大同心大滝〜大同心ルンゼ、摩利支天大滝〜阿弥陀岳北西稜
- GPS
- 19:21
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,754m
- 下り
- 1,739m
コースタイム
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 6:18
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 5:05
- 合計
- 12:51
天候 | 3/9 曇り時々雪(大同心ルンゼから大同心南稜の取付まで上がると風が強くなり寒かった。山の中腹から上はガスっていた。) 3/10 晴れ(稜線上は風があり日陰は寒かった。) |
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過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
▶登山ポスト、トイレ、水場、山小屋などの情報はネットにあふれているので省略します。 ▶大同心大滝 ・大同心沢分岐からアプローチ。大同心大滝まではしっかりしたトレースがありさくさく歩けました。(ラッセルされた方々ありがとうございます。) ・大同心大滝は下部1段をフリーで登り、そこからKさんがリードで登りました。Kさんは左側面から登りましたが、そのラインは氷が割れやすく落氷多数で下部にいた方々にはご迷惑をおかけしました。当たらなくて良かったといえるような大きな落氷もありました・・・(フォローの私は落氷させたのは2箇所ぐらい。できるだけ落氷させないような登りで登りました。) ・大同心大滝はまだまだ登れる状態で(2024.03.09現在)、左、中、右と3ラインぐらいトップロープを張れると思います。 ・終了点は左奥の灌木にスリングで構築(上に抜けるので左と右にある残置支点は使いませんでした。) ▶大同心ルンゼ ・ルンゼ内はトレースが無くふくらはぎラッセル。雪崩れるような雪質ではなかったです。 ・ロープを片付けるのが面倒だったのでコンテで登りました。 ・大同心のバンドから小同心クラック取付への横断するラインの辺りまでルンゼを登り、そこから大同心南稜取付まで登りました。 ・ルンゼから出ると強風で継続登攀を予定していた大同心南稜は風が当たりまくっていて寒そうだったので、継続登攀は中止して大同心稜を下山しました。 ▶摩利支天大滝 ・摩利支天沢分岐からアプローチ。摩利支天大滝まではしっかりしたトレースがありさくさく歩けました。(ラッセルされた方々ありがとうございます。)トレースは途中で沢内から外れて左側の尾根を登って行きますがちゃんと摩利支天大滝に着くので心配せずに登り詰めた方が良いと思います。(途中で沢内に下りてるトレースもありました。) ・摩利支天大滝のリードはいろいろあってKさんからヤマパンに交代。真ん中の簡単なラインを登りました。 ・摩利支天大滝はまだまだ登れる状態で(2024.03.10現在)、がんばれば4ラインぐらいトップロープを張れるかな? ・滝上のルンゼは左と右に分かれていてどっちに行くのか分からず、とりあえず右のルンゼに見えている短い小滝の氷にスクリューで終了点を構築しようと右へ行きました。(氷にスクリュー3本で終了点を構築。) ・そのまま右のルンゼを登ってみると右奥に下まで繋がっていない氷瀑が見え、そこを詰めるとたしか阿弥陀岳北西稜の取付に直に行くはずだと思ったので、左のルンゼへ横断して左のルンゼ〜尾根上を登っていきました。登っていくと阿弥陀岳北西稜のトレースに合流。(先行パーティーの方々、ラッセルありがとうございました。) ▶阿弥陀岳北西稜 ・2人組パーティーが2組いて先行していたので先行パーティーがビレイ点からいなくなるタイミングで移動。待機時間は合計で3時間38分でした。 ・第1岩壁下までのリッジ歩きはフリーで登りました。また第1岩壁下〜草付フェース基部のバンドもフリーでトラバースしました。 ・草付フェース基部の角岩にスリングで支点を構築。