鉢形城址-鐘撞堂山 ゴ・ドーハンのチョイ山歩 氏邦桜と里山御嶽

2024年03月30日(土) [日帰り]

• GPS: 09:01
• 距離: 21.5km
• 登り: 712m
• 下り: 712m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:21
• 休憩: 0:57
• 合計: 9:18

9:00 諏訪神社
9:41 9:47 鉢形城跡
9:56 10:03 鉢形城公園入口
11:26 11:26 諏訪神社
11:36 11:36 鉢形城跡
11:40 11:41 鉢形城公園入口
11:45 11:45 太子堂
11:51 11:53 玉淀河原
11:56 11:58 太子堂
12:09 12:09 寄居駅
13:05 13:13 正龍寺
13:41 13:48 高根山
14:05 14:18 鐘撞堂山
14:21 14:21 用土分岐
15:30 15:31 円良田特産センター
16:01 16:02 西高山
16:17 16:25 東高山
16:54 16:55 羅漢山
17:04 17:04 少林寺
17:35 17:35 常光寺
18:18 ゴール地点

参考
・『鉢形城指南』鉢形城歴史館、H19
・『埼玉の城』梅沢太久夫、2018、まつやま書房

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

はじめ歴史館のPをお借りしようと思いましたが閉門(17時)が不安だったので、公園内のPに移動しました。結果的にナイスな判断でした。

コース状況／危険箇所等

大半が車道歩きのお散歩ですが、鐘撞堂山周辺は山道、一部バリを歩いています。

その他周辺情報

鉢形城歴史館(200円)

写真

3/30 8:48

Nimaさんの氏邦桜レコに背中を押され、二の足を踏んでいた鉢形城攻めにいざ出陣です。

3/30 8:51

諏訪馬出郭に建つ諏訪神社へ。

3/30 8:52

手水鉢は「安政三丙辰天七月吉(1856)」

3/30 8:53

社殿の背後には土塁が残っています。

3/30 8:53

小鹿野町にあった日尾城の城主諏訪部遠江守が家老となった時に勧請したそうです。

3/30 8:58

植林で整備されていませんが、この辺りが諏訪郭かな。

3/30 9:00

神社の戻るとご近所の方々がお掃除中。この後社務所はコスプレの待機所的な感じになりました。

3/30 9:04

三の曲輪

3/30 9:04

四脚門(秩父郭門)を入ると伝秩父郭

3/30 9:04

復元された石積土塁、残念ながら「登らないでください」とあります。庭園跡、井戸跡があります。

3/30 9:11

馬出(伝御金蔵郭)

3/30 9:14

こんな所を進んで行くと、

3/30 9:15

伝矢倉跡に建つ城山稲荷神社

3/30 9:18

二の曲輪は端が稲荷社の参道になっています。その向こうに見えるのが

3/30 9:23

氏邦桜のようです。

3/30 9:26

推定樹齢150年のエドヒガン

3/30 9:27

始めてみましたが、ホント見事です。馬出の一画にあるようです。

3/30 9:28

こちらの土塁はカタクリがいっぱい！

3/30 9:28

まさにひしめき合って咲いています。

3/30 9:28

氏邦桜とカタクリとグリチャミ

3/30 9:33

本曲輪の御殿下曲輪から荒川崖上の御殿曲輪に登ります。

3/30 9:34

土塁と矢倉台の下に井戸跡と平地があります。

3/30 9:37

さらに池跡の向こうに田山花袋の碑が建っています。

3/30 9:37

右手の段丘下には御殿下曲輪の空堀跡

3/30 9:38

こちらにも綺麗なカタクリが咲いていました。

3/30 9:41

小口方面を見下ろす。

3/30 9:42

石塁の跡があります。その前方には、

3/30 9:43

荒川の崖上境界に土塁、その手前に「鉢形城本丸址」の石標。

3/30 9:45

雨乞山から陣見山

3/30 9:45

正面には鉢形城の見張り山として、異変が生じると鐘を撞いて知らせていたという、そう大人気の鐘撞堂山で御座います。

3/30 9:46

対岸にある料亭の庭先でチェロ弾きの方が音出しをしていました。

3/30 9:49

「関東管領山内上杉氏の家臣が長尾景春が築城、景春は主家にそむき乱を起こすが、扇谷上杉氏の家臣太田道灌によって秩父へ敗走、その後山内上杉氏の持城になるが、両上杉氏の対立、太田道灌の謀殺などの間に小田原の北条氏が進出、河越夜戦でそれが決定的になる。」

