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Yamareco

記録ID: 666663
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

常念岳-大天井岳-燕岳

2014年08月13日(水) ~ 2014年08月14日(木)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
19.4km
登り
1,962m
下り
1,732m

コースタイム

1日目
山行
0:440
休憩
0:180
合計
0:00
5:10
5:20
10
5:30
60
6:30
30
7:00
30
7:30
20
胸突八丁
7:50
8:10
40
8:50
150
11:20
70
12:30
14:30
10
14:40
15:10
0
15:10
2日目
山行
0:330
休憩
0:50
合計
0:00
5:00
20
6:50
20
7:10
30
7:40
8:20
20
9:00
20
9:20
30
9:50
30
10:20
10:30
20
10:50
30
11:20
天候 13日)晴れ時々曇り。夕方から霧。
14日)曇り。稜線は霧雨と風。麓の安曇野は晴れ。
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
ヒエ平登山口手前の駐車場に車を駐車し常念小屋へ。
帰りは中房温泉の燕岳登山口からバス、タクシーを使ってヒエ平の駐車場へ。
コース状況/
危険箇所等
・ヒエ平〜常念小屋
 一の沢にそって登るコース。危険箇所は特に無し。

・常念小屋〜大天井岳
 横通岳、東天井岳などのピークもある稜線歩き。穂高槍方面の景観が良い。
 危険箇所は特に無し。

・大天井岳〜燕山荘
 喜作レリーフ付近までは急斜面をジグザグに下る。スピード注意。
 岩場や鎖場、はしごなどもあり若干注意。

・燕山荘〜燕岳登山口
 沢山の登山者が踏みしめ掘り込まれた道をひたすら下る。
 危険箇所は特に無し。 
常念岳登山口の1.1km手前の駐車場に駐車。
それほど広くはなく、前泊者や、登山中の人の車もあるため、5時前でも空きは少なかった。
常念岳登山口の1.1km手前の駐車場に駐車。
それほど広くはなく、前泊者や、登山中の人の車もあるため、5時前でも空きは少なかった。
常念岳登山口。
相談所と登山届けポスト、トイレがあります
常念岳登山口。
相談所と登山届けポスト、トイレがあります
よく柔軟体操をして登山開始。
よく柔軟体操をして登山開始。
登山口からすぐ、鳥居がありました。
山と高原地図には「山ノ神」と書かれています。
登山口からすぐ、鳥居がありました。
山と高原地図には「山ノ神」と書かれています。
鳥居からすぐの「古池」を通過。
こういう登山道に時々ある小さな池は、やはり水溜りとは違うのでしょうか。
鳥居からすぐの「古池」を通過。
こういう登山道に時々ある小さな池は、やはり水溜りとは違うのでしょうか。
王滝ベンチを通過し……。
王滝ベンチを通過し……。
エボシ沢に到着。
沢の上方にはバツ印があり、沢をまたいでから木丸太の階段を登り笠原沢へ向かいます。
エボシ沢に到着。
沢の上方にはバツ印があり、沢をまたいでから木丸太の階段を登り笠原沢へ向かいます。
笠原沢到着。バツ印と矢印を確認し、丸太の橋を渡って胸突八丁へ進みます。
笠原沢到着。バツ印と矢印を確認し、丸太の橋を渡って胸突八丁へ進みます。
笠原沢の標識。距離(道のり?)は駐車場から常念小屋まで半分以上を過ぎている模様。
笠原沢の標識。距離(道のり?)は駐車場から常念小屋まで半分以上を過ぎている模様。
沢沿いの道を進みます。
沢沿いの道を進みます。
胸突八丁取り付きに到着。
胸突八丁取り付きに到着。
整備された登山道を登り、高度を上げていきます。
整備された登山道を登り、高度を上げていきます。
見上げると稜線も近づいてきています。
見上げると稜線も近づいてきています。
何度目かの沢またぎの後……。
何度目かの沢またぎの後……。
最終水場に到着。
すぐ下の沢とこの水場で、十人程度が休憩をとっていました。
最終水場に到着。
すぐ下の沢とこの水場で、十人程度が休憩をとっていました。
