秋田駒ヶ岳/八合目〜男女岳〜馬場ノ小路〜女岳〜男岳〜八合目
- GPS
- 09:27
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 855m
- 下り
- 847m
コースタイム
- 山行
- 7:59
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 9:26
天候 | 曇(ガス)一時晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
マイカー規制実施中のため、県道127号はたざわ湖スキー場入口より先、5:30から17:30まで一般車通行不可。 今回は18:00頃に県道へ進入しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はありません。 馬場ノ小路(ムーミン谷)で残雪が木道を覆っているところが2箇所ありました(写真参照)が、十分通行可能です。 女岳への道は目印があまり付いておらず、途中からルートが分かりづらくなるので注意が必要です。ガスが濃い時などはお勧めしません。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は、水沢温泉郷の「露天風呂 水沢温泉」を利用しました。大人500円。 車での移動で、時間があるなら乳頭温泉へ行くのもよいと思います。 |
写真
感想
前日の和賀岳の記録
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-670029.html
からの続きです。
前回(2011年10月)の記録
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-142158.html
も合わせてごらんください。
2011年の秋に登った秋田駒ヶ岳は、暴風雨の中でした。
なんとか天気のいい時に再訪したいものだ、できれば花の時期にな!と計画を温めること4年、ついにその時がやってきたのです!
…なんて威勢のいいことを言ってはみたものの、前日の和賀岳同様に予報は芳しくなく、正直なところ天気に関してはあまり期待が持てない状況です。再訪の意味あるのか!
とは言え、わざわざ秋田までやってきて、天気が悪いので終了、というのも何なので、まあ少しでも実際の天気が良くなることに賭けるしかありません。
というわけで、和賀岳下山後の買い出しと温泉を済ませた後、レンタカーを走らせて八合目に到着。
この夜は八合目の小屋に前泊です。
八合目までの道路はマイカー規制が敷かれているため、昼間は一般車は通行できませんが、17:30以降は規制が解除されるため乗り入れが可能です。
人気の山だし、きっと他にも八合目に前泊する登山者が車で来ているだろう…と思いきや、案に相違して駐車場に車は1台もなし。
あれれ意外だな、でも前の晩に引き続き貸し切りで小屋使えるのかな?
車の中で夕食を済ませたところで、寝袋とマットだけ持って小屋の中に入ると、ヘッデンの灯りが。
ヘッデンの主である女性の方に聞いてみると、6人の団体さんと単独の方1人が入っているとのこと。なんだ、やっぱり貸し切りじゃなかったんだ。
ちなみにこの女性の方(福島から来られたそうです)はマイカー規制が17:30で解除されることをご存知なかったようで、私が車で到着したことに「確か車は入れないはずじゃなかったかしら…」と不思議そうでした。
とにかくも8人目の宿泊者となり、2階の寝室スペースで寝袋を広げて就寝。
さて翌朝。
前日の予報では雨マークは消えて、曇だけになっていましたが、やはりその予報通りに濃いガスがかかっています。
雨こそ降っていないものの少々風もあり、もし前回と同様の状況ならば上のほうはさらに強風のはず。
昨日の和賀岳であれだけ風に吹かれて、今日もまた風にさらされるのか…と気が滅入りますが、やはり少しでも天候が回復することに賭けるしかありません。
本来の計画では、横岳から大焼砂〜横長根〜白滝〜五百羅漢〜男岳と、外輪山をぐるりと一周するつもりだったため、5時には八合目を出ている予定でしたが、このような天候で、どうせ展望もないだろうからルート変更もありだなと、結局6時半過ぎの出発になりました。
少し先に出発していた団体さんを途中で追い抜き、片倉岳を経て阿弥陀池へ。
思った通り風はかなり強く、特に阿弥陀池手前の木道に入ったあたりからは、時折バランスを崩されるほどの激しさになってきました。
前回はパスした男女岳の山頂を目指すものの、体が吹き飛ばされかねない強風が断続的にやってくるため、耐風姿勢をとってやり過ごし、少し風が弱まると再び登りだす、というのを繰り返し、なんとか山頂に到達。
しかし前日の和賀岳山頂と同じく展望も何もなく、数分滞在しただけで再び阿弥陀池へ下りました。せっかくの最高点なのにな!
阿弥陀池避難小屋でしばらく補給休憩を兼ねた天気待ちをするものの、大して良くもならず。
今日はやはり外輪山一周は止めておいて、ムーミン谷と男岳だけ通ってから八合目に戻ることに決め、横岳を通って大焼砂へ進むことにしました。
大焼砂といえば、前回来た時に死ぬかと思ったほどのひどい目にあった場所で、また通るのはあまり気乗りがしなかったのですが、ここのコマクサが盛りだという情報を聞いていて、せっかくの花の時期なのにコマクサを見ない手はないということもあり、多少のことは覚悟の上で突入。
で、実際に来てみれば、やはり確かに風は強かったものの前回ほどではなく(あるいは慣れたのか?)、思ったよりは苦労せずに通過できました。
コマクサも事前情報通りあちこちで花が開いており、ガスが切れてムーミン谷が見えたりもして、これは来て良かった!
