八王子城跡(城山)ー慰霊訪問(北条氏照墓所~本丸~御主殿)
- GPS
- 01:40
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 292m
- 下り
- 271m
コースタイム
天候 | 晴れ(最高気温24℃/最低気温9℃:八王子市) 快晴でした。そこまで暑さは気にはなりませんでした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kankobunka/003/005/p005205.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は整備されていますが、険峻な地形に構えられた山城跡なので、スニーカーではなくトレッキングシューズのほうが吉。案内板も多いので、大人しく案内板をたどっていけば迷うことは無さそうですが、どこに行き着くかよくわからない脇に逸れる小道もたまにあり、あまりアドリブで入り込まないほうが良さそうです。八王子市も「御主殿跡への散策路や本丸跡までの登山道は整備されておりますが、その他の整備されていない場所への立ち入りは危険です」と言っています。 https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kurashi/kyoiku/005/bunkazaikanrenshisetsu/p005201.html |
その他周辺情報 | 【史跡】廿里古戦場 ・1569年の武田軍VS北条軍の戦、三増峠の戦いの前哨戦が行われた廿里古戦場が近くにあります(遺構はほとんどありません)。この戦の後、当時の北条氏照の居城・滝山城は三の丸まで攻め込まれる被害を被り、弱点があらわに。これを機に、氏照は居城を八王子城に移します。 |
写真
感想
八王子城跡(城山)。多摩で生まれ育ち、史跡めぐりと登山を趣味としているからには、いつしか訪れなければいけないと思っていました。
ただ、この地は1590年の小田原征伐の前哨戦で豊臣秀吉軍に徹底的に攻撃され、奮戦虚しくわずか一日で落城した…という悲劇的な結末をたどり、江戸時代は禁足地とされていました。都内最強の心霊スポットとしても噂され、ビビリの私は今までなかなか足が向かなかったのです。
でも、あくまで慰霊の気持ちを持って現地を訪れることにしました。各地の城郭や古戦場を巡っているうちに、心境の変化もあったのかもしれません。史実として悲劇が起きた地だから遊び半分で行くのは違うけど、かといってそこで起きた歴史に向き合わずに忌避するのも違う気がしたのです。
GW後半初日のこの日、前日までの仕事の疲労で昼過ぎまでゴロゴロし、午後になって支度をして現地に着いたのは15時少し前。駐車場の閉場時間まであと2時間でしたが、それでも多くの車が駐まっていました。
ガイダンス施設で現地マップをゲットし、まず向かったのはガイダンス施設裏手の北条氏照公と家臣達の墓所。やはりまずは城主様とこの地で散った方々にご挨拶するのがスジだと私は思いました。墓にはまだ新しい献花が手向けられ、訪れる人は多くないですが静謐な空間でした。まずはここで手を合わせて哀悼を捧げ、そして「城跡にちょっとお邪魔しますね」とご挨拶。
それから本丸に向かいました。現地マップによると、管理棟から本丸まで40分。往復で1時間以上は見込んでおいた方が良さそうです。整備されてはいますが、なかなかにきつい登りでいい運動になります。氏照がこの地に居城を移す前の滝山城よりも急峻な地形という印象です。他勢に無勢で一日で落城してしまいましたが、秀吉軍も少なくない被害が出たというのも納得です。
本丸に向かう途中に「八王子」の地名の由来となったといわれる八王子神社があります。この神社は八王子城よりもはるかに長い歴史を持ち、この地に祀られたのは916年とのこと。社殿はまだ新しく、調べてみると一昨年建て替えられたようですね。日本遺産「霊気満山高尾山」の構成文化財のひとつとして、今も尊崇を集めています。
本丸は想像以上に小ぢんまりとした、石碑とお社(帰って調べてみたところ八王子神社の奥宮らしい)があるだけの猫の額ほどの空間でした。居館は御主殿のほうにあったから、本丸は必要最低限のスペースしかなかったのでしょうか。
一度下山して、最後には御主殿跡・御主殿の滝に向かいました。御主殿の滝周辺は多くの方が亡くなった場所で、城山川は三日三晩血に染まったと語り継がれています。正直に言うとこの日一番気が向かない場所でしたが、ここだけ行かないのも逆に不自然だと思い、行ってみることにしました。
御主殿は城主氏照の居館区域。御主殿の虎口は復元されていて、御主殿の広いスペースでは随所に案内板があり、当時の暮らしを偲ぶことができました。そして御主殿から少々下ると御主殿の滝があります。高さはそれほどではないですが、水量が豊富で勢いがありました。先入観もあるのかもしれませんが、この日で一番悲しい気持ちが押し寄せました。
やはり過去の歴史を考えると、全体的に重苦しい雰囲気はありました。武田氏滅亡の地である甲斐大和駅周辺と似たような空気感。でも気分を悪くしたわけでもないし、帰宅してからも元気です。巷で噂される祟りなどがあるなら、私はこの山行記録を書き込めていないでしょう。ここは八王子の始まりの場所で、そして多くの方が命を散らした場所。ただ畏敬と哀悼の気持ちをもって訪れましょう。
コメント
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訪城有り難うございます。
(明日は3人で九合目上の見晴らし下で景観伐採の予定です)
怨霊の寿命は400年とも言われてますので、
一人残らず転生されているのかも知れませんね。
私は霊感が無いので分かりませんが。
私も霊感は無いほうなのですが、今回も特に悪い気とかは感じなかったですね。おっしゃる通り、浄化されてるといいのですが。いずれにせよ、面白半分で訪れる心無い輩に荒らされたりしないことを祈りたいです。
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