お兄さんの頭上奥から手前へ沢水が流れています。ガレ石に注意しつつ横の方に流れている水を補給し休憩。ここの水は冷たくてたいへん美味しく感じました。
お兄さんの頭上奥から手前へ沢水が流れています。ガレ石に注意しつつ横の方に流れている水を補給し休憩。ここの水は冷たくてたいへん美味しく感じました。
最終水場から上は3箇所にベンチがあり、それを目安に稜線の常念小屋を目指して進みます。
最終水場から上は3箇所にベンチがあり、それを目安に稜線の常念小屋を目指して進みます。
そして稜線、常念乗越に到着。一気に視界が開けるこの瞬間はたまりません。
そして稜線、常念乗越に到着。一気に視界が開けるこの瞬間はたまりません。
南方には常念岳山頂が見えます。
南方には常念岳山頂が見えます。
北方には大天井岳へ続く横通岳が見えます。
北方には大天井岳へ続く横通岳が見えます。
常念小屋。その奥、西方には穂高、槍が見えます。
常念小屋。その奥、西方には穂高、槍が見えます。
常念小屋手前のテント場。この辺りに腰掛けてしばし休憩を取った後、大天井岳に向けて出発しました。
常念小屋手前のテント場。この辺りに腰掛けてしばし休憩を取った後、大天井岳に向けて出発しました。
少し登って振り返ると、常念小屋と常念岳がよく見えます。
少し登って振り返ると、常念小屋と常念岳がよく見えます。
この先、大天井岳までは常に左手に雄大な穂高、槍が見え、目を楽しませてくれます。
この先、大天井岳までは常に左手に雄大な穂高、槍が見え、目を楽しませてくれます。
横通岳。ピークへは行かず西側の巻き道を通過。
横通岳。ピークへは行かず西側の巻き道を通過。
東天井岳が見えてきました。右のピークが頂上のようです。雪渓も少し残っています。
東天井岳が見えてきました。右のピークが頂上のようです。雪渓も少し残っています。
ハイマツの中を歩き……。
ハイマツの中を歩き……。
雪渓を尻目に東天井岳を登ると……。
雪渓を尻目に東天井岳を登ると……。
東天井岳の稜線(?)に到着。遠くから見えていた標識と、東天井から見る槍。南西にのびる尾根は通行禁止になっています(奥の標識)。
東天井岳の稜線(?)に到着。遠くから見えていた標識と、東天井から見る槍。南西にのびる尾根は通行禁止になっています(奥の標識)。
東天井岳から大天井岳方面を望む。まだ大天井岳は見えません。
東天井岳から大天井岳方面を望む。まだ大天井岳は見えません。
いくつかのピークを越え……。
いくつかのピークを越え……。
ようやく大天井岳と大天荘が見えてきました。
ようやく大天井岳と大天荘が見えてきました。
大天荘に到着。手前の広場全体がテント場、大天荘奥に見えるのが大天井岳頂上です。
大天荘に到着。手前の広場全体がテント場、大天荘奥に見えるのが大天井岳頂上です。
大天荘。幕営料金を払い、水を補給(有料)。
大天荘。幕営料金を払い、水を補給(有料)。
テント幕営完了。お昼なのでまだテント場が空いており、場所は選び放題でした。
大天荘でチーズケーキを購入。持参したはちみつをたっぷりかけて、糖分補給のおやつタイム。その後は昼寝タイム。
テント幕営完了。お昼なのでまだテント場が空いており、場所は選び放題でした。
大天荘でチーズケーキを購入。持参したはちみつをたっぷりかけて、糖分補給のおやつタイム。その後は昼寝タイム。
大天荘の新しいトイレ。外からと大天荘からの2つの入り口があります。
大天荘の新しいトイレ。外からと大天荘からの2つの入り口があります。
洋式便座。当然水洗ではありませんが、トイレは新設のためとてもきれいでした。
洋式便座。当然水洗ではありませんが、トイレは新設のためとてもきれいでした。
大天井岳頂上。東鎌尾根と穂高、槍がよく見えます。
大天井岳頂上。東鎌尾根と穂高、槍がよく見えます。
頂上から燕岳方面の表銀座縦走コース。大天井岳からは燕岳、燕山荘が見えます。このときはガスがかかってよく見えていませんが……。
頂上から燕岳方面の表銀座縦走コース。大天井岳からは燕岳、燕山荘が見えます。このときはガスがかかってよく見えていませんが……。
頂上で写真を撮ったり、一服したり、東鎌尾根を通ってきた方と話したりした後、テント場に戻りました。
頂上で写真を撮ったり、一服したり、東鎌尾根を通ってきた方と話したりした後、テント場に戻りました。
