蓼科山
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 819m
- 下り
- 819m
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
スズラン峠駐車場7:10〜蓼科山10:40/11:25〜スズラン峠駐車場13:13
蓼科山ははるか昔の高校生?の頃に家族で登って以来だ。前線停滞の間の貴重な晴れ間になりそうなので、人出の多い日曜日だが予定せざるを得ない。駐車場に入れないことを懸念して前夜発とした。この夜は冷え込んで山麓のエコーラインでも車がふらつくので前途に不安をかられたが、ロープウェイ駅分岐の先は圧雪路で安定しており、無事にたどり着くことができた。先客は1台で、翌6時半には満車となった。大小別の快適なトイレが使える。
薄曇りだが明るい中を出発。トレースはしっかり付いており、カラマツの疎林を清々しい気分で歩く。前後から人の声がするので山の雰囲気には浸りきれないが、気楽なハイキング気分ではある。傾斜が増すと、黒木が混じるようになる。地味な急登をこなしていくと、2110m地点の標識があるが、地形的な特徴のある場所ではない。背後には中央アルプスが灰色の空を背景に白く浮かぶ。しばらく先で一旦下りになると、行く手に蓼科山のドームが現れるが、まだまだ高く遠く感じる。いよいよ本峰に取り付く。樹林の切り開きをまっすぐ登る踏跡をひたすら辛抱で登る。ぼちぼち下りの人とすれ違うようになり、ステップが崩れているので、アイゼンを装着。風を感じるようになると、上の方に頂上の岩塁帯が見えてきて意気が上がる。ようやく樹林を抜け、岩を縫って右へトラバース気味に登っていく。右手には八ツや南アルプスが一望だが、特に奇怪に盛り上がった北横岳の黒々とした塊が印象的だ。トレースは水平歩きになり、前方に小屋が近づいてくるので遠回りになると思い左へとよじ登ると、そこが三角点のピークだった。遠目の山容からは想像しにくいが、山頂は噴火口が浅く広い窪地状になっており異世界の眺めだ。北の方が天気が良く青空も覗いており、御嶽山、北アルプスの全山、妙高戸隠、浅間、妙義荒船が一望に、遠くは上州武尊、谷川、日光白根までが白く霞んでいる。南側の奥秩父、八ツ、南ア、中アは曇天に沈んで黙しているようだ。
火口の中の社、展望盤、お鉢の半分を巡り、絶景を後にする。下りにかかるとまだ続々と人が登ってくる。中弛みの樹林でようやく落ち着いてカップ麺とコーヒーで腹を満たす。最後は膝や靴擦れが痛んで、あまり山を味わう余裕もなくトボトボと駐車場に帰り着いた。終わりは締まらなかったが、久しぶりの雪山歩きの達成感はあった。
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