三原山(温泉ルート〜テキサスコース)
- GPS
- 05:51
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 439m
- 下り
- 823m
コースタイム
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 5:50
天候 | 晴れ、4〜13℃、北北東5m(大島町) 海風をまともに被る地勢のため、好天時でも稜線上では防風対策を。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
船
帰り;大島公園14:00>14:13岡田港14:30>18:00大さん橋 他の方のレポにもあったが、さるびあ丸とバスの接続は割とタイト。買い物などの余裕は基本ないと思った方が良い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回通ったルートのうち、山頂遊歩道は至れり尽くせリの観光コース。展望台までなら舗装路なので軽装でも行けるが、その先のお鉢めぐりは一般登山道。 温泉ホテルルート・テキサスコースはほぼ明瞭な一本道、指標は少なくなるがところどころベンチなども設けられている。スタート直後は歩きやすい黒土のトレイルだが、山体に近付くにつれ溶岩やスコリアが増えいかにも火山らしい展開になる。 外輪山の周回路は道標・・・というかポツポツと立てられた木杭を目印に進む形になるが、裏砂漠の辺りでは車両の轍などを含めて踏み跡が錯綜していた。砂漠というだけに見通しは良く気の向くまま歩いてもいいような状況ではあったが、悪天候時には道迷いのリスクがありそう。また蒸気噴出孔帯やカルデラ巨石群などジオスポットへの分岐にも、特に案内は見当たらなかったので目標としている場合は注意。 |
写真
感想
今回は「スーパー島トクきっぷ」を利用して、念願の伊豆大島へ行って来ました。よりポピュラーな「三原山ハイキングツアーフリープラン」と比べると、船内は二等和室(いわゆる雑魚寝)だし朝風呂もなく食事も付きませんが、自由時間の長さとお値段半額の魅力には抗えずこちらをチョイス(他にも「大島弾丸きっぷ」というのがあるそうですが、今の時期は未発売のよう)。
三原山には初めて登りましたが、海上にそびえる展望台のようなロケーションですので眺めの良さは折り紙付きと言えます。緑群れなす房総・伊豆半島を東西に見晴らし、北には冠雪した富士・南アルプスの白銀の輝き、そして南は水平線が弧を描く紺碧の太平洋と、お鉢めぐりや外輪山の周回中は圧巻のパノラマの連続でした。また火山由来の独特な景観にも恵まれ、噴火の激しさを物語る大火口、肉眼ではっきりと捉えられるマグマの流出跡、未だ水蒸気の立ち昇る山肌、荒々しい崩壊面や転石群など興味の尽きることがありませんでした。
さらに素晴らしかったのは、山頂域だけではなくそこに至り又戻るルートも充実していたことです。特に茫洋と広がる砂漠帯からスゲやススキの茶枯れた群落を抜け、灌木が見え出してからあっというまに緑が濃くなりやがて樹林がトンネルをなすようになる植生遷移と同時に、溶岩や火山礫を踏み敷きながら海に向かって一直線に伸びるシングルトラック、その隙間を徐々に黒土や落葉が埋めてゆき、伏流水が表土に現れて浸食が始まれば土嚢や木段などの土工が足元を支え、最後は石畳のつづら折りとなって麓に導かれるというテキサスコースのドラマチックな構成にはすっかり魅了されてしまいました。
もちろん決勝点となった大島公園の椿の艶やかさはいうに及ばず、たいへん充実した島旅となりました。惜しむらくは乗り遅れが許されない日程ゆえ時間が気になってあまりゆっくり出来なかったこと、海岸沿いを中心に立ち寄れなかったポイントも多かったことでしょうか(噂のバウムクーヘンなどはこの目で見てみたかった)。というわけで再訪の機会があるのなら、今度は島内に一泊してゆったり過ごしてみたいところですね、やかましい二等席で睡眠不足に悩まされるのもうんざりなので(笑)。
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