南岳西尾根〜槍ヶ岳
- GPS
- 18:29
- 距離
- 27.2km
- 登り
- 2,557m
- 下り
- 2,559m
コースタイム
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 8:54
- 山行
- 7:59
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 9:31
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
合宿という名のオッサンオバサンの雪山ハイキング。今回は南岳西尾根で南岳を目指すとのこと。ほぼほぼ夏の縦走路と同じルートを行くんだろうとタカをくくっていたら、ボスが選んだのは西尾根より手前の沢から入り、尾根越え藪漕ぎ雪田這い上がりまた支尾根の藪をまたいで南岳を目指すという艱難辛苦の旅であった…
地形図見ながらなるべく穏やかそうな走路を選んでいるつもりだけど、地形図に現れないヤラシー支尾根とか岩稜帯が現れて、その都度もーいやー!と絶叫しながら登っていく。ボスは最後までバリエーションルートを進みたかったんだろうけど、私みたいにトロいのがいるもんだからあまりにも進みが遅く、やむなく2600m付近で縦走路に合流。やれやれ、これで楽になるかと思いきや、まだまだ雪山の北アルプスな訳で、そこからは延々と雪壁登り、2631ピークでやっと一息つきました。身体はボロボロだけど、お天気は良くて眺望抜群、少しは元気になりました。
そこから先は少し登ると夏道の現れた岩稜帯の痩せ尾根。アイゼンも一旦脱いでちょっと楽。直ぐに南岳新道の名物、ハイマツの上天空の縦走路までやってきて、そこはいつも通り最高のロケーション。でも確か夏道には、この先の岩峰帯巻くために一旦下がって斜面のトラバースがあったよな?と思う間もなく、雪に埋まりかけた梯子が現れ下降。再びアイゼン装着して、ひたすら大きな沢の上部をトラバース。緊張するし疲れてるし気が休まらない。でもよく見るとその斜面、スキーで来てたら多分最高。で、スキー履いてたら多分それほど怖くない。アイゼンでトラバースだと怖く感じるのは、滑落停止のトレーニングができてないのと、アイゼン歩行がヘタだからなんでしょうね。もっとトレーニングしないとね…
ヤバい斜面をなんとかやり過ごし、最後のダラダラ長い登りにかかる。もう危険な所はないのだけれど、疲れ果てて歩が進まない。それでも何とか3時には南岳小屋に到着しました。今回は冬期小屋を利用させてもらう予定。冬期小屋は入口付近まで雪が解けて掘り出す必要が無く、雪面に立って正面から出入りできるという好条件。中は綺麗でトイレも使える!使用料はテントと同じく1人¥2000とありました。ありがたく使わせていただきました。
1日目も2日目も最高の天気で、夕日が沈むのも朝日が昇るのもさぞ美しかろうとわかってはいるのだが、一旦小屋に入り込むと出入りするのが面倒くさく、おまけに疲れているし団体行動だしと言い訳して、結局見ずに終わってしまった…ちょっと残念。
2日目は6時前に出発、中岳への登り返しが辛いって辛いって…とは言え初日に比べるとそれは楽なもので、所々縦走路も現れているし雪も安定していて危険は少ない。9時前に槍ヶ岳山荘着。せっかくなのでみんなで穂先へ。上り下りとも数か所凍った部分あったが、そこを踏まないように回避しながらアイゼン無しで上り下りできる程度。アイゼン着けて岩と梯子の上り下りで苦労している方も多く、今は微妙な時期ですね。万全を期してアイゼン着けるも良し、付けずに安全な走路を探すも良し、その人次第という感じ。アイゼンの装着非装着は半々といったところ。次の週末にはもう穂先の雪はないかもね。
下山はひたすら飛騨沢を下る。いつも通りヒップそりとシリセードの達人が見事な滑りを見せてくれる。私もやりたいのだけれどあまりにもヘタ過ぎて最近はご無沙汰。雪も緩んできているのでグリセード気味に降りていけばそこそこ早いのでヒップそりする勇気が出ない。でも、2日間の過酷な縦走でフクラハギはもうパンパン。足を休ませたくて、一応持参していたヒップそりにまたがって達人の後を追ってみる。なかなかにしてヘタクソで無残な姿勢で下っては行きましたけど、やっぱり足は休められるね。なんだかんだと2700地点あたりから2200くらいまでコケツマロビツ滑って降りました。お尻はベッタベタになりましたけど。
久しぶりに雪山ガッツリ歩きました。疲れたけど充実感はあり、もう少し頑張ってまたこんな雪山歩きたいですね。でも、歩いてる時は「もう二度と来るもんか〜」でしたけどね。どちらも本音でございます。
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