【バリエーション】旭岳東稜 [滑落事故発生]
- GPS
- 17:12
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,083m
- 下り
- 1,124m
コースタイム
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 7:02
- 山行
- 10:02
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 10:06
兵庫から美しの森Pまで約6〜7時間掛かる事もあり、安定の寝坊(笑)
先週の教訓を活かし、全装でも稜線で寝た方がいい考え予定を変更せずにスタートしたけど、やはりペースが上がらず、、、。
更に、今季最後かもしれない降雪の影響で先週のトレースは消えておりラッセル、、、。
結局、予定していた泊地よりもかなり手前で時間切れとなった。
この日は予報通りの極低気温でテントの中で調理したらあっという間にテント内壁に着いた結露が凍り付いた。
二日目
予定では3時起き4時スタートとしたものの、予報通りの強風で出発を遅らせた。
俺たちだけと思っていたけど、2人組、3人組と泊地前を通過していった。
おかげでトレースがしっかりと出来たのでとてもありがたかった。
登り始めるも全装は疲れる。
まぁのんびり行こうと決めて昼頃このルート最大のクライマックスである”五段の宮”に到着した。
2人組は五段の宮の1〜2段目を登攀し、3人組は五段の宮左手の草付き側を登攀していた。
2人組が3段目の登攀準を始めて間もなく『うゎっ!』と叫んだ。
登攀準備を始めていた我々が声に振り向くと、2人組が滑落してきた。リードとフォローがロープに繋がったまま回転しながら落ちてきた。
1段目にぶつかって止まるかと思ったがその勢いのままさらに下に吹っ飛んでいった。
その先には3人組のフォローが居たが間一髪当たらなかった。あと、2〜30cmずれていたら間違いなく激突していた。
吹っ飛んでいった2人組は、たった一本あったダケカンバの巨木に激突したものの、その木にロープが絡まり滑落が止まった。
登攀準備をしていた我々はそのまま2人組の停止地点までロープを延ばし、絡まっている木でFX固定し、彼らのセルフを取って確保した。
絡まったロープとアックスをほどき回収することができた。
登攀の順番、3人組のフォローに激突しなかったこと、ダケカンバにぶつかったこと等々いろんなタイミングの重なりで大事に至らなかったことは不幸中の幸いと考え、この日は全員(2+3+2人=計7人)下山することとした。
「ハーケンが2枚抜けた、、、」と言っていた。恐ろしい、、、。
天候 | 1日目小雪極寒 2日目快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
しかし、この日は除雪で駐車禁止停められなかったらしい。 因みに我々は除雪が始まっても出て行けと言われず停めさせてくれました。 ありがとうございました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ラッセル…辛かった… |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
着替え
靴
ザック
サブザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
昼ご飯
行動食
飲料
水筒(保温性)
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
ナイフ
カメラ
シェラフ
ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
ガスカートリッジ
調理器具
ポール
テント
テントマット
|
感想
初日
兵庫から美しの森Pまで約6〜7時間掛かる事もあり、安定の寝坊(笑)
先週の教訓を活かし、全装でも稜線で寝た方がいい考え予定を変更せずにスタートしたけど、やはりペースが上がらず、、、。
更に、今季最後かもしれない降雪の影響で先週のトレースは消えておりラッセル、、、。
結局、予定していた泊地よりもかなり手前で時間切れとなった。
この日は予報通りの極低気温でテントの中で調理したらあっという間にテント内壁に着いた結露が凍り付いた。
二日目
予定では3時起き4時スタートとしたものの予報通りのやや強風で出発を遅らせた。
俺たちだけと思っていたけど、2人組、3人組が泊地前を通過していった。
おかげでトレースがしっかりと出來たのでとてもありがたかった。
登り始めるも全裝は疲れる。
まぁのんびり行こうと決めて晝頃このルート最大のクライマックスである”五段の宮”に到著した。
2人組は五段の宮の1〜2段目を登攀中で、3人組は五段の宮左手の草付き側1P目を登攀していた。
2人組が3段目の登攀準を始めて間もなく『うゎっ!』と叫んだ。
登攀準備を始めていた我々が聲に振り向くと、2人組が滑落してきた。リードが滑落し、リードに引っ張られたフォローと共にロープに繋がったまま回転しながら落ちてきた。
1段目にぶつかって止まるかと思ったがその勢いのままさらに下に吹っ飛んでいった。
その先には3人組のフォローが居たが間一髪當たらなかった。あと、2〜30cmずれていたら間違いなく激突していた。
吹っ飛んでいった2人組は、たった一本あったダケカンバの巨木に激突したものの、その木にロープが絡まり滑落が止まった。
登攀準備をしていた我々はそのまま2人組の停止地點までロープを延ばし、絡まっている木でFXを張り、彼らのセルフを取って確保した。
絡まったロープとアックスをほどき回収することができた。
登攀の順番、3人組のフォローに激突しなかったこと、ダケカンバにぶつかったこと等々いろんなタイミングの重なりで大事に至らなかったことは不幸中の幸いと考え、この日は全員(2+3+2人=計7人)下山することとした。
「ハーケンが2枚抜けた、、、」と言っていた。恐ろしい、、、。
2人組の滑落はハーケンが2枚抜けたことが原因らしい。
自分たちで打ったのか、先人の残置ハーケンなのかまでは聞いていないが、どちらにしても良く確認することだけでなく、残置ハーケン信用しないこと、バックアップを取ること、大前提として落ちないこと等、今後の教訓となった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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旭岳東稜で滑落したパーティのCL久保田です。
事故の際には絡んだロープの処理や取り付きに戻るための確保、痛み止めも頂き、
さらに下山にも付き添っていただき、大変ありがとうございました。
また、私達の事故対応のために計画を中断させてしまい大変申し訳ありませんでした。
事故の詳細は記録や動画に上げようと思いますが、色々と助けていただいたおかげで、
二人とも怪我の状態は大事には至らず骨や靭帯等には問題はありませんでした。
映像データについてもありがとうございます。別途ご連絡させていただきます。
コメント欄でのご連絡となり失礼いたしますが、心より感謝申し上げます。
もしかしたら私たちの登攀中に事故が発生したかもしれませんのでお互い様のおかげ様です。
ケガも軽度のようで安心しました。
https://taka10pj.com/contact/
からメアドなどご連絡いただければ、ギガファイル便で生データを送りますね
そこから今回ヤマレコにきました
TAKA10さんの事故後の行動が素早さに驚きました
よく見てるYouTubeではユーモアたっぷりな人だなぁと思っていましたがこれからは見方を変えようと思います
これからも頑張って下さい
ありがとうございます。
けどYouTubeで演じているわけでもないので見方変えなくてもいいです(笑)
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