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Yamareco

記録ID: 6587198
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
東北

人の少ない稜線の浪漫歩き 流石山

2024年03月24日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
09:04
距離
16.4km
登り
887m
下り
882m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:21
休憩
0:44
合計
9:05
距離 16.4km 登り 887m 下り 888m
7:33
143
スタート地点
10:21
10:22
41
11:03
11:35
80
12:55
13:03
46
13:49
13:51
25
14:16
16
14:32
14:33
125
16:38
ゴール地点
天候 終日晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
日暮滝P手前約30分のところまで除雪されている。
旭岳と三本槍
旭岳が美しい
流石山から西の稜線を見る
4
流石山から西の稜線を見る
流石山から東の稜線
3
流石山から東の稜線
那須の山々
北方の山々
流石山登頂

感想

24日は晴れ予報なので昨年秋に行って良かった裏那須の流石山に登ってみた。福島県側からのアプローチなので道路の除雪状態が気になったが、ヤマレコを確認するとある程度までは車では行っている様子。実際行ってみればその通りである程度まで入ることが出来た。その先は通行止のロープが張られておりその脇に先行車が2台ある。これがこの日の入山者だった。
 ここから日暮れ滝まで結局35分ほど。想定よりは早く着いた。ここまではツボ足だったがこの先は雪が深そうなのでスノーシューを履く。先行するトレースは林道が蛇行しているところは直登しており自分もそれに続く。其れほど雪が深いわけではないが重い雪で少しでもラッセルしてあると助かる。
 しばらく林道を歩いているともう上から降りてくる人がいる。登頂して戻って来るには早すぎると思ったが挨拶して話を聞くと昨夜11時から登り始めたとのこと。天気も良くなかったし爆風だったとか。そんな時によく登るなあと思ったが、この人は毎週ここにきているようだ。年のころは自分よりちょっと上か。身体がポンコツだからそんなに歩けないというがどうしてどうしてびっくりの登山者だ。
 秋に来た時は軽快に歩けたこの道も雪のある今は軽快とはいいがたい。右手になだらかな傾斜を持つ山が見えるがとても遠い。それにお腹が空いてきた。できれば登頂後にランチはしたいのだがお腹が空いて力が出ない。結局やっとの思いでたどり着いた大峠で食事である。昨秋に比べると1時間以上は余分にかかっている。しんどい。ここでご飯を食べて体力の回復だ。今日の大峠は風も少なくしのぎやすい。目の前にはこれから登るべき流石山に続く緩やかな稜線があり東に目を向ければ那須の山々と旭山が目を引く。まだ天気が崩れる風でもないので登頂が楽しみ。
 しっかりと休憩して登山再開。斜面は傾斜がきついわけでもなくそれほど沈まないが400mほどの登りは結構大変。それでも登るにつれて広がる展望は気分を晴れやかにしてくれる。那須岳、三本槍がよく見えてくる。そして旭岳がその美しい山容を表す。いい山だ。頂上近くで傾斜が緩くなったところで前方から一人の登山者が来た。踏み跡からして二人はいると思ったが単独のようだ。挨拶をかわししばし情報交換。私より1時間以上早く出発して三倉山まで行ってきたとか。今日の自分にとてもその元気はない。流石山まで行くと告げてお別れする。
 この山はひとたび登ってしまえばあとは緩やかな稜線歩きが楽しめる。秋に来た時にそれが気に入ったのでこの春にも来たのだが思ったより稜線が広い。雪庇も思ったほど発達していない。天気の良い今日はちんたら歩きである。そしてついに流石山到着。時刻は1時ちょっと前。今日の行程はここ迄。周囲の山を見渡し一息入れる。今日は南の方が天気が悪く雲が出て展望がないが北方面は良く見える。磐梯山が妙にとがって見える。飯豊の山も大きい。いい感じだ。
 一通り展望を楽しみ下山開始。もう楽勝だと思ったがどうも疲労感が強い。大峠まで戻ったら汗だく。そしてその後に長居ダラダラの下りがある。途中何度も休憩しつつ日暮れ滝まで戻りスノーシューを脱ぐ。あとは30分ほど歩けば駐車地と思ってゆっくり歩いていたら年配の男性が声をかけてきた。地元の方で元漁師だったとかでこの山域については相当に詳しいらしい。そんな人にこの辺で起きた遭難事故の話、熊を撃った話、植物泥棒の話など色々伺う。今はもう年で山も歩かないということだが今日のように色々人と話をするのが好きなようだ。たっぷり時間をかけてゆっくりと駐車地まで戻った。
 この山は高山植物もあるというからもう少ししたらまた歩きに来たい。

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