【過去レコ】汾陽寺山:迷って迷って下山に5時間!
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- GPS
- --:--
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 470m
- 下り
- 489m
コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:10
天候 | くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 武芸川温泉 ゆとりの湯 |
写真
感想
岐阜市の北側,旧武芸川町に汾陽寺山はある.山の東側には寺尾ヶ原千本桜があり,春には多くの人が訪れる.麓の臨済宗の名刹,汾陽寺は3代将軍家光の乳母だった春日局の立身の地でもある.
SMさんとふたり山行.当初は東隣の権現山と2山に登るつもりだったが,午後から天気が崩れるとの予報なので,汾陽寺山のみとする.環状線のデニーズで朝食を摂り,その後武芸川町へと向かう.県道59号線を北上し,左手の汾陽寺への導入路に入らなければならないが,うっかり通り過ぎ,千本桜のところまで行ってしまう.そうしたら,なんと全く桜が咲いていないではないか.まだ,完全につぼみである.がっくりしたが,仕方がないので汾陽寺まで戻って支度をする.
車を置いた所から汾陽寺に向かってお局道が続いている.木々が生い茂る参道を10分ほど歩くと,汾陽寺に着く.ベンツが2台とまっている.登山口は境内へと直角に曲がる地点に,小さな橋が付けられており,ここから山へと入っていく.谷筋の小さな流れに沿って,薄い踏み跡をたどっていく.赤テープが随所に付けられているので迷う心配は無い.谷から離れていくと,次第に傾斜がきつくなり,ジグザグの登りとなる.息が切れてくる頃に美山町堺の尾根に上がり,ここで休憩とする.
尾根を少し進むと,倒壊した小屋の脇に水壷弘法が祀られている.かつて戦いに破れて追っ手を逃れた武者がここで喉を潤したと伝えられている.斜面で後ろを振り返ると,金華山・百々ケ峰が見えるが,曇っているため伊吹山・池田山までは展望が効かない.SMさんの息は絶え絶えだが,励ましつつ急坂を登り,頂稜の西のはずれに出る.ここの標高が518mであるから,あとは山頂までほぼ等高線に平行に進んでいく.人工林と雑木林が混在する穏やかな尾根である.コースタイムよりも随分早く3等三角点のある頂上に到着.かつて電波反射板があった山頂は,雑草が茂った眺望の開けないところである.
写真を撮り,少々休憩した後,山頂から北東にある尾根を下る.ものすごい急斜面である.滑り落ちないように慎重に下ると,中電の165号鉄塔に出る.ここからは眺望が開け,東の権現山〜天王山の山並みが良い.鉄塔から少し行くと,左右に分かれる分岐にさしかかる.道標はないが,地図で右に行けばよいだろうと判断.緩やかに下りながら進んでいくと,次第に踏み跡が薄くなり,ついには前に進めなくなってしまった.辺りにゴミが落ちているから,人は来ているのだろうけれど,道がない.これはきっと分岐を左だったのだろうと分岐点まで戻る.分岐を左にとると,道は明瞭でぐんぐん下っていくことできる.これが今回最大のミスになることは後になってようやく気付く・・・
細い沢を何度か渡り返すと,不思議なことに登っていってしまう.これはおかしいと引き返すと,下へ行く道を発見し,ひと安心(これが2回目の道迷い).谷沿いにしばらく歩くと,右手に小さな滝が見えてくる.休憩を兼ねて立ち寄ると,なんと「紅葉ヶ滝」と書いてあるではないか!!!ようやく下山できたと思ったら,別の地点に下りてしまったのだ・・・お菓子を食べつつ,どうしようかと思案する.‥甘祺爾諒岐まで戻り,寺尾へと下る.∋劃困泙婆瓩蝓ぽ靈杙山へ下る.B譴ら林道を歩き,県道59号線を延々と歩く.色々と迷ったが,再びあの急斜面を登るのは憂鬱なので,を選択することにした.県道まで行けば,バスもあるかもしれないし.
史跡「猪垣」まで来ると,民家もあり,ようやく気が抜ける.この辺りでは,くしゃみ・鼻水がひどいが,それもそのはず,花粉が飛んでいるのが目に見える・・・まるで煙でも上がっているかのようにあちこちから花粉が舞っている恐ろしい光景である.県道へと出るところに商店があり,ここでパンとお菓子を購入.向かいにバス停があるので時間を確認すると,本数が少なく,1時間以上待たなくてはならない.やはり歩いていくしかないようだ.30分ほど県道を歩くと,寺尾ヶ原の桜並木に達する.サクラはまだまだだが,大勢の人が訪れており,屋台も出ている.ここでたこ焼きを食べて休憩.汾陽寺山までは峠を越えなくてはならないが,ショートカットして寺尾峠を越えるルートがガイドブックに載っているので,それに従い,左の山道へと入っていく.道なき道をテープだけを頼りに進んでいくが,途中でルートが分からなくなってしまった(3回目の道迷い).ようやくのことで道を見つけたが,これは県道へとつながっており,結局車道沿いにずっと歩いていく羽目になった.
下山開始から休憩も含めて約5時間,やっと汾陽寺山の参道へと辿り着いた.ここも花粉が多いようで,車が花粉でコーティングされている.山行としては散々であったが,SMさんが文句を言わず,へこたれずに歩いてくれたのがせめてもの救いであった.
帰りに以前にも行った武芸川温泉に入り,晩御飯はいずみ処でしゃぶしゃぶを食べた.
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