2015奥久慈トレイル50k【2年連続なんとか完走!】
- GPS
- 11:34
- 距離
- 54.4km
- 登り
- 3,885m
- 下り
- 3,887m
コースタイム
- 山行
- 11:23
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 11:34
スタート(袋田町営第2駐車場)5:30
↓(2:07)
第1関門(持方)7:37
↓(3:31)
第2関門(龍神大吊橋)11:08
↓(3:43)
第3関門(釜の平)14:51
↓(0:50)
第4関門(持方)15:40
↓(1:26)
フィニッシュ(袋田町営第2駐車場)(17:06)
GPS取得を1分間隔としたので実際の距離はもっと長い。
途中衛星ロスト部分は手動でテキトーに修正。
天候 | ・快晴 ・風は5m/s程度の北よりの風 ・気温 最低18度 最高29度 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・前夜泊のため前日17時くらい着いたものの、既に8割程度は埋まっている状況 ・最寄のコンビニは、500m程度離れたココストア。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<スタート〜持方> ・まずは袋田の滝に向かいます。道幅は、滝川の橋を渡ると細くなり追い越しづらくなるので、月居山への登りの渋滞でのロスを最小限にするためには、最初のロード区間でダッシュして位置取りしておく必要があります。 ・滝の展望台で折り返し、滝川を再び渡ったところで左に折れ、林道区間に入っていきます。ここから月居山までは1km程度の登り。走れるところはほとんどなく、レースでは渋滞します。林道からコンクリート舗装の細い道を登って行き、峠まで辿り着くと、月居山への九十九折が始まります。月居山頂の直前に鎖場があり、これも渋滞の原因です。 ・月居山から先はアップダウンを繰り返すシングルトラック。比較的平坦が多いです。白木山の分岐の直前は急登です。ステップを切った岩場(鎖あり)が連続するのが分岐の合図。 ・分岐を過ぎると、稜線の直上から少し外したルートを取ります。それなりの斜面を横切る感じで、また、落葉樹林の木々の間をすり抜けていく感じなので、意外と走りづらいです。 ・一旦ロードに出ますが、これを横切り、隣の山に入っていきます。こちらは杉林で、その前の区間よりは走りやすいですが、すぐにロープ場の急登となります。50〜100m程度はあるでしょうか?シビれる登りを登りきると白木山の山頂となります。 ・気持ちの良いトレイルの緩斜面を下っていき、ロードに出ます。ここから500mくらい行くと、第一関門の持方となります。 <持方〜竜神大吊橋> ・持方を出るとまずは1km弱くらいの緩やかなロードを登り、男体山への登山道に入ります。沢筋を詰めると傾斜が増し、まもなく縦走路と合流します。ここから標高差60m程度、距離300m程度を男体山まで登っていきます。 ・男体山から湯沢峡までは、全体としては下り基調ですが、急なアップダウンの連続です。 ・事前の競技説明では男体山から釜沢越の分岐までの3〜4kmが最もツラい区間と説明されましたが、個人的には、キモとなる区間ではあるものの、体力的にはそこまでツラくはないと思います。 ・鷹取岩まで行くと釜沢越の分岐までは残り1km程度。一応の目安になります。 ・釜沢越の分岐を右に折れると湯沢峡までひたすら下ります。上部は砂礫混じりで滑りやすく落石跡や倒木の多い急斜面の九十九折、下部は落葉樹林の気持ちの良いダウンヒルとなります。ロードに出てさらに1kmくらい坂を下りきったところが湯沢峡のエイドとなります。 ・湯沢峡を出るとまずは500m程度のロードを登り、山中へ。この入り口には「奥久慈トレイルのコースで迷った人を探しています」との写真入りの看板が出ていてビビらせられますが、まあ、普通に通行していて迷うことは無いと思いますw ・九十九折の登山道を登り切ると上山の集落。200mくらい舗装路を行くと上山ハイキングコースに入り、またしても急な登りが現れます。 ・40〜50m登ると、まもなく篭岩山との分岐に至ります。この後は、走りやすい下り基調の縦走路となります。 ・結果的に湯沢峡から篭岩山の分岐あたりまで、3キロ程度、標高差350m程度登ることになります。 ・ハイキングコースを1km程度行き、分岐を左に折れ、竜神川への急坂を下ります。