3/30 9:52

桝形小口。「山内上杉氏の家老であった藤田康邦は娘大福御前の婿に北条氏邦を招き入れ居城の天神山城と家督を譲った。その後氏邦は鉢形城を北関東支配の拠点とし、武田氏、越後の上杉氏との争いを繰り広げる。」

3/30 9:55

御殿曲輪から笹曲輪へ降ります。

3/30 9:56

石積

3/30 9:59

鉢形城跡曲輪配置図

3/30 10:01

模型もあります。グリチャミが建っているのが諏訪神社(馬出)、その左手、荒川沿いに秩父郭、二の曲輪、御殿曲輪と続きます。

3/30 10:02

荒川崖上が御殿曲輪、左端が現在地の笹曲輪の一画、この後御殿下曲輪と深沢川との縁を歩いて、土塁が直角に曲がっている先が氏邦桜のある所。川が蛇行する手前で渡り、外曲輪方面へ。土塁場を歩いて歴史館方面へ歩きます。

3/30 10:11

直角の曲がった土塁上からあのカタクリの土塁は見下ろします。この右手が桜です。

3/30 10:15

カタクリの土塁から川方面に下って、兵糧蔵跡のあたり。

3/30 10:17

深沢川を渡ります。

3/30 10:21

広大な外曲輪の土塁を歩きます。

3/30 10:23

何か石塔の台石がありました。

3/30 10:24

ここでも桜が咲いていました。

3/30 10:25

今年初のミツマタ？今年は群生地には行けないかな。

3/30 10:29

歴史観の氏邦公、大福御前ご夫妻。

3/30 11:04

氏邦桜方面に戻る途中にもカタクリの群落がありました。

3/30 11:05

深沢川水面の氏邦桜をねらったのですが、今一つでした。

3/30 11:06

でもって再び氏邦桜です。

3/30 11:07

初めてでしたが良き日に来られました。

3/30 11:11

ここも馬出。

3/30 11:15

深沢川近くを歩いています。土橋的な感じ。

3/30 11:16

その下には平地がありました。

3/30 11:16

河岸段丘？土塁？登ります。

3/30 11:18

この辺が「おくり泉水」かなぁ。向こうに諏訪社の杜が見えます。

3/30 11:20

弁天社跡？

3/30 11:24

逸見郭の一画

3/30 11:25

スタート地点に戻って城攻め散歩は終了。玉縄桜(ソメイヨシノとオオカンザクラの自然交配により生まれた品種)と教えていただきました。

3/30 11:40

暫く町散歩になります。

3/30 11:42

正喜橋より荒川のせせらぎ？けっこう轟音です！

3/30 11:44

グリチャミは正直者らしい。

3/30 11:50

玉淀河原から城址を見上げる。東屋が見えますね。

3/30 11:57

寄居の職工組合が建立した太子塔

3/30 12:20

駅周辺で適当な食べ処がなく、R140BPに出たらすき家を発見、と思ったらお隣にこちらのお店。屋号に魅かれて暖簾をくぐりました。

3/30 12:24

店内はウサちゃんがいっぱい！

3/30 12:29

うさぎラーメン中盛(1180円)、魚粉系のお味。

3/30 12:43

裏手の小路の辻に大日堂がありました。その周りには庚申塔等の石造物が集められています。

3/30 12:59

大福御前自刃の地。御前は鉢形城攻めの際、敵方にいた実弟に和睦開城を懇願し多くの家臣の命を救う。自らは剃髪し正龍寺に入り、千日普門品満願の日に自ら命を絶った。

3/30 13:04

その高根山正龍寺。「花園城主藤田政行が高嶺山に筥根権現を祀り、一寺を創立す」と伝わる。扁額には「藤田弾林」

3/30 13:08

第十五代藤田康邦公、西福御前夫妻の墓。その隣に娘夫婦の

3/30 13:08

北条氏邦公と大福御前の墓(左)

