男体山 変化に富んだ歩きを楽しめる霊峰
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 1,238m
- 下り
- 1,229m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 6:30
天候 | 晴れのち曇り 時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にありません 5合目、7合目、8合目、山頂には避難小屋がありますが、荒れていて本当の意味での避難小屋であり、寝泊りには適していません |
写真
感想
梅雨の合間に日光男体山に登りました。
二荒山神社の駐車場を7時過ぎに出発しましたが、中禅寺湖が朝日を浴びてとてもキレイ!
しかし天気は朝は晴れ、午後から崩れる予報なのであまりゆっくりもしていられません。
神社の登山受付で500円の入山料を支払い、登山道の説明を受けました。
(地図とお守りを頂きました。)
神社の奥から鳥居を通り、まずは石段を登ります。
1合目から3合目までは急な登り。石段が終わると木の根っこや滑りやすい泥の道になり、下りがちょっと不安になりました。
それでも先週よりは気温も低く歩き易い気候、汗もそこまでかかずに順調に登って行きます。
3合目に着くと広い工事用道路に出ます。
ここから4合目までは歩き易い林道で、ちょっとした休憩タイム。
「頂上まで天気もつかなぁ?」なんて話しながら、緩やかに標高を上げていきます。
4合目の鳥居の前は見晴抜群。
中禅寺湖が眼下見えて、「景色が見えるうちに撮っておこう!」とここで写真を撮りました。
4合目からはまた急な登山道が始まります。
滑りやすい泥の道を登って行くと、5合目あたりからだんだんとザレた道へ。
そして7合目あたりからは岩場が出てきて、両手を使って登ることが増えてきました。(ここでストックを仕舞いました。)
しばらくの岩場歩き。でも足掛かりはわかり易く、ぐんぐんと標高を上げていく感じで、意外と楽しい道でした。
8合目を過ぎて少し行くと、みちはだんだんと緩やかになって行きます。
そして9合目付近から一気に展望が開けて、火山っぽい赤いザレた道になります。
ここまでくれば山頂はもうすぐ!
しかし残念なことに、この頃には天気が変わってしまって、すっかりガスに覆われて辺りは真っ白に。
晴れていたら振り返れば中禅寺湖や戦場ヶ原、日光白根山といった壮大な風景が見れたはず…
でも「雨が降っていないだけマシか。」と気を取り直して山頂の奥宮に向かいます。
奥宮から少し離れた所にある太刀の前で写真を撮ったり、左奥の稜線の先にある太郎山神社まで行ってみたり、しばらく山頂をウロウロ。
kenboさんが、「地図で太郎山神社の先にある破線ルートに行ってみたい」と言っていたので探してみましたが、それらしき所はロープが張られて通れないようになっていました。
山頂でゆっくりしたい気持ちもありましたが、天気が気になるので手早くお昼ご飯を食べて下山することにします。
下山は登ってくる人達との擦れ違いが多く、意外と時間が掛かりました。
そしてついに雨が降り始め、雨具を着けようかどうか迷いながら4合目の工事道路まで下りてきました。
ここで雨がさらに強くなり、滑りやすいと懸念していた3合目からの泥道を駆けるように下ります。
幸い転んで泥んこになることもなく、登山口入口の鳥居前に着く頃には雨も上がっていました。
ここで靴の泥を落とし、境内を少し見学。
男体山第一回登拝記念の札を書き、神社にお参りをして、帰りの温泉へ向かいました。
日光男体山は、標高を1200mくらい一気に上げる登り道ということで、結構つらいイメージがありましたが、先週の和名倉山がハード過ぎたのでわりと楽に感じました。
心配していた下りも思ったより歩き易かったです。
1日に何往復も登る人もいるようなので、楽しみながらトレーニング出来る良い山だなぁと感じました。
今度は天気の良い日に登って、山頂からの景色を楽しんでみたいです。
あと、下山後に入れる温泉がたくさんあるのも魅力ですね♪
前々回のアヤメ平から見えた、日光の山々。気になったので、登ってみることにしました。
小学生の時の林間学校で日光を訪れた際に、バスガイドさんが「男体山の標高は覚えやすいです。2,484m。覚え方は、掛け算九九で2×4=8(だ)よ。そう、【にしがはちよ】です」という説明をしたのを未だに覚えています。
そんなわけで、選んだ山は男体山。前回が「秘峰」だったので、「霊峰」なるネーミングにも魅かれました。
「にしがはちよ〜」と口ずさみながら地図を確認していると、あれ、標高が2,486mに変更になっている(2003年に変更されたそうです…)。あのバスガイドさん、今だったらどのように標高を説明するのかな?
