪道となる。去年より大分少ない。
雪の斜面を登る。
2015年05月23日 09:15撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 9:15
雪の斜面を登る。
タムシバ
2015年05月23日 09:27撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 9:27
タムシバ
新緑の緑と、雪の白と、空の青。この季節にしか見ることのできないコントラスト。
2015年05月23日 09:30撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 9:30
新緑の緑と、雪の白と、空の青。この季節にしか見ることのできないコントラスト。
シラネアオイ
2015年05月23日 09:42撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 9:42
シラネアオイ
カタクリがまだ咲いている。
2015年05月23日 09:57撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 9:57
カタクリがまだ咲いている。
山頂の小屋が見えた。
2015年05月23日 10:05撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 10:05
山頂の小屋が見えた。
三王子の石祠。崩れそうだ。
2015年05月23日 10:13撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 10:13
三王子の石祠。崩れそうだ。
山頂の小屋が見えた。
2015年05月23日 10:16撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 10:16
山頂の小屋が見えた。
五頭山とその向こうに粟ヶ岳
2015年05月23日 10:16撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 10:16
五頭山とその向こうに粟ヶ岳
飯豊連峰が姿をあらわしてきた
2015年05月23日 10:25撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 10:25
飯豊連峰が姿をあらわしてきた
山頂に到着。
2015年05月23日 11:09撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
1
5/23 11:09
山頂に到着。
飯豊連峰。杁差岳、地神山、門内岳
2015年05月23日 11:16撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
1
5/23 11:16
飯豊連峰。杁差岳、地神山、門内岳
北股岳、飯豊本山、大日岳
2015年05月23日 11:16撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
1
5/23 11:16
北股岳、飯豊本山、大日岳
ムシカリ
2015年05月23日 11:31撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 11:31
ムシカリ
オオバキスミレ
2015年05月23日 11:32撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 11:32
オオバキスミレ
左に五頭山が、はるか下に見える。
2015年05月23日 11:34撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 11:34
左に五頭山が、はるか下に見える。
ミツバツツジ
2015年05月23日 11:37撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 11:37
ミツバツツジ
歌碑
2015年05月23日 11:39撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 11:39
歌碑
遭難碑
2015年05月23日 11:41撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 11:41
遭難碑
一面の雪野原
2015年05月23日 11:46撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 11:46
一面の雪野原
カタツムリ。殻か、入居中か?
2015年05月23日 11:48撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 11:48
カタツムリ。殻か、入居中か?
タムシバの白がまぶしい
2015年05月23日 11:53撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 11:53
タムシバの白がまぶしい
一王子の水場
2015年05月23日 13:27撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 13:27
一王子の水場
水芭蕉が盛り
2015年05月23日 13:28撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
1
5/23 13:28
水芭蕉が盛り
2015年05月23日 13:29撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 13:29
神子岩まで下って来た。
2015年05月23日 13:56撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 13:56
神子岩まで下って来た。
タニウツギ
2015年05月23日 14:11撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 14:11
タニウツギ
一合目
2015年05月23日 14:12撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 14:12
一合目
もうすぐ登山口。
2015年05月23日 14:22撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 14:22
もうすぐ登山口。
神社に無事下山を感謝
2015年05月23日 14:41撮影 by  PENTAX Optio I-10, PENTAX
5/23 14:41
神社に無事下山を感謝
撮影機器:

感想

 妻と30年振りに二王子岳に登った。妻とは、この登山の5か月後に結婚することになる。妻は、当時、登山などしたことはなく、今考えると、興味があったのかどうかもあやしいところだ。当時、盛んに山登りをしていた私の誘いに、軽い気持ちで乗ったというところではないか。
 今から考えると、高山に属するといってもいい、二王子岳にいきなり誘った私も、それについてきた妻も、若かったとしかいいようがない。
しかも、登ったのは5月の連休、まだ登山道の大半が雪という春山だった。登りには、ガイドブックのコースタイムにほぼ近い4時間10分掛かり、下りは2時間20分と、雪道を滑るように下った。