3/30 13:09

落城後、氏邦公は前田家預かりとなり能登国七尾で晩年を過ごしたと言います。

3/30 13:17

ここから山道に入ります。作業路入口でもあるようです。

3/30 13:30

元日はこの支尾根を登ってきました。

3/30 13:40

高根山。ふっかちゃんがいるということは、ここは深谷市？

3/30 13:40

黄色地に赤い椿が映える山名板「高根山284m」

3/30 13:40

ここの筥根権現が祀られていたのでしょうか。

3/30 14:05

鐘撞堂山、鉢形城の見張り場、事ある時は鐘を撞いて合図したそう。鐘撞堂は藤田康邦が造ったとも、猪俣範綱が造ったとも伝わる。

3/30 14:11

「鐘撞堂」329.86 m三等三角点

3/30 14:11

「鐘阿弥」という20人の鐘打衆がいたそう。グリチャミも往時
に思いを馳せカネを撞きます。「大変ですよ！前田の軍勢が攻めてきますよ！」

3/30 14:13

笠山からぐるり皇鈴山方面

3/30 14:16

はるか陣見山

3/30 14:25

一般道から離れて直進します。

3/30 14:29

堀切がありました。

3/30 14:32

ここも

3/30 14:33

山頂部には窪地があります。

3/30 14:33

ここが猪俣城跡らしい。

3/30 14:34

プレート「猪俣城址305m」もありました。

3/30 14:35

本郭を振りかえる。

3/30 14:37

二の郭かな。平地から

3/30 14:39

いきなりの急傾斜、途中に堀切。

3/30 14:49

堰堤脇の道に下りました。が藪かしていたので」、

3/30 14:51

沢筋を歩きましたが、それもらちが明かないので

3/30 14:52

一般道を目指してこちらを登りました。

3/30 14:55

偶然にも辿りたかったルートの分岐にジャストミート！

3/30 14:58

山桜も咲いていました。皇鈴山方面。

3/30 14:59

雑木越しに猪俣城址のある峰

3/30 15:01

メイプルの樹液を採取しているようです。

3/30 15:02

孤高のカタクリが一輪

3/30 15:17

墓地を過ぎたら神社がありました。ここだ！

3/30 15:18

小社ですが檜皮葺きの立派なお宮の高峰？高嶺？神社、近隣の相馬家一族で祀っているそうです。

3/30 15:19

向拝には龍も彫られています。

3/30 15:21

そして神社の左手に「御嶽山大神　明治四十三年七月吉日(1910)　　　圓良田　小林渉次郎建之」

3/30 15:21

円良田の「御嶽山」いただきました！

3/30 15:32

売店は既に終了時刻？ご褒美の炭酸。ちなみに、こちらには「油かけ放題のアイス」があるみたいです。

3/30 15:47

円良田湖の水路にはへら鮒の魚影がうじゃうじゃでした。ここから山道に入ります。

3/30 15:53

ミツバツツジが咲いています。

3/30 16:02

ほどなく西高山。

3/30 16:16

何だか空堀みたいになっています。城址っぽい感じがします。

3/30 16:19

東高山310m、すぐ下に平地もあり、鐘打衆が詰めていたのでは？と妄想しました。

3/30 16:30

円良田湖の分岐に出ました。この時山頂に向かうyamaonseさんの後姿を拝見しました！実に惜しかったです。

3/30 16:31

山桜、今年はソメイヨシノより早かったみたいですね。

3/30 16:47

寄居観光案内地図、釜伏山(男釜)の隣に「花山」。アカヤシオは裏年みたいですが、どんな塩梅でしょう？

3/30 16:54

羅漢山頂上の釈迦三尊像。元日以来の来訪ですが、ご挨拶だけ。

3/30 16:56

その時は五百羅漢コースで下ったので、今回は千体荒神碑コースで下山します。圧巻の碑が並んでいます。

3/30 17:03

最後にそのyamaonseさんに教えていただいた龍像。頂上のお釈迦様と同じ石工さんです。

3/30 17:20

夕景の玉淀ダム

3/30 17:33

帰り道の車道歩きで突然右膝に違和感を覚えました。ストレッチ休憩しました。

3/30 17:48

こちらの擁壁の道を上ると、

3/30 17:52

八高線の和田踏切。近くには馬頭尊等数基の石造物があって、旧来からの道のようです。

3/30 18:06

そして同じく八高線の第五立原踏切を渡るとゴールです。

3/30 18:15

図らずもこんな時間になってしまったので、ライトアップ桜も見物。氏邦桜堪能いたしました。

3/30 18:58

秩父のインドで天竺に行ったつもり。今回は物本のみいちゃんからお菓子をいただきました。

3/30 19:07

『寺尾天竺巡礼セット』(1510円、いこうてんじく)、チキンがたっぷりです。

3/30 19:32