この下りは1kmくらいはあって、勾配もそこそこなので結構脚に来ます・・・。 ・竜神川を横切り、再び道かどうかも怪しい斜面を標高差で50m弱登っていきます。ここはシダが生い茂るジメッとした森で、岩がゴロゴロ、倒木も多く、アドベンチャームード満点です。砂礫交じりで滑りやすい登りで、やる気を削がれます。 ・ロープの力を借りつつ最後の一登りを登り切ると、竜神川の東側の沢まで再び下ります。こちらの沢も横切り、先ほどとは違った雰囲気の落葉樹の斜面の九十九折を標高差60m程度登っていきます。上りきったところで再び先程の沢の下流域に向けて下り、竜神川との出合まで沢沿いを下って行きます。 ・個人的には、湯沢から亀が淵までのこの区間が、身体的に最もツラい所だと思います。湯沢峡までで消耗した脚に、長い登り下りや急斜面が追い討ちをかけます。 ・亀が淵から3〜4kmはロード区間です。強いて言えば前半が登り基調で後半が下り基調。競技説明では、ここを「走れ」と説明されますが、上位を狙わない限り、少なくとも登りの部分を走る必要はないかと思います。 ・ロードのシメは、階段。標高差で100m弱くらいはあるか?もはや嫌がらせです。これを登り切ると龍神大吊橋です。 <龍神大吊橋〜釜の平> ・階段を下りて第2駐車場からトレイルへ。鷹取場の標識に従い進みます。500m程倒木の多い沢筋の緩斜面を行くと標高差50m程度を一気に上る杉林の急登となります。これを登り切ると、急登はしばらくありません。 ・緩やかなトレイルからロードに出ると間もなく赤岩のエイドです。さらにロードを500m程度登っていくと砕石敷きの林道に折れます。寺入沢に向けて砂利採取跡地までジワジワと標高を上げていきます。 ・林道が下りに差し掛かると、間もなく寺入沢との分岐です。 ・ロープ場もある急斜面を下り切ると寺入沢。沢沿いを下ります。ところどころ濡れているのでスリップ注意。また岩、倒木が多くルートが不明瞭だったりします。前半はアスレチックな地形の右岸を行くので走れませんが、後半行く左岸はところどころ倒木が邪魔しているものの、割と走れます。距離的には2km程度で終わり、堰にぶつかります。 ・ここからロードに出て、まもなく砂防ダムのエイド。県道を横断し、東金砂神社まで4km程度のロード(一部トレイルあり)の登りです。炎天下なので日差し対策が必要。登りはじめと中間あたりの2軒で水を提供していただけました。 ・東金砂神社のエイドを出ると、いきなりドMな石段登りで、エイドで持ち直した心をいきなり折られます。 ・神社の裏手に回り、10kmの林道区間に入ります。全般的には前半が下り基調、後半が登り基調となります。 ・競技説明では、この区間を走れないと完走は難しいなどと説明されますが、ここまでの区間で貯金を作れていれば、タイムを狙わない限り、この区間を通して無理に走る必要はないと思います。まあ、戦略の立て方だと思います。 ・鍋足山の気持ちの良い杉林の登山道を下って県道に出ると、第3関門の釜の平となります。 <釜の平〜持方> ・釜の平からは、安寺集落を経て高崎山を巻くあたりまで登りが続きます。傾斜がそれなりにあり、走れません。高崎山の南斜面あたりまで行くと緩斜面が多い杉林となり、走りやすいです。持方に至る舗装路にぶつかると、これを横切り、序盤に白木山から下ってきたルートと合流し、ロードを経て第4関門の持方となります。 <持方〜袋田町営第2駐車場> ・往路のルートを逆にたどります。 ・杉林の平坦道まで来たら第2展望台、第1展望台が近い証拠。第1展望台まで行けば、あとは月居山への急登を気合で登るのみ。 ・月居山から先はひたすら下りです。往路とは異なり月居山の東側の林道を下り、石混じりでやや粘土質の緩やかなトレイルを経て、袋田の街中に戻ります。 |
その他周辺情報 | ○各エイドの状況(覚えている範囲で) <持方> ・水、スポドリ、塩 その他は失念 ・「加波一族」の私設エイドあり(コーラ等) <湯沢峡> ・水、スポドリ、羊羹、梅干、どら焼き、キュウリ等 <龍神大吊橋> ・水、スポドリ、パワーバー、パワージェル(ライム) <赤岩> ・水、スポドリ、ソーダ、コーラ、おこわ、梅干、キュウリ等多数 <砂防地区> ・水、スポドリ、麦茶、塩 <東金砂神社> ・水、スポドリ、塩、パワーバー、パワージェル、饅頭 <釜の平> ・水、スポドリ、トップスピード、パワーバー、パワージェル、かりんとう饅頭 <持方> ・水、スポドリ、塩、饅頭等 |
