近くて良い山、谷川岳。
- GPS
- 05:07
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 875m
- 下り
- 868m
コースタイム
- 山行
- 4:38
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:08
天候 | ガスガスガス時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
近くて良い山、谷川岳。
もともと関西出身者からすると群馬県は遥か遠く、その位置すらもはっきりしない、さらに新潟県との県境となるとほぼ秘境というイメージ。
東京へ住み着いてからもそのイメージは残り続け、山歩きを始めるようになってから、ようやく、今のイメージが出来上がる。
今や「湯檜曽」や「みなかみ」、「土合」という地名の響きすら愛おしくなってしまう。
そして、なぜか思い入れが出来てしまった谷川岳は、行きやすくて景色も良くて、連なる稜線は美しくて、いざ山へ来たぞ。がお腹いっぱいに味わえる。
去年のGWに初めて天神平から遥か先にまだ雪の残る谷川岳の山頂を眺めた。まだその時は山歩きも心も装備も整っておらず、遠くからそれを眺めるだけだったが、その後、夏と紅葉の2回訪れ、すっかりその魅力に取り憑かれ、次はいよいよ雪の谷川岳を歩いてみたい、景色や季節の変化を見てみたい。
今年に入ってからも幾度となく週末の雪山歩きの候補に上がるものの、天候には恵まれず、ついに最後のギリギリのロープウェイは冬季営業最終週まで引っ張ることに。
一年越しのようやく迎えた残雪の谷川岳。前日の気持ちを記しておくほどに胸高鳴る高揚感。
朝の都内は地面が濡れていて薄曇り。新幹線とバスを乗り継いで9時前にはロープウェイの麓の駅に立っている。また来た谷川岳。いざ、ジョン・コナー部長と共に。
準備を整え出発。すでに夏のそれと様相とは一変して、覚えている景色とは全然変わっていて、晴れの予報だったにもかかわらず、周囲はガスが立ち込め真っ白。とりあえずモクモクと登っていく。
あまり景色も変わり映えしない。雪が積もっていつもの夏道よりすっかり高いところをたぶん歩いている。ガスの中から急に肩の小屋が現れる。
先にお昼前だけど、お腹は減っているけど、先に山頂へ向かう。歩いている雪の上にふと自分の影が落ち始める。そして周囲は少し明るくなり始めている。空も本来の深いブルーにうすら白い雲が掛かってなんとも言えない澄んだ水色をしている。
視界の悪かった登攀もトマの耳でその労が報われる。
あれだけ谷に立ち込めていたガスが抜けた瞬間、眼下に一気にその眺望と青空が目一杯に現れて、周囲からは歓声が沸き起こる。美しい。楽しい。心も高揚する。
ようやく姿を見せてくれた谷川ブルー。
そこからは、雲とガスが忙しなく行き交う山のチラリズム。
景色が気になって足元も覚束なくなる。危ないけど眺めていないと勿体無い。
オキの耳でもまだチラリズムの演出は続いていて、かの有名な谷川の雪庇が姿を現したり、今日の最終目的地、富士浅間神社 奥の院の鳥居をくぐる。
肩の小屋でお昼をしていたら、この眺望はそこから眺めていたかもしれない。
少々の空腹を我慢してまずは山頂を目指したことで、この場所で、この素晴らしい、谷川岳らしい眺望が拝めた幸運に感謝をする。
山頂からの下山と共にまたガスが立ち込めて、視界は悪くなる一方。肩の小屋まで戻り急いでお昼ご飯。とにかくお腹に何か入れないとお腹はぺこぺこ。
視界不良と雪道でロープウェイの時間が気になって20分で済ます。
雪の滑る様に下山を駆けて、まるでスキーでもしているよう。楽しい。
時間も問題ないところまで巻き戻せて、下山と共に標高が下がったからか、視界はすっかり晴れて、周囲の景色がよく見える。こんなところを歩いて来たんだ~と、まだ雪が残っている周囲の山々の景色を、ようやくゆっくりとそれらを眺めながら、ゆっくりと下山を続ける。
やっぱり楽しかった谷川岳。山頂の晴れ間が全ての労を吹き飛ばし、満足感と充実感と感謝しか残っていない。そして一緒に歩いてくれてジョン・コナー部長にも。
新幹線とバスであっという間にこれてしまう谷川岳。近くて良い山、谷川岳。
そして、今シーズンはいざ歩いてみたい、馬蹄形縦走。
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