御朱印がいただけます。3枚でみいちゃんシール、4枚で精進カレーがプレゼントだそうです。マトンだったらすぐ集まったんだけどなぁ…

撮影機器：

iPhone 8 64GB SIMフリー Apple

感想

godohan

・鉢形城址見学は行かなければいけないと思いつつも、ボリュームがありそうなのでなかなか決行できずにいましたが、氏邦桜が見ごろと言うNimaさんのレコに背中を押されてやっと決断することができました。お天気は最高、前半はまだ人影もまばらでゆっくり桜見物と城攻めすることができました。
・鐘撞堂山は鉢形城見物に行ったらセットで登って、「大変ですよ！前田が攻めてきますよ！」と心に念じながら鐘を撞こうと考えていました(笑)。その前の氏邦公、大福御前の墓参は真面目な気持ちで行いました。特に、多くの命を救った大福御前のエピソードには胸が熱くなります。
・ということで鉢形城関連は無地に終え次は隠れミッションが待っていたのでありました。それは2月にチームうめりんでこの界隈を歩いていた時に、Nimaさんがふと「このあたりに神社があって、確か御嶽の石碑があったような・・・」ことおっしゃっていたのです。それが妙に頭に残っていて、目ぼしい所を歩いてみました。そしたら見事にビンゴ！正真正銘「御嶽山大神」の石塔に出会うことができました。
・そしてこれは後日わかったことですが、この山中でyamaonseさんの後姿を拝見したのであります。その時は「こんな時刻でもまだ山頂に登る方がいるんだな」と思った適度でしたが、本当にビックリ！というか実に残念でした。あと1分早く分岐に到達できていればお会いできたと思います。そうとは知らずに、この後私はそのyamaonseさんに教えていただいた少林寺の龍に会いに行ったのでありました。
・ともあれ、今回も何だかNimaさんの掌の中で回されていた感じでしたね(笑)、氏邦桜と御嶽、ありがとうございました。

コメント

yamaonse

ゴドーハンさん、こんばんは。寄居ロングウォーク、お疲れさまでした。写真のタイムスタンプ、しっかり見比べちゃいましたよ。山頂下の山桜が５分違い、きっと標識のある分岐点の手前で上にあがっていく自分の後ろ姿を捉えたのではないでしょうか。ほんのちょっと時間が過ぎてれば同じ桜見てきれいですね、なんて会話してたり、せめてすれ違って挨拶してたかもしれないと思うと残念です。でもきっとまたどこかでお会いできる気がしてきましたよ。氏邦桜はNimaさんオススメポイントでしたね。せっかくだし見に行けばよかったと後悔していますが、いずれにしろあの出発時間じゃ何をするにもダメですね（＾＾；

godohan

yamaonseさん　　どうもです。

ほんと惜しかったですね。
翌日ですが、私も神成山、考えていました。ヤマレコの地図まで入れて準備していたのですが、最後の最後で秩父の山にしちゃいました。これからもまだまだニアミスありそうなので、夕方まだお元気で歩いている御仁をお見掛けしたら心しておきます、それでは。　　godohan

Nima

godohanさん、おはようございます！

歴史ある難攻不落の鉢形城攻め、そして鉢形城に不穏な動きを知らせる為に撞いたという鐘のある鐘撞堂山からの里山御嶽探訪、おまけに満開の氏邦桜の昼の姿から夜のライトアップまで、実に見応えがありました😄！

自分は単純に氏邦桜が見たかっただけなのですし、鉢形城跡も公園みたいで綺麗な所だなぁ位にしか思ってませんでしたが、godohanさんのようにその歴史や逸話をよく勉強されていると、こんなにも違った楽しみ方があるんだなぁと感心しきりですぅ😄

円良田近くの御嶽の石碑のこと、よく覚えていらっしゃいましたね！あの界隈は空き家ばかりで人気もなく寂しい感じのするところでしたが、たまたま見つけた神社だったので、ご挨拶がてら石段を登ってみたら、神社の規模に比べてかなり立派な御嶽山の石碑があり、強く印象に残っていました。

先日mikaboさんと三人でロングを歩いた時に里山御嶽探訪がご趣味であるgodohan さんならご存知かと思いお話したところ、ご存知ないとのことでしたから、今回無事に発見されて何よりでした😊

最後はガンダーラに行けば食べられそうな美味しそうなカレー🍛でバッチリ整いましたね😃！

私のレコがきっかけとなり、よき一日を過ごされた伺い感無量でございます！大変お疲れ様でした😄

yamaonse さんとのニアミスは、いつか来るであろう感動のバッタリの為の序章だと思いますよ〜😄


ではまた〜😊

godohan

Nimaさん どうもです。

ライトアップ桜までは全然考えていませんでしたが、図らずもそんな時刻になってしまった次第です。コスプレの方が撮影会をしたりと、それぞれ皆さんが氏邦桜を楽しんでいるようでした。本当にNimaさんの桜情報様様です。御嶽も地形図を見てもG地図を見ても神社らしき物は無かったので、こちらもNimaさんのつぶやき情報様様でした。ところであちこちで山桜が咲いているようでしたが、例の山桜はどんな塩梅ですかねぇ。時空堂も気になるので近いうちにと考えております。それでは。　godohan