写真
装備
備考 | ザック グレゴリー テンポ8 シューズ ブルックス カスケディア9 ウェア サロモン トレイルランナータンク ノースフェイス フライウェイト レーシングショート SKINS A400 ショーツ ノースフェイス インパルス フーディ ファイントラック パワーメッシュ タンク ファイントラック パワーメッシュ ブリーフ アクセサリ等 SKINS A400 カーフタイツ ファイントラック アクティブスキン アームカバー サロモン XT WINGS グローブ WP ノースフェイス アルファドライ バイザー Buff ネックゲイター(cool max) タビオスポーツ レーシングラン プロ(5本指) オークリー レーダーパス スント アンビット <補給食(当初)> OS-1 500ml(ボトル) 水 1000ml(ハイドレーション) スポーツ羊羹 4本 ハニースティンガー エナジーグミ 1袋 VESPA 5個 アミノダイレクト 5個 ハニースティンガー(ゴールド)5個(フラスク1) ハニースティンガー(ゴールド)2個(単品) パワージェル(梅)3個(フラスク2) パワージェル(グリーンアップル)1個 塩熱サプリ 1袋 胃薬 2回分 |
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感想
<スタート〜持方>
スタート位置50〜100番手くらいで、昨年より若干早いキロ4分40秒ペースでスタートしましたが、今回はそれでも遅かったようで、月居山への登りは結構な渋滞。予想外のロスをしてしまいました。
ここは風も無くて非常に蒸し暑さを感じ、だいぶ汗を掻きました。先を思いやられる展開・・・。
月居山頂から先は大分バラけましたが、白木山の分岐まで長い集団の中でタラタラ走る事を強いられました。
分岐以降も思うようにペースは上げられず、白木山直下の急登でまたしても渋滞。全体的に序盤のペースは昨年と比べて上がっているように感じました。
結果的に持方に着いたのは去年より5分以上遅い7時37分でした。
<持方〜龍神大吊橋>
持方を過ぎると、流石にバラけて、自分のペースで走れました。といっても急なアップダウンの多い区間なので、あせらず行くしかありません。
湯沢峡のエイドまで下りて、羊羹、キュウリ、梅干を頂き、水を補給。
ここで頭と脚に水をかぶりましたが、ここで脚を冷したことがおそらく第1の過ち。その後の地獄につながります・・・。
湯沢峡からロードを登り、明山集落へのトレイルでヒィヒィ言っていたところ、にわかに左ふくらはぎが痙攣し始めました。完全に「痙攣=電解質不足」の頭しかなく、塩熱サプリを投入しましたが効果は見られませんでした。左脚に力が入らなくなり次第に右脚も攣り始める始末。
ここで両足攣りはヤバイと思い、何か策はないかと思い、お守りのロキソニンを飲めば脚攣りの痛みも軽減されるんじゃないかと、服用。これが第2の過ち。
明山ハイキングコースに入っても脚攣りは納まるどころか悪化するばかりで、ふくらはぎのみならず両脚の太腿前面の攣りも始まり、走るどころか歩くこともままならなくなりました。
リタイアするにも進むしかないので、痙攣の大波小波を御しつつハイキングコースを歩いていきます。立ち止まるとむしろ完全に攣って地獄になってしまうので、とにかく動き続け、死に物狂いで竜神川のアップダウンも通過し、龍神大吊橋へのロードへ。
ここを歩けば脚も回復するだろうと思い、この区間を歩行。何とか第2関門まで辿り着きました。
龍神大吊橋到着は11時過ぎ。持方〜湯沢峡間の貯金が奏功し、タイム的には昨年よりちょっと早い感じでした。
このため、ゆっくりでも行けるところまで行くしかないだろうと、腹を括りました。
<龍神大吊橋〜釜の平>
龍神大吊橋では友人からエナジードリンク、豆乳などをいただき15分くらい一息。これで脚攣りも大丈夫かなと思い再スタート。
しかしそうは甘くなく、赤岩への登りも引き続き痙攣とお付き合い。
赤岩のエイドでコーラをがぶ飲みして再び水をかぶり、すかさず寺入沢へ旅立ちましたが、早歩きが精一杯で、まったくペースを上げられません。もっと赤岩のエイドを堪能したかったけど、精神的余裕が全くなかった・・・。
ここで酷い攣りが来たらヤバいと思いながら寺入沢を慎重に通過し、再びロード区間へ。ここを歩けば脚回復するかなあと再び淡い期待を抱きながら炎天下の舗装路を東金砂神社に向けてちんたら歩いていきます。
