エベレスト街道 14日間 (ルクラ⇔カラパタール)
- GPS
- 58:20
- 距離
- 114km
- 登り
- 6,544m
- 下り
- 5,976m
コースタイム
天候 | ほぼ毎日晴れ。稀に雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所なし |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
|
---|---|
備考 | ソーラーパネルのおかげで有料の充電を頼むことは一度しかなかった。 |
感想
春休みに大学の卒業旅行としてエベレスト街道に行ってきた。
ネパールでは2023年の4月からトレッキングにおいて、ガイド、ポーターを雇うことが必須となった。ただし、エベレスト地域に関しては、他の地域で必須であるTIMSを取得する必要がないことから、2024年春の時点ではソロトレッキングが黙認されている。
ネパールでのトレッキングは去年のランタンに続き二度目であり、ある程度勝手もわかっていることからソロトレッキングが可能であるエベレスト街道を選択した。
ほとんどのトレッカーはガイドまたはポーターを雇っているようだったが、宿選びと計画の自由があるソロトレッキングにして良かったと思う。
結果としては、終点のエベレストベースキャンプとカラパタールを目指し歩いたが、高山病によりカラパタールの登頂のみとなった。
高山病対策としては、
1. 毎日3~4L程度の水、紅茶、ミルクティーを飲む。
2. ナムチェ到着の前日からダイアモックスを半錠服用する。
3. 一日の標高差をおさえる
と、セオリー通りに行っていたが、結果的には高山病になってしまった。
去年、ランタンに訪れた際も標高3800m地点から高度障害が出ていたため、高山病になりやすい体質だと思われる。日本の山では富士山の頂上付近で軽い頭痛があったくらい。
ルクラからナムチェまでは樹林帯の日本の山とそこまで変わらないような場所を歩く。遠くに雪山が見えることがあり、テンションがあがる。川底からナムチェまではそこそこの急登で疲れる。
ナムチェは物価は高めではあるものの、のんびりと滞在したいと思うような場所だった。宿泊は、ADフレンドシップロッジがおすすめ。オーナーのアンドルジさんは日本語がとてもうまい。
ナムチェからはトラバース道となり、天気がよければアマダブラム、ローツェ、エベレストが並ぶエベレスト街道らしい景色を見ながら歩ける。テンボチェまでは、一旦標高を下げてから登り返す。標高も高いため地味にきついがゆっくりと歩く。
パンボチェあたりからは森林限界を超え、一気に荒涼とした景色にかわる。日が出ていると暑い。
ディンボチェでは高度順応として一日滞在し、街の近くの5000mほどのピークに登る。このとき、帽子はしていたものの、風が強く、頭を冷やしてしまった。このあとから頭痛などの高度障害がでるようになった。寝る前には頭痛は収まったものの、翌日の高度障害はこれが原因だったのかもしれない。頭を冷やしてはいけない。
ロブチェまでの道も景色が良いが、このあたりから景色よりも酸素が薄くてキツイという気持ちが強くなってきてしまう。もったいない。
ロブチェの夜、ダイアモックスの副作用で目が覚めるといままで感じたことのないような頭痛に悩まされる。おそらく、寝ているときは水分が接種できないことによる頭痛だと思う。このあたりからかなり疲労した。
ロブチェからゴラクシェプは街道で唯一道が不明瞭な岩場がある。ゴラクシェプに到着後、カラパタールに登りだすが全く勧めない。一歩につき三回呼吸を繰り返して5500m地点まで登り、エベレストが良く見えて目的を果たしたため山頂は断念。前日夜の頭痛を考えるとゴラクシェプに泊まるのが恐ろしくなってきたため、EBCを諦めロブチェまで下るプランに変更。急な計画変更のためロブチェ到着は17時くらいになってしまった。
ディンボチェ以降は特に景色がよかったが、ロブチェあたりから高度障害が重くなり、上り坂では一歩進むのに三回呼吸するといったことを繰り返してようやく登っていた。
カラパタールも5500m地点くらいまでかなりの時間をかけて登り、その後はロブチェまで下った。カラパタール登頂後はゴラクシェプに泊まり、翌日にエベレストベースキャンプに行く予定だったが、ゴラクシェプの宿はかなり寒そうな部屋で明日の朝まで凌げる気がしなかったため、せっかく背負ってきていた荷物一式を持ってロブチェまで下った。
その後はロブチェからパンボチェ、翌日パンボチェからナムチェへと降り、高山病の症状は全くなくなった。計画よりもはやく下山したため、ナムチェでのんびりしようと考え、滞在していたところナムチェ2日目に発熱。ここまでの疲労で免疫が落ちていたのだと思う。ナムチェで寝たきりの一日を過ごし少し回復。ルクラまで歩けると判断し、下山した。
熱は早く治ったが、咳はなかなか収まらない。龍角散、風邪薬は必携だと思う。咳止めの薬も持っておきたかった。
とはいえ、素晴らしいトレッキングになった。次回行くことがあればゴーキョにも行ってみたい。
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