中禅寺湖の湖畔に鎮座する二荒山神社中宮祠に7時頃に到着すると、登山者用駐車場は既にそこそこ埋まっていました。ほぅ、男体山は人気があるのか。出遅れたか?昨日雨だったから、道がぬかるんでいなければ良いのだが…。
とても良い天気で、とても中禅寺湖がきれい。これは山頂で眺望を楽しむことができるかな?社務所にて入山者名簿に記帳し、登拝料として500円/人を納めて出発です。
登拝門をくぐり、しばらく階段を上がるとすぐに1合目となり、3合目までは樹林帯の急登となります。スタートしてからすぐに標高を稼ぐことになり、汗が滲み出てきます。ここが一番の核心部のように思えました。それでも、前回が暑すぎたため、今日は涼しく感じられました。
3〜4合目まで、広い工事用道路を歩くことになります。時間にして20分以上。これでは登山とは言えないな…と思いながら歩き続けると、石の鳥居がある4合目となります。ここで視界が開け、眼下に中禅寺湖を望むことができました。
鳥居をくぐって階段を上ると、トレラン風の男性が下ってきました。この時間で下山となると何時に登り始めたのだろう?少し進むと、またすぐに樹林帯に入ります。少し進むと、手すりが付けられていて整備されているかのように見えましたが、一部は壊れていたりと心もとない感じで、あまり役に立ちません。前日の雨のせいで道が結構滑るので、下りは面倒だな…と感じながら登りました。
5合目避難小屋を過ぎると、道がザレてきます。時折振り返ると、眼下には中禅寺湖と湖畔のホテル群や、湖上を進む船の航跡まで見えて、気持ち良かったです。
7合目避難小屋を過ぎると、道が岩場となります。濡れていて滑りやすく、両手を使った方が安定して登りやすいため、kazuruさんはここでストックをしまいました。道はペンキマークがあるためわかりやすくて精神的に楽で、疲れることなく登ることができました。このあたりから曇ってきてしまい、山頂の状態が気になります。
しばらく岩場は続き、8合目の滝尾神社のあたりでガスが発生してしまい、残念な雰囲気になってきました。山頂も真っ白かな。でも、真っ白の方が霊峰らしいし、雨がふらなければヨシとしよう。
しばらく進むと、岩場は終了。傾斜が緩くなってきて、早くも下山する方との擦れ違いが多くなりました。ウィンドブレーカーを着ている方が多く、「山頂は寒いのですかね」なんて話しながら歩いていると、後から走ってくる足音が聞こえてきて、4合目ですれ違った男性が追い抜いていきました。おぉっ!2回目か!ふくらはぎの筋肉が隆々としていて、あの男性なら可能でしょう。
9合目からは火山の砂礫の道となります。思うほど滑ることなく普通に歩くことができ、このあたりでは時折晴れ間が見えていて、今のうちに…と撮影です。戦場ヶ原や湯ノ湖が良く見えましたが、昨秋に登った日光白根山は残念ながら確認できませんでした。
「あそこに何か見えるよ」とkazuruさんが仰るので上を見上げると、左方面に何か見えます。あれが太郎山神社かな?すぐに再びガスが発生してしまい、「山頂まで持ちこたえてください」と祈りましたが、辺りは真っ白。こんな感じで山頂に到着。
目の前には奥宮があり、左には先ほど見えた太郎山神社。あれ?、他の方のレコで見た太刀はどこだろう?と思って右の方面に進むと、ありました。ガスの中、記念撮影です。三角点もすぐ近くにあり、ここが本当の山頂でした。これでは、気が短い方は奥宮で満足して下山してしまうかもしれませんね。
太郎山神社にすすむと、男性が食事をされていました。ヘルメットを持参していて、随分と熟練者のように見えました。地図上の破線ルートを進んでみたく、ウロウロしてみましたが、ロープで囲まれて行ける雰囲気ではありません。すると、この男性に「ここから先は、危険だから行かない方が良い。前にこの先から登ってきた人に出会ったが、全身が傷だらけだった」と忠告され、素直に従いました。
相変わらずのガスガスである上に、天気が怪しくなってきたので、昼食を済ませて下山することにします。標高が2,500m程度だと、やはり寒いですね。すれ違った方々が1枚羽織っているのが理解できました。本当は、素敵な眺望を楽しみながらの食事を期待していましたが、9合目付近で写真が撮れただけでもありがたく思うこととしました。
下山を開始すると、すれ違う方が結構いて、すれ違い渋滞が所々で発生しました。皆さん「山頂に着く頃には晴れると思うよ」と口にしながら登られていました。私たちが歩いた後に多くの方が歩いているので、当然のことながら道はさらにグチャグチャで滑りやすくなっていて、コケないように注意して進みます。
7合目を過ぎたあたりから雨がポツリ、ポツリと降り出してはすぐに上がる、を繰り返し始め、「下山まで持ちこたえてください」と祈ります。5合目を過ぎたあたりで先ほどのトレランの方が登ってきたので、「今日3回目ですか?」と尋ねると、「はい、これで終わりにします」とのこと。表現は悪いですが、まるでバケモノのようだと進んでいると、祈りもむなしく4合目手前から普通に降ってきてしまいました。レインウェアを着るかどうか悩みましたが、4合目から先はここまでほど道が滑ることはないし、樹林帯に入るからなんとかなるかな?もっと降ってきたら着ることとし、先を急ぎます。
3合目からは、登り時の苦労が嘘のようにひょいひょいと下り、1合目の手前あたりで雨が上がりました。登拝門の手前で「お清め」として靴の泥を洗い流して、社務所に到着。
社務所の前に、登拝記念の札がずらっと掛けられているのに気が付き、しばし眺めていると、「1日4回往復」とか、先ほどの男性よりも鉄人がいることに驚きました。また、社務所の方から「240回記念の枡です(10回ごとに1つ枡が貰えるらしい)」と聞こえ、振り向くと太郎山神社でお会いした方でした。年間で入山できる期間が決まっているのだから、何年かかるのだろう?私たちも、登拝記念として1回目の場所に札をかけました。
標高差が1,200m程度なので、丹沢の塔ノ岳をイメージして登り始めましたが、道に変化があるので、大倉尾根よりも面白かったです。たいして疲れることなく下山できたのは、このおかげかもしれません。
せめて1つくらいは枡をもらうことを目指して、あと9回登ってみようかな。
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