ここでロープを出してアンザイレン開始しました。 ・1P目の草付フェースは中途半端な雪が乗って少し悪かったです。(中間支点で0.5と1.0のカムが使えてました。) ・第2岩壁のクラックはなかなか厳しくA0多用で登りました。クラックを抜けた先のスラブはベルグラで凍っていて支点も無くそこが一番の悪く感じました。 ・3P目は出だしに岩があったので念のためアンザイレン解除せずスタカットで登りました。岩を通過すると雪面なので安定したところでピッチを切ってアンザイレン解除。ロープを片付けて阿弥陀岳へ登りました。 ・阿弥陀岳から行者小屋への下山は中岳沢が雪崩れる状態ではなかったので中岳沢を下山しました。 |
写真
装備
個人装備 |
アイスアックス×2
アイゼン
50mダブルロープ
アルパイン用クイックドロー×2〜3
クイックドロー×3
捨て縄×5m
ナッツキー
アイススクリュー13cm×3
アイススクリュー17cm×2
ビーコン
その他登攀装備1式
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共同装備 |
カム#0.5〜3.0×1セット(阿弥陀北西稜用に携行し使用したのは2P目で0.5と1.0)
ナッツ小×適宜(阿弥陀北西稜用で携行したが使用せず)
マルチフック
アイススクリュー21cm×1
ジェットボイルとガス(赤岳鉱泉での自炊用)
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感想
先日一ノ倉沢を登った時に雪の状態が悪かったので会メンバーKさんと計画していた一ノ沢右壁左方ルンゼ〜一・二ノ沢中間稜〜東尾根は早々に諦め八ヶ岳へ計画変更(結局一ノ倉沢は3/9〜4/12までクローズ)八ヶ岳に行くなら3/9〜10の2日間行きましょうという事で大同心大滝〜大同心南稜と摩利支天大滝〜阿弥陀岳北西稜の2本を計画しました。軽量化を図るため赤岳鉱泉で小屋泊(笑)
Climbing
ヾ響
・大同心大滝も摩利支天大滝も3/10の時点ではまだまだ登れそうでした。ただシーズン終盤なので凸凹穴だらけで登りやすいと思います。
・大同心大滝はKさんが簡単そうな左脇ラインをリードしましたが、先週あまり登れていなかったらしく割れやすい氷が残っていて落氷を多数発生させてました。(下にいた方々すみませんでした。)
・大同心ルンゼはふくらはぎラッセルぐらいでしたが雪崩れる感じの雪質では無かったです。(他の人のレコで拝見しましたが大同心大滝で小規模雪崩があったようですが・・・)
・大同心南稜の継続登攀は大同心南稜の取付まで上がってみると暴風で顔が痛く寒さに耐えながらの登攀はつまらないとKさんと意見が一致したので南稜は登らず下山しました。
・摩利支天大滝ではKさんから急遽リードを変わることになりました。よく考えたらまともな氷のリードは今シーズン初(スクリュー1〜2本しか打ってない滝リードは何本かありましたが・・)でスクリューを打つのに手間取りました・・・トップロープでもスクリューを打つ練習をして慣れておかないと動きが鈍くなるんだなーと思いました。また1カ月ぐらいジムで登ってなかったので持久力が無かったと思います。(左手を握りすぎて若干パンプしましたが、ノーテンでトップアウト。スクリューは5本。)
・さすがは八ヶ岳!!人がいないかなーと思っていた阿弥陀岳北西稜に先行パーティーが2組いて計3時間38分待機。ヘッデン使うか使わないかのギリギリで赤岳山荘へ下山となりました。
・阿弥陀岳北西稜の核心ピッチ、第2岩壁のクラックのリードはなかなか厳しくA0多用で登りました。先日の谷川中央カンテといい、もっと冬壁が楽々登れるようにならないといけないなーと感じました。(仕事も一段落したのでまたジム通い再開です!)
・今回雪山を登ってみて登る体力がだいぶ落ちているなーと感じました。(Kさんについていくのがやっとでした。Kさん、お待たせしてすみませんでした。)これからどんどん雪山に行って鍛えたいと思います!
反省
・特にありません。
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