矢岳 近場ノ谷三号谷、デンゴー平東尾根
- GPS
- 08:07
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,749m
- 下り
- 1,750m
コースタイム
- 山行
- 7:06
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 8:07
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
近場ノ谷三号谷ー下流域は小滝が連続するが左岸沿いに問題無く越えていける。中流、上流域は踏み跡も消えるが伏流となり沢沿いに歩ける。 デンゴー平東尾根ー下りはじめは尾根の形状のない急斜面だが、尾根に乗ってからは問題無く短時間で大久保谷林道に下りられる。 |
写真
感想
以前矢岳東尾根を登ったとき、近場ノ谷三号谷左岸にのびる踏み跡を見ていつかはと思っていた。
手元にある二つの古い登山地図には近場ノ谷から矢岳にいたる登山道が記されているが、どれも曖昧な位置で参考にならない。
山行記録として見つけた二件のうち一件は1140m圏から矢岳東尾根に外している。
もう一件は東尾根の途中から三号谷に下り930m圏の石積みから稜線まで抜けているが詳しい記載はない。
結局出合いから稜線まで通して歩いた記録は見つからなかった。
久しぶりの大久保谷林道を進むが、歩くたびに本当にこんな崖沿いの狭い道を軽自動車が走れたのか不思議でならない。
ところが下山後その秘密が明らかになる。
柿原林業事業所を左下に分け2、3分で近場ノ谷出合に到着。
右岸からスタートする。
すぐに左岸から一号谷が流れ込み、左岸高くを見ると石積みが見えるが、以前から大反道の終端あたりではないかと見当をつけていた。
試しに石積みまで登ってみると踏み跡が大反山方向へ続いているのでおそらく間違いないだろう。
二号谷三号谷出合には矢岳東尾根を乗り越すように石積み道が残っており、これを使って三号谷へ入る。
左岸を進むが、谷に近づきすぎ踏み跡を失い右上を見ると踏み跡が見つかるの繰り返しで高度を上げていく。
920m圏でなにかの土台のような石積みと炭焼き窯跡を見る。
この先で水流は伏流となり汗を流すこともできなくなる。
この日都心は25度の夏日予報でさすがに暑いが下流から吹き上がる風が心地よい。
1140m圏で炭焼き窯跡を見た以降は稜線を目指して不安定な足下に体力を削られながら登る。
稜線まで高度差50mほどのところで突然踏み跡が横切る。
けもの道のようだが見上げるような最後のツメは大変なのでありがたく使わせていただく。
踏み跡は緩やかに左上し、1370m圏で赤岩ノ頭寄りの稜線に乗り上がった。
二つのメタボチェッカー岩を過ぎて矢岳山頂に到着。
日曜日とはいえ誰もいないのが矢岳らしい。
当初下りはフナイド尾根を予定していたが、フナイド分岐までアップダウンが面倒なのでデンゴー平東尾根を下る。
この尾根は始めこそ形状が分かりにくいが、はっきりしてくればとても下りやすい尾根で、最短で大久保谷林道に下りられる。
バイクが格納されたトタン小屋で大久保谷林道に降り立つ。
大久保橋で休憩していたハンターと挨拶を交わし立ち話を始めると、この方浦山出身のおん歳79歳。
お話を聞いていると浦山の生き字引のような方。
花園集落、旧ミカワ、大久保集落、百間橋、柿原林業と秩父鉄道、人力ソリによる伐採木輸送、鎌倉の滝遭難救助、近場ノ谷・・・。
ずっと疑問に思っていたことを訊ねると澱みなく語っていただいた。
なかでも大久保谷林道の軽自動車問題。
歩いたことがある方には、この道をクルマが通ったことは信じられないはず。
尾根を回り込む鋭角の細道はみんなでクルマの後部を回し込んで抜けた話には驚くとともにようやく合点がいった。
小一時間も話し込んでしまったが、聞きたいことは山ほどあるので、ご連絡先をお聞きしまたお尋ねさせていただくことにしてお別れした。
近場ノ谷を登ったことよりもこの方の話を聞いたことが印象に残った山行だった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する