大焼砂から下りていったムーミン谷もチングルマが盛りで、前回の草紅葉に負けない素晴らしさ。
このあたりから少しずつガスも取れはじめて視界が利くようになり、気分的にも余裕が出てきました。
男岳へ向けて進んでいたところ、女岳への分岐があるのが目に留まり、時間もあるしせっかくだから寄っていくか、と思いついて、直進するはずだった分岐を左折。
道は途中から若干分かりづらくなりましたが、注意して進み、どうにか山頂(らしき場所)に到着。
「らしき場所」と書いたのは、山頂であることを示すものが(棒が1本立っていた以外)何もなかったからですが、ここが山頂でいいんですかね?
元の道に戻り、後は五百羅漢経由で男岳を目指そうとしたところ、男岳の稜線に向けて一本の細い道が上っているのを発見。
地形図を確認してみましたがこの道は載っていません。
もしこれが外輪山の道につながっているのなら、五百羅漢をショートカットして男岳に至ることができるはずで、そうであればだいぶ時間の節約になるのですが、果たして本当につながっているのだろうか。もしかすると途中で行き止まりになっているのではないか…?
それに、下から見上げるとかなりの急登だ…。
しばらく考えた末、まだまだ時間はあることだし、ものは試しだ行ってみよう!と、半ばバクチに出ることにしました。
しかし登りはじめてみると、細くて急登なだけでなく、砂利が主の地面で足場も非常に悪くて、足を置くとすぐにジャリジャリと崩れてしまい(おっとダジャレになってしまった!)、思いのほか時間がかかります。
おまけに途中からはついに手を使って登らざるを得ない斜度になり、なぜこんな道を選んだのかと、自分の見る目のなさを呪いながら登っていきました。
そしてついに登り切った…と思ったら、何とも無念なことに、そこは男岳の稜線ではなくその手前の尾根!
稜線は少し先に見えているのですが、そこまで道がついているようには見えません。このバクチおれの負けだな…。
結局、往復で30分以上を無駄遣いして元の分岐まで下り、本来の道に戻ったのでした。
ようやく外輪山の道に合流すると、左手の田沢湖が目に入ってきました。
いつの間にかずいぶん晴れてきていたんだな、よしがんばるぞ!と、気を取り直して男岳へ向かいます。
過ぎたことにいつまでもくよくよしない性格なんです。えっへん。
右手のカルデラ内側に女岳とムーミン谷を見下ろしながら、五百羅漢を過ぎ、ようやく男岳に到着。
また少し曇ってきていて見晴らしは若干落ちていましたが、それでも前回に比べれば天国みたいなものです(まあ前回は濃いガスに巻かれて、別の意味で天国みたいでしたけどね)。
山頂の先にある偽ピークあたりからは、男女岳・阿弥陀池・ムーミン谷・女岳のパノラマが広がり、さらに男岳も振り返ることができて、大満足の風景でした。
帰りはまた同じ道を通るのも面白くないので、前回の登りで使った横岳・焼森経由のルートで八合目へ下りる予定でしたが、横岳へ向かう馬ノ背の尾根が男岳から見え、あの登り返しは面倒臭そうだな…という怠惰な考えが浮かんで、やはり帰りも片倉岳経由とすることに。
というわけで男岳鞍部から阿弥陀池へ下り、あとは朝に登ってきた道をそのまま戻ります。
この頃にはまた雲が少し出てきていましたが、朝方に比べればガスはもうほとんど皆無と言っていいレベル。
まあ、万全の天候ではなかったし、外輪山一周もできませんでしたが、ムーミン谷以降は展望もそれなりに楽しめたので、これならまずまず満足かな。
無事に八合目に戻った後、再び車に乗り込んで路線バスの後ろについて県道を下り(マイカー規制の時間帯に八合目を出る車はそうしないといけないのです)、水沢温泉に飛び込んで汗を流してから盛岡への帰途に就いたのでした。
はい、それでは今回の反省点です。
・もう言わずもがなですが、いくら近道に見えても怪しいコースに安易に飛びつかない。
・一昨年の北アルプスでもやっちまったのですが、実は今回もGPSロガーが内部浸水して電源が落ち、ログが一部途切れる結果になってしまいました。防水対策をちゃんと考えないといけないな。
最後に、八合目小屋でご一緒させていただいた福島の女性の方、キュウリの浅漬けとチーズのおすそ分けをありがとうございました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。
なお、元サイズの写真は
http://photozou.jp/photo/list/74507/8658367
で公開していますので、「写真小せーよ!」という方はそちらへどうぞ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する