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Yamareco

記録ID: 6741620
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

八王子城跡(城山)ー慰霊訪問(北条氏照墓所~本丸~御主殿)

2024年05月03日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
01:40
距離
4.1km
登り
292m
下り
271m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
1:19
休憩
0:11
合計
1:30
15:07
15:07
17
15:30
15:30
6
15:36
15:39
5
15:44
15:46
3
15:49
15:50
5
15:55
15:55
17
16:12
16:13
9
16:22
16:26
7
16:33
16:33
2
16:35
ゴール地点
天候 晴れ(最高気温24℃/最低気温9℃:八王子市)

快晴でした。そこまで暑さは気にはなりませんでした。
過去天気図(気象庁) 2024年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
【駐車場】八王子城跡ガイダンス施設の隣にあります。キャパシティは50台ほど。無料です。開場時間は9:00~17:00。
https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kankobunka/003/005/p005205.html
コース状況/
危険箇所等
登山道は整備されていますが、険峻な地形に構えられた山城跡なので、スニーカーではなくトレッキングシューズのほうが吉。案内板も多いので、大人しく案内板をたどっていけば迷うことは無さそうですが、どこに行き着くかよくわからない脇に逸れる小道もたまにあり、あまりアドリブで入り込まないほうが良さそうです。八王子市も「御主殿跡への散策路や本丸跡までの登山道は整備されておりますが、その他の整備されていない場所への立ち入りは危険です」と言っています。

https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kurashi/kyoiku/005/bunkazaikanrenshisetsu/p005201.html
その他周辺情報 【史跡】廿里古戦場
・1569年の武田軍VS北条軍の戦、三増峠の戦いの前哨戦が行われた廿里古戦場が近くにあります(遺構はほとんどありません)。この戦の後、当時の北条氏照の居城・滝山城は三の丸まで攻め込まれる被害を被り、弱点があらわに。これを機に、氏照は居城を八王子城に移します。
八王子城跡にやってきました。
八王子城跡にやってきました。
まずは北条氏照公および家臣の墓に向かいます。
まずは北条氏照公および家臣の墓に向かいます。
この階段を上がった上にお墓があります。
この階段を上がった上にお墓があります。
墓周辺は掃き清められている印象です。まずはご挨拶を済ませてから本丸へ。
墓周辺は掃き清められている印象です。まずはご挨拶を済ませてから本丸へ。
広場を抜けて。
本丸に向かいます。
本丸に向かいます。
本丸の入口。思いのほか観光客が多いです。
本丸の入口。思いのほか観光客が多いです。
シャガが咲いてます。
シャガが咲いてます。
大人しく新道に向かいます。結局旧道はどこに通じているのかよくわからず。
大人しく新道に向かいます。結局旧道はどこに通じているのかよくわからず。
西陽を受けて神々しい鳥居。
西陽を受けて神々しい鳥居。
振り向くと巨大タケノコ。もうこれは食べられないな。
1
振り向くと巨大タケノコ。もうこれは食べられないな。
それなりに歩きますので、動きやすい格好が吉。
それなりに歩きますので、動きやすい格好が吉。
平坦な場所に出ました。ここが金子丸(曲輪)。
平坦な場所に出ました。ここが金子丸(曲輪)。
ちょっと脇に逸れると遭難しそうですので、あまりうろちょろしないことです。
ちょっと脇に逸れると遭難しそうですので、あまりうろちょろしないことです。
新緑が綺麗です。
新緑が綺麗です。
九合目を過ぎたあたりから下界が見えます。
九合目を過ぎたあたりから下界が見えます。
都心のビル群がうっすらと…(スマホカメラの限界)
都心のビル群がうっすらと…(スマホカメラの限界)
八王子神社。社殿がまだ新しい。
八王子神社。社殿がまだ新しい。
社殿の手前の御神木も立派です。
社殿の手前の御神木も立派です。
八王子神社手前の階段はかなり斜めっているので注意です。
八王子神社手前の階段はかなり斜めっているので注意です。
松木曲輪。
松木曲輪から高尾山方面。視界は良くありません。
松木曲輪から高尾山方面。視界は良くありません。
本丸に着きました。
本丸に着きました。
祠に手を合わせます。
祠に手を合わせます。
本丸は意外と猫の額ですね。
本丸は意外と猫の額ですね。
ヤマアジサイ?
脇道っぽいのがありますが、どこに通じているのかよくわからないので入り込まないようにしました。
脇道っぽいのがありますが、どこに通じているのかよくわからないので入り込まないようにしました。
ここにもシャガが群生。
ここにもシャガが群生。
左に行くと「小林家震災死者慰霊祭之碑」がありますが…
左に行くと「小林家震災死者慰霊祭之碑」がありますが…
「小林家震災死者慰霊祭之碑」に立ち寄ると、画面右手の岩あたりに出ることになります。
「小林家震災死者慰霊祭之碑」に立ち寄ると、画面右手の岩あたりに出ることになります。
ヤマレコの地図を見ると御主殿方向に通じているように見えなくもないですが…あまり歩いている人がいなそうなので一旦下山します。
ヤマレコの地図を見ると御主殿方向に通じているように見えなくもないですが…あまり歩いている人がいなそうなので一旦下山します。
これは当時の石垣?
これは当時の石垣?
一旦下山してから御主殿へ向かいます。
一旦下山してから御主殿へ向かいます。
城山川。綺麗です。
城山川。綺麗です。
こちらはスニーカーでも大丈夫そうな道です。
こちらはスニーカーでも大丈夫そうな道です。
復元された御主殿周辺。
1
復元された御主殿周辺。
虎口の石垣や石畳は当時の石材をそのまま利用して復元されているとのこと。
虎口の石垣や石畳は当時の石材をそのまま利用して復元されているとのこと。
御主殿へ。
庭園跡。当時の華やかな暮らしが想起されます。
庭園跡。当時の華やかな暮らしが想起されます。
主殿跡。
なかなか広いスペースです。
なかなか広いスペースです。
これが御主殿の滝。大きくはないですが、水量は豊富です。
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これが御主殿の滝。大きくはないですが、水量は豊富です。
このあたりで多くの人が亡くなり、城山川は地に染まったとのこと…ただただ手を合わせます。
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このあたりで多くの人が亡くなり、城山川は地に染まったとのこと…ただただ手を合わせます。