夕方5時半。ガスっています。夕食後はやることもないので、明日の晴れを祈って就寝。
夕方5時半。ガスっています。夕食後はやることもないので、明日の晴れを祈って就寝。
朝食、テント撤収後、朝5時に燕岳へ出発。
この時点では天気はまだもちそうでした。
朝食、テント撤収後、朝5時に燕岳へ出発。
この時点では天気はまだもちそうでした。
大天井岳下の急斜面をジグザグに下ります。
大天井岳下の急斜面をジグザグに下ります。
槍、常念、燕の三叉路標識。
槍、常念、燕の三叉路標識。
この先は稜線を歩きます。稜線の左側では下から風が吹き上げてきます。
この先は稜線を歩きます。稜線の左側では下から風が吹き上げてきます。
切通岩のはしご。こういう場所は楽しい。
切通岩のはしご。こういう場所は楽しい。
切通岩の喜作レリーフ。
切通岩の喜作レリーフ。
稜線を孤独に進みます。日本海側から雲が流れて追い付いてきました。
稜線を孤独に進みます。日本海側から雲が流れて追い付いてきました。
大天井岳を振り返る。大天井岳頂上の左側にちょこんと大天荘が見えます。
大天井岳を振り返る。大天井岳頂上の左側にちょこんと大天荘が見えます。
遠くに大下りの頭と燕山荘、燕岳頂上が見えます。
先はまだ長いですが、雨が降らないうちに燕山荘にたどり着きたいところ。
遠くに大下りの頭と燕山荘、燕岳頂上が見えます。
先はまだ長いですが、雨が降らないうちに燕山荘にたどり着きたいところ。
この差の大下りは、稜線を少し下ります。
この差の大下りは、稜線を少し下ります。
大下りの樹林の中へ。稜線歩きで寒さを感じていましたが、ここでは一旦汗ばみました。
大下りの樹林の中へ。稜線歩きで寒さを感じていましたが、ここでは一旦汗ばみました。
大下りを登り、大下りの頭の標識に到着。完全に雲に追いつかれてしまい、周囲はガスで真っ白に。
大下りを登り、大下りの頭の標識に到着。完全に雲に追いつかれてしまい、周囲はガスで真っ白に。
霧雨が吹き付ける中、蛙岩に到着。
ルートを見失わないよう注意しつつ燕山荘を目指して進みます。
霧雨が吹き付ける中、蛙岩に到着。
ルートを見失わないよう注意しつつ燕山荘を目指して進みます。
燕山荘に到着。風と霧雨の中を歩き続けたためか体調を崩しており、中で30分ほど休憩させてもらいました。
燕山荘に到着。風と霧雨の中を歩き続けたためか体調を崩しており、中で30分ほど休憩させてもらいました。
燕山荘前広場の標識。
燕山荘前広場の標識。
あまり体調が回復していませんでしたが、寒さによる体調不良とそれによる高山病の誘発であり、山を下れば回復すると判断し、中房温泉に向けて下山を開始。
あまり体調が回復していませんでしたが、寒さによる体調不良とそれによる高山病の誘発であり、山を下れば回復すると判断し、中房温泉に向けて下山を開始。
燕岳の麓、安曇野方面はそこそこ晴れているようです。
燕岳の麓、安曇野方面はそこそこ晴れているようです。
合戦沢の頭に到着。この時点で体調はだいぶ回復してきました。やはり高度を下げたことが効いたようです。
合戦沢の頭に到着。この時点で体調はだいぶ回復してきました。やはり高度を下げたことが効いたようです。
富士見ベンチ標識。中房温泉まであと3.1km。
富士見ベンチ標識。中房温泉まであと3.1km。
合戦小屋に到着。
合戦小屋に到着。
登山者で賑わっていました。稜線での孤独とは対照的な賑やかな空気です。
登山者で賑わっていました。稜線での孤独とは対照的な賑やかな空気です。
登ってくる沢山の登山者と挨拶を交わし、道を譲り合いながら下山。
登ってくる沢山の登山者と挨拶を交わし、道を譲り合いながら下山。
第一ベンチ標識。中房温泉まであと1.0km。
第一ベンチ標識。中房温泉まであと1.0km。
燕岳登山口、中房温泉に到着。
体調はすっかり回復しており、達成感と心地よい疲労感を味わいつつしばし休憩を取りました。
燕岳登山口、中房温泉に到着。
体調はすっかり回復しており、達成感と心地よい疲労感を味わいつつしばし休憩を取りました。
登山口標識。
登山口には温泉もあります。今回は常念岳登山口に戻る関係上、バスの時間もあり、また着替えもないため入浴はしませんでした。
登山口には温泉もあります。今回は常念岳登山口に戻る関係上、バスの時間もあり、また着替えもないため入浴はしませんでした。

