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Yamareco

記録ID: 671937
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山

大雪山 銀泉台・赤岳・白雲岳・緑岳・黒岳 3泊

2015年07月03日(金) ~ 2015年07月06日(月)
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
152:30
距離
31.5km
登り
2,029m
下り
2,024m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

(うろうろしていたため、GPSだとわかりにくいのでまとめます。地図のGPSは途中、電源が落ちているところがあります)

1日目
銀泉台6:50〜第一花園7:48〜第二花園7:48-51〜第三雪渓8:38-45〜赤岳山頂9:50-10:05〜小泉岳分岐10:25〜白雲分岐10:40-52〜白雲小屋11:20
白雲小屋15:10〜緑岳15:31-16:15〜白雲小屋16:47(テント泊)

2日目
白雲小屋5:52〜白雲分岐6:14-17〜白雲岳山頂6:45-7:10 〜うろうろ〜 白雲小屋10:03(テント泊)

3日目
白雲小屋4:20〜緑岳山頂4:48-8:05〜板垣新道分岐8:20〜小泉岳8:48〜白雲分岐8:55-9:08 〜うろうろ〜 白雲岳山頂10:15-32〜白雲分岐10:57〜白雲小屋11:23
白雲小屋13:13〜緑岳山頂13:38-15:18〜板垣新道分岐15:32〜白雲小屋15:55

4日目
白雲小屋4:47〜白雲分岐5:16-22〜北海岳6:12-18〜黒岳石室付近7:34-8:36〜黒岳山頂8:56〜黒岳7合目リフト乗り場9:46
(石室付近でゆっくりしすぎて、焦って下山…10:20ロープウェイに乗り、層雲峡駅10:28着、温泉にはいって、10:55発バスで上川駅へ11:25着。11:35発のJRで旭川駅へ。バスとJRの接続があまりよくないので注意)
天候 3日:曇り、4日:晴れのち雨、5日:晴れ、6日:晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
■帯広駅〜層雲峡 バス (1日1本)

北海道拓殖バス ノースライナー
http://www.takubus.com/都市間高速バス/ノースライナーページ/

■層雲峡〜銀泉台、層雲峡〜上川駅・旭川駅 バス

道北バス http://www.dohokubus.com
H27ダイヤ http://www.dohokubus.com/pdf/15s-0701-kamikawa.pdf

■層雲峡・黒岳ロープウェイ

りんゆう観光 http://www.rinyu.co.jp/modules/pico01/

コース状況/
危険箇所等
 早朝、日が差すまでは雪渓の表面が凍っています。凍っていなければ走るように歩ける、傾斜のない板垣新道ですら、一歩一歩確かめるように歩きました。
 私は念のため軽アイゼンを持って行きましたが、結局、使うところはありませんでした。雪を歩き慣れていない方は、ストックやアイゼンなど、持っていった方がいいかもしれません。どの雪渓もトレースはそれなりについていますが、ガスのときは迷いやすいと思います。

 白雲岳の山頂直下にはまだ雪渓があります。雪渓の下を歩いて、頂上の真下まで行き、そこから雪渓を直登することも、距離は大してありませんし可能ですが(私はつま先から靴を蹴り込んで登りました)、雪渓に入ってすぐ右上に上がり、雪渓の上端の傾斜のゆるいところや、雪渓の上にだいぶ見えている夏道(夏には使われていない過去の道?)を歩くのが楽だと思います。

 赤石川の渡りですが、踏み台となる蛇カゴは見えていますが、蛇かごに乗るところの雪渓が割れていて危険なので、石を踏みながら、多少、川の中を歩くことが必要でした。雪渓の割れているところもジャンプすれば届きそうでしたが、20キロ近い荷物を背負ってのジャンプはためらわれました(今回は腰痛を防ぐためです)。

 また、人が多く歩く季節ですが、雪解け直後の大雪山は地面も柔らかいので、すれ違うときなどでも登山靴で必要以上に山を傷つけないように気をつけたいですね。

 携帯電話の電波は、緑岳山頂、白雲岳山頂、黒岳石室〜山頂などで入りました(NTT docomo)。白雲岳避難小屋のテント場では入りませんでした。
その他周辺情報 ■層雲峡ユースホステル

