久住山1786.5m〜大船山1786.2m縦走 今年のミヤマキリシマは?
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,329m
- 下り
- 1,611m
コースタイム
【1日目】六甲アイランド出港(ダイヤモンドフェリー)19:50 (船中泊)
【2日目】7:20大分港入港7:40⇒牧ノ戸峠09:30〜09:55出発→10:25沓掛山→11:10扇ケ鼻分岐→11:50久住別れ→12:15久住山山頂12:45→13:25中岳山頂→14:10久住別れ→15:00北千里浜分岐→15:30法華院温泉(泊)
【3日目】法華院温泉出発07:15→坊ガツル経由9:15段原→09:35大船山山頂09:55→10:30北大船山→11:25大戸越11:40→12:40あせび小屋12:55→13:40雨ケ池越13:55→15:00長者原16:00⇒16:20湯布院16:50⇒18:00大分港19:00 出港(船中泊)
【4日目】6:20六甲アイランド入港
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
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アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
時間の関係で星生山には行きませんでした。 ◇地 図 昭文社「阿蘇・九重」 ※・往復夜行フェリーを利用します ・大分港〜牧の戸間はジャンボタクシーを利用します ・費用30000円 |
写真
感想
29〜30日、九州の久住山・大船山に行って来ました。今回の九重連山縦走は2日間とも天気がよかったので最高でした。おしむらくは今年のミヤマキリシマは開花が遅いようで、まだつぼみでした。例年ならこの時期、大船山は山全体がミヤマキリシマでピンクに染まるのですが、今年はまだ新緑の状態でした。6月第一日曜日の久住山の山開きには満開かもしれませんね。
【1日目】親睦とレベルアップを目的とした、阿蘇くじゅう国立公園くじゅう連山の縦走に参加しました12名。当日11名は18時にJR住吉駅集合。残り1名Tさんは大分港で合流とのこと、六甲アイランドからフェリーに乗り込む。19時50分、ドラの音と共に船は出て行く。船から神戸の夜景を眺めながら、今回の山行の目的の一つである親睦会をさっそく開催。親睦を図り、いつしかエンジンの響きを子守唄に眠りに就く。
【2日目】船は朝日がさす大分港に入港。船を降りるとTさんが出迎えてくれました。Tさんの車とタクシーに分乗し牧ノ戸峠へ。牧ノ戸峠の駐車場は満杯で車道まで車が溢れていました。
牧ノ戸峠登山口から舗装された道を登る。汗が体に沁み込む頃、沓掛山の稜線の展望台に立つ。舗装された道もここまで。ここから岩の間を縫いながら沓掛山のピークへ。沓掛山の岩を過ぎると、なだらかな黒土の尾根を歩く。左手には三俣山、正面には星生山、右手には扇ヶ鼻を眺めながら扇ヶ鼻分岐に。扇ヶ鼻分岐を過ぎると、広々とした草原の西千里浜。ここから星生山が「いらしゃい」と手招きしているように見える。当初は星生山経由で久住別れ予定の予定だったが時間の制約上、諦め星生山を平行に眺め歩く。草原を過ぎると大きな岩が散在している星生崎。岩場の眼下から久住別れの避難小屋が現れる。避難小屋の先には久住山頂がくっきり浮かんでいる。
久住別れから久住山頂まで人、人。蟻の行列である。私達も蟻の一員となり大きなガレ場の登山道から久住山頂(1786m)に登る。頂上も人、人。しかし人の混雑も気にならないほど頂上から見渡せる360度の眺望。北は星生山、三俣山、遠くに由布岳。東は中岳、天狗ガ城。南に阿蘇山、祖母山。九重連山が一望できる。まさに「絶景かな、絶景かな」。
眺望を楽しみ、登って来た道を空池まで戻る。ここから九州本土で一番高い中岳(1791m)に登る。ちなみに九州最高峰は標高1,936m屋久島宮之浦岳です。空池の緑をまわって火口湖の御池に出る。御池の南側に沿い、天狗ケ城と中岳の稜線に出て中岳山頂に到達。山頂は久住山ほど人で賑わっていなかった。しかし360度の眺望はこちらも「絶景かな、絶景かな」である。眼下に坊ガツルが見え、平治岳、大船山、遠くに由布岳、側には天狗ヶ城と御池、久住山、稲星山などが見える。高度感と眺めを満喫し、久住別れに戻る。久住別れから岩の間を急降下し北千里浜に出る。噴煙をあげている硫黄山。溶岩石を抱えている岩肌。砂漠のような道。荒涼たる風景が続く北千里浜を歩く。