東金砂神社で再び水をかぶり、給食の饅頭、パワーバー、塩を頂き、すぐにスタート。
そして、東金砂神社の石階段を登っているあたりで、ようやくアホな自分も気がつきました。
ここまで散々、暑さ対策に必要と思い脚へ水をかけていましたが、そのたびに痙攣の波がやってくることに!この痙攣は脚の血行を悪くしているのが原因ではないかと。おそらくロキソニンを飲んだのは逆効果で、血流を悪化させていたのでしょう。
とにかくそれ以降は脚を冷さないようにして、またロキソニンの効果の切れてきたのか、脚攣りはだいぶ減ってきました。
林道区間を全部歩いたところでキロ9分。走ってもせいぜいキロ6分がいいところ。全区間歩いてもロスは30分程度だろうから歩き通そう思っていましたが、後半では、なんとか走れるくらいまで回復してきました。
<釜の平〜ゴール>
釜の平に15時前に辿り着けたところで、やっと完走を確信できました。
ここで普通の饅頭と思って食べたら、かりんとう饅頭でビックリ。この期に及んで油っぽいのは勘弁・・・。むしろOSJの罠か?給水にトップスピードがあったのは、気前がいいなあと思いました。ここも、摂るもの摂ったらすぐにスタート。
原因がわかったことで痙攣はだいぶ減り、それなりに動けるようにはなったものの、そもそも湯沢でちょっと脚を冷したくらいで攣り始める程ダメダメな脚ですので、ラクには行けません。VESPAやアミノダイレクトでごまかしながら持方へ登っていきます。満身創痍でしたが、残りの距離を考えれば気持ち的にはラクなもの。
持方のエイドでは饅頭1個平らげて、さっさとスタート。走り慣れた月居山への縦走路を、脚の様子をみながら走り、ここで10人位追い越しました。
月居山まで行くと、もう、脚の痛み関係なく下りを駆け下り、走ってゴールすることができました。最終的には昨年のタイムプラス13分という結果でした。
<全般>
基本戦略は完走した去年の結果をトレースしようというものでしたが、周りのスタートダッシュの速さに出鼻を挫かれました。また、疲労抜きが上手くいっていなかったのか、自覚はなかったものの湯沢の時点で脚がほぼ終わっていたのも計算外でした。
それでも、序盤の貯金があり、心が折れることはなかったので、攣りまくりの脚でも地道に歩を進めることができました。何といっても、1回しかコケなかったのが今となっては意外w
非常に辛かったですが、得るものが多いレースになったと思います。
暑さに関しては、去年のレースを経験していたので特に問題にすることはありませんでした。対策は昨年同様ネックゲイターの活用、塩熱サプリ、各エイドで水をかぶることの3点。一つ反省点は、アームカバーをアクティブスキンにしてしまったこと。撥水なので、今回の気象条件では身体を冷すことができず、不向きでした。
最も注意したのは昨年同様、内臓。前日のパーティもパスして持参した食事で済ませ、胃腸薬の服用も忘れませんでした。当然アルコールもカフェインも数日前から抜きました。
それでも、昨年よりは胃が重い感じでしたが、補給したものを上手く処理してくれました。脚に加え、内蔵まで不調だったら、間違いなくリタイアしていたことでしょう・・・。
ともあれ、この脚でこのタイムを搾り出せれば御の字でしょう(自画自賛)。おかげで回復には時間がかかりそうですが・・・。
今年完走したら来年は出ないつもりでいましたが、振り返ってみるとやっぱり痺れるレースです。今年脚がカンペキだったら11時間切れていたかも・・・なんて思うと、やはり来年も出てしまうのかなぁ(´▽`;)
hankypanky さん、こんにちは 。完走おめでとうございます 。
小生も足の痙攣に悩まされました(で結局DNFでした)が、血行の悪化が原因かもという貴説には思い当たる節があります。月居山までの激しい渋滞で冷えたのかもしれません。
来年まで時間があるので、いろいろと仮説を立てて、自分の身体で検証して対策を立てたいとおもいます。
詳細なレコ、大変参考になりました。ありがとうございます。
奥久慈、お疲れ様でした! DNF残念でした・・・。
痙攣はわけもわからず突然来たりするので、怖いですよね・・・
私の場合は、痙攣は酷かったものの、ある程度力を入れられたので、何とか進むことができました。それでも、何度もリタイアが頭をよぎりました 。
来年の完走を、心から願っています!
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