 登山者がたくさん泊まっています。朝食のおにぎりも300円で作ってもらえます。
 http://www.youthhostel.or.jp/sounkyo/

■黒岳の湯(日帰り入浴のみ)

 大人600円ですが、層雲峡ユースホステルなどでもらえる割引券を使うと500円で入れます。露天風呂もあり。
 http://www.rinyu.co.jp/modules/pico01/index.php?content_id=6

■層雲峡ビジターセンター

 登山道のようすや花の開花状況、クマの出没状況などの最新の情報が日々更新されています。入山前にチェックをおすすめします。
 http://sounkyovc.net

■大雪地ビール(旭川駅そば)

 地ビールはもちろん、道内産のトマトジュースや牛乳なども。食事もできます。

 http://www.ji-beer.com

■回転寿司 とっぴ〜北海道 宮前通店(旭川駅から徒歩20分)

 ※駅のコインロッカー(登山用大型ザックも入る)の空きがなかったので、大きなザックを背負って20分歩きました…。道内産のネタのお寿司は東京の感覚だととてもおいしかったです。とくに生ホッキ貝。お店の人は親切でした。

 http://www.toppii.jp/tenpo_hokkaido_3.html

第一花園の雪渓はこんな感じです。急斜面のトラバースなので少し緊張します。
第一花園の雪渓はこんな感じです。急斜面のトラバースなので少し緊張します。
第二花園。標高が低い方がお花がきれいでした。
第二花園。標高が低い方がお花がきれいでした。
第三雪渓。左に夏道が見えていますが、雪渓のまんなかを直登する人も。
第三雪渓。左に夏道が見えていますが、雪渓のまんなかを直登する人も。
白雲岳避難小屋のテント場から高根ヶ原、トムラウシ方面。満月に近い月がきれいでした。東京で撮るのよりもクレーターがずっとハッキリ写っていました。
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白雲岳避難小屋のテント場から高根ヶ原、トムラウシ方面。満月に近い月がきれいでした。東京で撮るのよりもクレーターがずっとハッキリ写っていました。
緑岳から東をのぞむ。雲海。とおく知床まで見える。
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緑岳から東をのぞむ。雲海。とおく知床まで見える。
緑岳からみたトムラウシ方面。風が強かったです。
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緑岳からみたトムラウシ方面。風が強かったです。
ナキウサギ。冬毛から夏毛に生えかわる途中。
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ナキウサギ。冬毛から夏毛に生えかわる途中。
白雲岳山頂からみた旭岳の「ゼブラ」な雪渓。
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白雲岳山頂からみた旭岳の「ゼブラ」な雪渓。
人気者のシマリスはあちこちを走り回っていました。
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人気者のシマリスはあちこちを走り回っていました。
白雲分岐から小屋にむかう途中。
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白雲分岐から小屋にむかう途中。
人気の白雲岳避難小屋。
人気の白雲岳避難小屋。
テント場にはペグ、石、ハンマー、スコップなどもあります。テント場は全部みえていて、乾いていました。
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テント場にはペグ、石、ハンマー、スコップなどもあります。テント場は全部みえていて、乾いていました。
白雲岳頂上付近。この雪渓を左上にすすむと最後は急斜面の雪渓の直登が必要。雪渓の入口から右上にあがると雪渓の上端ぞいにゆるい斜面で山頂にあがれます。
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白雲岳頂上付近。この雪渓を左上にすすむと最後は急斜面の雪渓の直登が必要。雪渓の入口から右上にあがると雪渓の上端ぞいにゆるい斜面で山頂にあがれます。
旭岳のゼブラ。白雲岳山頂から。
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旭岳のゼブラ。白雲岳山頂から。
白雲岳避難小屋とそのむこうの高根ヶ原、トムラウシ。
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白雲岳避難小屋とそのむこうの高根ヶ原、トムラウシ。
赤石川の渡り。蛇かごは見えています。しかし……
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赤石川の渡り。蛇かごは見えています。しかし……
…反対からみると、蛇かごに乗るところで雪渓が割れてくずれています。右側(上流側)に段差をまいて雪渓をおり、蛇かごまで川の中を戻ってから渡りました。
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…反対からみると、蛇かごに乗るところで雪渓が割れてくずれています。右側(上流側)に段差をまいて雪渓をおり、蛇かごまで川の中を戻ってから渡りました。
(おまけ)旭川駅から徒歩20分。回転寿司とっぴー。道産の生ホッキ貝がおいしかった。
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(おまけ)旭川駅から徒歩20分。回転寿司とっぴー。道産の生ホッキ貝がおいしかった。
(おまけ)上川駅から乗ったJR。ローカル線の旅。
(おまけ)上川駅から乗ったJR。ローカル線の旅。
(おまけ)旭川駅そばの大雪地ビールで枝豆をつまみに飲む。
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(おまけ)旭川駅そばの大雪地ビールで枝豆をつまみに飲む。
(おまけ)旭川空港で食べたソフトクリーム。
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(おまけ)旭川空港で食べたソフトクリーム。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 着替え サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ
備考 白雲分岐から黒岳のあいだは雪渓も多く、サングラスを持って行けばよかったと思いました。