北千里浜分岐からほどなく、深い谷間から赤い屋根が見える。法華院温泉山荘である。今日はこの山荘泊まり。法華院温泉は標高1,303mの九州最高所に湧く温泉。温泉としても人気が高くなかなか予約が取れないそうです。さっそく疲れた体を温泉で癒し、湯上がりに冷たいビールを頂く。「極楽」。夕食時、隣のテーブルから「坊がつる讃歌」を歌いましょうと声がかかる。立ち上り「坊がつる讃歌」を合唱。山荘ならではのうれしいハプニング。
【3日目】天気は上々。朝食、早く済ませたかったが朝食の順番が二番目。7時前に朝食。
法華院温泉の北奥は坊ガツル。坊ガツルキャンプ場はカラフルなテントで賑わっている。大船山と平治岳の分岐から樹林帯に入り、急斜面の道を登る。高度上げていくと背後に三俣山、硫黄山、中岳が見える。登るにつれて樹高が低くなり、坊ガツルの全容が現れてきた。間もなく段原に着く。ここで一息入れ、ザックを置いて米窪の縁に沿って登ると大船山山頂(1786m)。眺望は昨日の久住山、中岳、同様「絶景かな、絶景かな」。周囲を見渡せばくじゅう山群、遠くに阿蘇、由布岳が見える。惜しむらくは北大船山のミヤマキリシマが蕾状態。しかしピンクの絨毯じゃなく「緑の絨毯」も美しかった。
眺望を楽しんだあと再び段原に戻り、北大船山に向かう。段原から北大船山の稜線はミヤマキリシマの大群生地「国指定天然記念物」。まだ蕾で“残念”、咲いていたならば。今年の春の天候不順を恨む。平坦な稜線だったので北大船山を知らず過ぎていた。赤茶けたザレ場をおり灌木帯を抜けると大越戸。正面の平治岳には大群生とはいえないがミヤマキリシマがピンクの花を咲かせていた。そして人が蟻のように平治岳の登山道に列をなしているのが見える。平治岳を横目に坊ガツルに下りる。樹林帯、ゴロゴロした石、ぬかるんだ道、滑ることも2度、3度。坊ガツルの草原を歩いたときはありがたみが倍増。
坊ガツルから最終地点の長者原へ。九州自然歩道から雨が池へ登る。雨が池には木道があったが、名の通り、梅雨期かかると池ができるらしい。しかし湿原は空池だった。ここから長者原までは下りである。疲れがピーク。ゴロゴロした石が散在している樹林帯を歩く。そのうち樹林帯を抜けると湿原が視野に入る。湿原に木道。渡ると長者原。行きと同じくTさんの車とタクシーに分乗し、由布院経由で大分港に着く。
Tさんと神戸での再会を約束し一同、船に乗り込む。19時に出港。「名残尽きない 果てしない 別れ出船のドラが鳴る・・・♪〜♪」歌のフレーズが浮かぶ。いつしか日が暮れ、陸の灯が遠くになり船は瀬戸内海へと・・。楽しかった九重連山の縦走を思い出しながら夢路につく・・。(H)
薫風香る中、ミヤマキリシマを求めて九州本土最高峰を目指しました。先週の雨が嘘のように晴れ、絶好の登山日和になりました。初日は宮崎に転居されて間もないTさんのご厚意で用意いただいた車とタクシーに分乗し、一路、やまなみハイウェイを経由して牧ノ戸峠を目指しました。白く噴煙を上げる硫黄岳が見えると間もなく標高1330mの牧ノ戸峠、準備体操を済ませ、登山開始です。沓掛山を越えると間もなく日本百名山の久住山(1787m)が姿を見せました。途中、星生山(1762m)登頂をカットし、久住に向かいます。
昼食はUさんの提案で山頂にてゆっくりと摂ることになりました。景色を見ながら食べる鶏握り飯は「うまい」の一言です。阿蘇五山や由布岳、鶴見岳も視界に入り、堪能です。昼食後は九州本土最高峰の中岳(1791m)を目指します。途中、カルデラ湖の御池を巻いて頂上です。下りは海水のない賽の河原のような北千里浜を縦断し、今夜の宿坊、法華院温泉(1330m)までひたすら下ります。源泉温度43度の温泉が私たちを待っていました。
2日目はミヤマキリシマを求めて大船山を目指します。昨年は同時期に山全体がローズピンクに染まったようですが、今年は開花が遅かったようです。日当たりのいいところで「ぽつぽつ」咲いている状況です。山全体が染まるには、まだ1週間はかかりそうでした。一同、ショックは隠せませんが幸運もあります。Iさんが「突然変異やね」と言われた満開の株が大戸越えにありました。約3m角ですが満開状態といえる咲き方でした。想像ではありますが山全体が染まるとどのようになるのか、脳裏に情景が写ったような気がしました。湯布院観光のおまけつきで楽しい山行でした。(Y)
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