感想

かねてから北アルプスの稜線歩きをしたいと思っており、安曇野から入山でき、危険箇所が少ない常念山脈を選び、比較的難易度の低そうなコースとして、一の沢>常念岳>大天井岳>燕岳>中房温泉に下りるというコースをとりました。

なお、それぞれの山の頂上を踏むか、また1泊するか2泊するかは、当日の体調や天気と相談して決めようと考えていました。
結果として、1日目は、逸る気持ちを抑えられず、常念岳頂上へは向かわずに大天井岳へ向かい、大天荘前のテント場に幕営してから、大天井岳頂上をゆっくり楽しんで一泊しました。
また、2日目は燕岳頂上に登る予定でしたが、天気が悪く体調も崩れていたため、燕岳頂上へは向かわずに下山しました。

・一の沢から常念小屋
沢沿いを登る涼し気なコースで、楽しみながらあっという間に常念小屋につきました。最終水場の水がとても美味しかったこと、常念小屋のある稜線に出た瞬間の景色が印象的でした。

・常念小屋から大天井岳
常に雄大な穂高、槍が見えている贅沢な稜線歩きを長く満喫できます。横通岳、東天井岳以外にもいくつかピークがあり、なかなか大天井岳が見えてこないため少しじれました。

・大天井岳頂上
南に常念岳、北に燕岳、西に穂高、槍と、それぞれに続く尾根が見えます。北アルプスの雄大な山々を3000mから見渡すその景観は圧倒的で見る人を飽きさせません。峻険な東鎌尾根を眺め、いつか表銀座を槍に向けて縦走してみたいと思いました。

・大天井岳から燕山荘
大天井岳東のガレた急斜面を下ると、はしごや喜作レリーフのある切通岩に着きます。ここからは、大天井岳から燕岳まで見えていた稜線を歩きます。大下りでは少し林中に入りますが、それ以外の場所では常に吹き付ける風と霧雨に、いつのまにか体温を奪われ、体調を崩してしまいました。

・燕山荘から中房温泉
基本的には見通しのあまりない林中を下ります。合戦の頭や合戦小屋、大岩や各所ベンチなど、そこそこメリハリのあるコースだとは思いますが、下りはどうしても気が逸り、登山口に着くまでが長く感じました。

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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
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