感想

 急に思い立って、北海道の大雪山、白雲小屋を拠点にした山に、一眼レフと望遠レンズを持ち、写真を撮りに行ってきました。20年前の学生時代から大雪山に登りはじめ、東京に戻ってからも通い、気がつけばそろそろ20年になりました。

 銀泉台から山登り開始。同じバスには20人くらい乗っていたでしょうか。
 第一花園の雪渓のトラバースは少し緊張しましたが、とくに危ないところもありません。「雪が少ない」「お花の開花が遅い」という事前の情報通りです。コマクサ平では、まだほとんど花が咲いていませんでした。ちなみに、同じバスで入った人は、たくさん食料を背負ってきたそうですが、「また来週に来ます」と言って一晩で下山してしまったようです。
 第四雪渓のあたりからはガスの中。山頂は強い風が吹いていました。早々に休みを切り上げ、小泉岳経由で白雲の分岐へ。山頂まで行くか迷いましたが、しばらくガスの改善の見込みがないと判断して白雲岳避難小屋に行き、テントをはりました。

 初日は、夕方に緑岳付近で撮影。風はずっと強く、ガスも晴れませんでした。

 2日目は、白雲岳の山頂付近で撮影していたところ、午前9時過ぎには雨が降ってきたため、テントに戻りました(寒気が入り込んで天気が不安定だったようです)。結局、この日は断続的に雨だったので、午前10時以降はずっとテントの中でした。音楽をイヤホンで聞きながら、コーヒーを入れ、お気に入りの食事を食べるなど、ひとり、気分転換をして過ごしました。私はテントよりは避難小屋が好きなのですが、せまいテントで1日すごすことで、食事の大切さをあらためて思いました。

 3日目は、朝から緑岳などで撮影。ただしすぐに風が強くなり、強風がやみません。そこで、気分転換に小泉岳、白雲岳と歩き、風景の写真を撮りました。夕方には再度、緑岳へ。しかし、この4日間、晴れるときがあっても天気はどこか不安定で、強風がやまなかったのは残念でした。

4日目、白雲分岐から大きな雪渓を通って北海岳、赤石川、黒岳経由で層雲峡におりました。

 人気の開花シーズンということで、また好天の週末ということで、山に入った人も多く、土曜日の夜は、白雲岳避難小屋は大変な混雑だったようです。テントは快適でしたが、テント場も20張以上張られていました。

 緑岳や白雲岳からみた旭岳の「ゼブラ」雪渓や、雲海の上に顔を出すトムラウシなど、良い写真も撮れました。また、大雪山に行ったときはナキウサギの写真も撮るのですが、今回はトムラウシまで足を延ばすこともなく、風も強かったのですが、身近なところで何枚か良いものも撮ることができました。

 私事ですが、春に腰痛が悪化してから、山登りも医者の指示で控えていたのです。しかし腰の症状は改善してもストレスはたまります…。今回、一眼レフや望遠レンズを含む20キロのザックを背負っても、銀泉台から白雲岳くらい、標高差500メートル程度なら普通に登れることも分かりました(何しろ春先はオフィスで立ったり座ったりするだけでも痛くてよろめいていたのです!)。体もきちんとしながら、これからも、山登りを楽しみたいと思いました。

 それにしても、午前3時頃、朝焼けのはじまった夜空に大きな月がかかっていたのは、とても美しい光景でした。
 いつも山につれて行く中学生の息子は、学校のため行けなかったので、とてもうらやましがっていました。彼も連れて、またすぐに戻ってきたいと思います。

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