 このところ気温の高い日が続き、暑さに弱い妻は、登ることに迷っていたようだ。そこで、なるべく早朝の気温の低い時間に登り始めて、上の方まで行けば、この時期暑いということはまず考えられない。そう、説得して、6時半過ぎには登山口を出発した。
 登山口の二王子神社の駐車場は、土曜日とあって、既にかなりの台数の車がとまっていた。神社に登山の安全を祈り、登山口から登り始めたのが、6時45分だった。
 晴れて、風が強い日だったので、気温のわりには暑さは感じなかった。かなりゆっくり登ったつもりだが、神子岩まで1時間弱、一王子までは1時間15分と想定したよりも15分ほど早く、到達した。

 ここで、七十歳くらいの老夫婦、単独行の中年の女性といっしょになり、しばらく前後して登るようになる。一王子を過ぎてすぐ、道端にサンカヨウがいくつも花を咲かせている。そして、定高山の前のブナ林の新緑が、いつものことながら心にしみてくるような佇まいを見せてくれる。

 定高山(994メートル)までやってくる。数人が休憩している。老夫婦も休憩していたが、我々より先に歩きだした。直ぐ後を追うように登り始めたが、この老夫婦なかなかの健脚で、次第に離されて行き、山頂まで遂には追いつくことはできなかった。
 しばらく行くと、雪の急斜面があらわれる。登り切ると、再び雪の斜面の登りとなる。次の難所は、油こぼしだ。その急登を前に、休憩するか、それとも登り切ってから休むか、妻に訊くと、登ってからにするという。まだ多少余裕がありそうなので、安心した。思ったより、体力があると、見直した。

 しかし、油こぼしを登ってからが意外にきつい。波状的に続いた急登の疲れが出てくるからだ。今はまだ分厚い雪に埋もれたお花畑のあたりで、今年になって3回、二王子に登っているという六十代の男性に会う。二言、三言、言葉を交わす。彼は、尾根を越えて別の雪道を行く。我々は、夏道を辿った。
 頂上への最後の登りの手前で、4,5人の若い人達のグループが、休憩していた。挨拶して、登りに掛かる。
 
 10時30分、山頂に到着。何と、4時間を切った。登りに、4時間半は要すると踏んでいたのだが、妻の足は意外と強かった。それほど、へたった様子もない。この山を、この時間で登ることが出来れば、大抵の山は登れる。
 山上からは、飯豊の大パノラマがくっきりと広がっている。尾根の雪解けは進んでいるが、谷々には雪がまだまだ残っている。北の杁差から、鉾立山、頼母木山、地神山、門内岳、北股岳、烏帽子岳、飯豊本山、大日岳と役者がそろい踏みしている。いつ眺めても、この雄大な光景には見入ってしまう。山頂は思ったほど寒くなかった。立ち上がると、風に当たって少し肌寒くなくはないが、座っている分には、雨具を羽織る必要もなく、ちょうどよい気温だ。
 昼食は、今回はラーメンではなく、豚汁。それにお握り、ゆで玉子である。下ごしらえして来た豚汁を煮て、500mlのビールを二人で分けあって飲む。飯豊の大観を眺めながらの昼食は最高だ。食べているうちにも、登山者がどんどん登って来た。
下山の前に、若者のグループの一人に、飯豊をバックに、二人並んだ写真を撮ってもらう。

 11時25分、下山開始。最初の坂の途中に紫陽花に似た白い花を付けた木が眼に付いた。家に帰って調べると、ムシカリという木のようだ。そのすぐ近くに、オオバキスミレやタムシバも咲いていた。このあたりはまだ早春といってもいいくらいだ。
下りの妻の足取りは、少々重そうだ。それでも、一王子までは休憩なしで下る。一王子の水場に立ち寄り、水筒とペットボトルにたっぷり水を汲む。家に帰って、ウィスキーの水割りにして飲むと、絶品の味がする。この水で沸かしたコーヒーも癖がなく文句なく旨いのだ。
 辺りには、水芭蕉が真っ白い清楚な花を咲かせていた。
一王子からの下りでは、なかなかピッチが上がらない。妻は足つま先が痛むようで、体を横にして下ってくる。実は、こちらもスパイク長靴を履いて来たのだが、同じく、つま先に痛みが出ている。夫婦して痛みに耐えながら、やっと下山した。
 帰りに、国道7号線に近い、あやめの湯で、一風呂浴びてから家路に着いた。
 30年ぶりの二人での二王子岳だったが、山の姿は長い時を経ても、変わらず、そこだけ時間が止まっているようだった。

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