仙千代ヶ峰《近畿百名山》
- GPS
- 07:04
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 1,297m
- 下り
- 1,301m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今日の近畿百名山シリーズは鈴鹿の2座を計画していたが参加希望者がいないので、11月2〜3日の計画が大雨予想で中止したこの山域に2日間の快晴を捉えて方向変更した。誰も参加希望者が無く、独りになったので朝4時に京都を出発し大台町を目指した。高速道路は早朝でスイスイ走れ大杉谷林間キャンプ場に到着、自転車をデポし野又橋に向かった。周辺はホタルの里公園で東屋やトイレがあるが肝心の公園らしいものはなく、水害で流されたのだろうか?
トイレの傍らに車を置いて、野又橋を渡ると桧原谷川(きそだにがわ)が野又谷と池ノ谷に分れた。この谷の真ん中の尾根を登るが2.5万図には野又谷をトラバースするように点線道が付いている。しかし指導標はすぐに尾根道を指しており導かれるままに取り付いて急斜面を登った。P619に近づくと益々急登となりピークに到った。P619はさしてピーク性は無いが越えると若干の下りとなった。再び登りだすと野又高へ行く道と野又峠へ巻いて行く道の分岐があった。勿論稜線道を選び稜線を進んだ。
この地域には「〜の高(こう)」と云う山名が多いが地形図には一つも記載がないのが残念だ。見渡すと父ヶ谷高、鯎谷高(うぐいだにのこう)、七ッ釜高など中にはテンネンコウシ高なんてのもあった。ここ野又高(783m)は木立の中に3等三角点「野又谷」が置かれていたが展望は得られなかった。池坂越えから延びてきた東の稜線は大台町と紀北町の境界で此処から先、仙千代ヶ峰まではこの境界尾根を行く。名前があってもよさそうな顕著なピークを越え下りきった処が野又峠で巻道と合流した。峠の西側に展望地があり、ドンと構えた仙千代ヶ峰から北方の展望が得られた。南に進むと鹿除けのフェンスが稜線沿いに張られ、道はしっかりしていて大雑把な指導票も随所に置かれていた。稜線上所々に展望地があり仙千代ヶ峰や日出ヶ岳を始め台高山脈の山々を望むことができた。
仙千代ヶ峰(1,100m)はどっしりした山体で2等三角点「桑ノ木谷」が置かれていた。残念ながら期待したほどの展望は無いが池小屋山、野江股ノ頭、迷岳などが樹林の切れ目から望めた。ゆっくり休憩し北東尾根に進んだ。広い山頂域が徐々に北に曲がり下りだすと東側斜面が伐採され薄の輝く斜面が現れた。千丈山との鞍部は倉元谷の源頭で倉元橋からの登山道が合流した。此処に「倉元谷左岸尾根の頭」の標識が掲げられていたが明らかな間違いで「源頭」ではあるが「頭」はピークでなければならない。左岸尾根のピークは北にあり道はなく間伐された丸太が転がる斜面を越えてピークに達した。倉元谷左岸尾根の頭(970m’)に立つが展望はなく山頂標識も設置されていなかった。
二重になった鹿除けネットの続く稜線を北東に進み千丈山を目指すが道形が薄くなった。所々で仙千代ヶ峰を望めるが逆光で写真は撮り辛い。千丈山(1,042m)に達するが展望は無かった。登山地図には西仙丈谷を下る赤点線道だけが記されているが、小森山経由で大杉谷キャンプ場へ下るルートもあるので山名を稼げるこのルートを取ることにした。樹林帯で展望は殆ど得られず200m余り下った。鞍部は830m位で2つの小ピークを通り小森山(880m)に達した。3等三角点「小森」が設置され千丈山方向の展望が辛うじて得られた。
小森山から大杉谷キャンプ場への下りは急で標高660m位で尾根を外れ北東方向の支尾根に入った。明瞭な道形があり間違うことはなく、キャンプ場のプールの横に下り立った。舗装道路を下るが反対側は仁衛門林道の起点となっていた。左手の斜面にキャンプ場のバンガローが見え直ぐにキャンプ場入口に達した。この山行中遂に誰とも会わずに終わってしまった。
電波塔のフェンスに繋いでおいた自転車に乗って帰ろうとするとチェーンが外れて走れない。点検してみると何故か歯車の一つが曲がっている。工具もないので石で叩いてみたがどうにもならない。仕方がないので跨って下りは転がって行ったが半分お荷物になってしまった。9.5劼瞭残を1時間余り乗ったり押したりしながら野又橋に戻った。
近くに温泉は無く、まだ時間が早いので宮川貯水池沿いの県道を遡り美野ヶ谷の六十尋滝(ろくじゅびろたき)を見に行くことにした。大杉谷登山口への細道で来週はバスで此処を通る予定だ。県道から直ぐの処に滝があり、案内板によると天文10年(1541)御用材搬出の為地図が作成されたときに滝の落口から綱を下げて高さを図った処六十尋(90m)あったことから名づけられたとあった。「美濃ヶ谷」の謂われはこの時美濃の杣人が入山したことによるそうだ。この後は今日の塒とする犁谷(からすきだに)公園に移動し、夕食を食べていると、トイレ掃除の小父さんが来て此処で泊って明日登山かと聞いて来た。この地域指定場所(キャンプ場)以外キャンプ禁止になっているので車中泊も拙いかなと思ったが咎められることなく済んだ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する