感想

八王子城跡(城山)。多摩で生まれ育ち、史跡めぐりと登山を趣味としているからには、いつしか訪れなければいけないと思っていました。

ただ、この地は1590年の小田原征伐の前哨戦で豊臣秀吉軍に徹底的に攻撃され、奮戦虚しくわずか一日で落城した…という悲劇的な結末をたどり、江戸時代は禁足地とされていました。都内最強の心霊スポットとしても噂され、ビビリの私は今までなかなか足が向かなかったのです。

でも、あくまで慰霊の気持ちを持って現地を訪れることにしました。各地の城郭や古戦場を巡っているうちに、心境の変化もあったのかもしれません。史実として悲劇が起きた地だから遊び半分で行くのは違うけど、かといってそこで起きた歴史に向き合わずに忌避するのも違う気がしたのです。

GW後半初日のこの日、前日までの仕事の疲労で昼過ぎまでゴロゴロし、午後になって支度をして現地に着いたのは15時少し前。駐車場の閉場時間まであと2時間でしたが、それでも多くの車が駐まっていました。

ガイダンス施設で現地マップをゲットし、まず向かったのはガイダンス施設裏手の北条氏照公と家臣達の墓所。やはりまずは城主様とこの地で散った方々にご挨拶するのがスジだと私は思いました。墓にはまだ新しい献花が手向けられ、訪れる人は多くないですが静謐な空間でした。まずはここで手を合わせて哀悼を捧げ、そして「城跡にちょっとお邪魔しますね」とご挨拶。

それから本丸に向かいました。現地マップによると、管理棟から本丸まで40分。往復で1時間以上は見込んでおいた方が良さそうです。整備されてはいますが、なかなかにきつい登りでいい運動になります。氏照がこの地に居城を移す前の滝山城よりも急峻な地形という印象です。他勢に無勢で一日で落城してしまいましたが、秀吉軍も少なくない被害が出たというのも納得です。

本丸に向かう途中に「八王子」の地名の由来となったといわれる八王子神社があります。この神社は八王子城よりもはるかに長い歴史を持ち、この地に祀られたのは916年とのこと。社殿はまだ新しく、調べてみると一昨年建て替えられたようですね。日本遺産「霊気満山高尾山」の構成文化財のひとつとして、今も尊崇を集めています。

本丸は想像以上に小ぢんまりとした、石碑とお社(帰って調べてみたところ八王子神社の奥宮らしい)があるだけの猫の額ほどの空間でした。居館は御主殿のほうにあったから、本丸は必要最低限のスペースしかなかったのでしょうか。

一度下山して、最後には御主殿跡・御主殿の滝に向かいました。御主殿の滝周辺は多くの方が亡くなった場所で、城山川は三日三晩血に染まったと語り継がれています。正直に言うとこの日一番気が向かない場所でしたが、ここだけ行かないのも逆に不自然だと思い、行ってみることにしました。

御主殿は城主氏照の居館区域。御主殿の虎口は復元されていて、御主殿の広いスペースでは随所に案内板があり、当時の暮らしを偲ぶことができました。そして御主殿から少々下ると御主殿の滝があります。高さはそれほどではないですが、水量が豊富で勢いがありました。先入観もあるのかもしれませんが、この日で一番悲しい気持ちが押し寄せました。

やはり過去の歴史を考えると、全体的に重苦しい雰囲気はありました。武田氏滅亡の地である甲斐大和駅周辺と似たような空気感。でも気分を悪くしたわけでもないし、帰宅してからも元気です。巷で噂される祟りなどがあるなら、私はこの山行記録を書き込めていないでしょう。ここは八王子の始まりの場所で、そして多くの方が命を散らした場所。ただ畏敬と哀悼の気持ちをもって訪れましょう。

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コメント

こんにちは

訪城有り難うございます。
(明日は3人で九合目上の見晴らし下で景観伐採の予定です)
怨霊の寿命は400年とも言われてますので、
一人残らず転生されているのかも知れませんね。
私は霊感が無いので分かりませんが。
2024/5/10 19:24
castle_hunterさん、コメントありがとうございます。そしていつも整備ありがとうございます。

私も霊感は無いほうなのですが、今回も特に悪い気とかは感じなかったですね。おっしゃる通り、浄化されてるといいのですが。いずれにせよ、面白半分で訪れる心無い輩に荒らされたりしないことを祈りたいです。
2024/5/13 19:52
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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