記録ID: 6749400
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無雪期ピークハント/縦走
奥秩父
2泊3日奥秩父主脈縦走 西沢渓谷〜甲武信ヶ岳〜雲取山〜鴨沢
2024年05月02日(木) ~
2024年05月04日(土)
埼玉県
東京都
山梨県
長野県
体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 24:35
- 距離
- 54.4km
- 登り
- 4,710m
- 下り
- 5,305m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:49
- 休憩
- 3:58
- 合計
- 8:47
距離 8.3km
登り 1,555m
下り 357m
2日目
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 10:18
距離 21.4km
登り 1,509m
下り 2,134m
16:36
3日目
- 山行
- 7:27
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 8:38
距離 24.7km
登り 1,648m
下り 2,850m
14:10
ゴール地点
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
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実は2018年7月に単独で鴨沢〜雲取山〜笠取山〜甲武信ヶ岳を3泊4日で完歩してたのでこれで奥秩父主脈縦走ルートは自分の中では目標達成し過去のものと考えていましたが、何故か、心残る思いがあって甲武信ヶ岳からの残りのルートにチャレンジしたいと考えていました。歩く方角は違えど奥秩父主脈のルートは全部、縦走しているのだからこれで終わりでいいんじゃない?と思う部分はありましたが、同じ方角で残りのルートをやりきりたいという考えもありました。
2020年7月に奥多摩駅から雨降る真夜中にスタートしてチャレンジしたこともありました。行程中、雨に降られ続け、その後も晴れ間が見られない天気予報だった為、雲取山手前の鷹の巣山で断念したことがあリました。
奥秩父縦走にチャレンジするには、長期休暇のタイミングが必要なのでゴールデンウィーク又は夏季休暇となリますが、夏場は暑さ対策が必要となり、飲水の調達が達成の鍵となります。甲武信ヶ岳〜将監小屋までのルートに水場は破風山手前の避難小屋近くと雁坂小屋と笠取小屋しかありません。自分の喉の乾き具合と背負える水の量との相談になります。ゴールデンウィークに決行する場合、飲水は夏場に比べて少なめで行けるが、残雪、凍結対策でチェーンスパイク、そして寒さ対策として自立式のテントか? ツェルトか?
そして一番嵩張るシュラフのチョイスが重要な鍵となってきます。
ここが、奥秩父縦走の難しさであり、楽しさだと思っています。ということを考えながら、過去、3回チャレンジしてきました。一番最初のチャレンジでは、登山靴でザックは65リットルで、サーマレストのマットを括り付け、全体的に荷物の嵩も重量も多くなり、山行スピードも遅かったので雲取山〜甲武信ヶ岳までで3泊4日を費やしてしまいました。
2020年7月時の北上断念時は46リットルでチャレンジ
していました。清里〜甲武信ヶ岳では33リットルでした。
やはり、成功の鍵は、ザックリ言うと
体力、知力(経験値)、時の運
➀時期、天気と気候、B猟粥↓ぅ競奪軽量化とパッキング術、ゥ肇譽薀鵐轡紂璽困任靴腓Δ。
それよりも大事なことを書き漏れていました。
一緒に行くバディである山友のしゅうさんがいてくれたことが何よりも感謝ですし、重要だったと言えます(その理由は後ほど)
今回、これらの条件と組み合わせが全てうまく当てはまりました。
この感想をお読みいただいている方々の中には、すでに達成済みの人や、こんな挑戦チョロイと思っている人もいるでしょう。マラソンでも早い人、遅い人、上には上がいるし下には下がいるようにレベル感があるので、これから挑戦されたいという方々に向けて書かせてもらっていることを付け加えておきます。
そもそも、何故、奥秩父縦走に挑戦しようと思うのか?について考察してみると
登山に目覚めた頃はピークハント登山であちこちの山々を登っていきたいと思い。
今度はある程度の高さの山を登りたくなれば、アルプス系など、行程も長くなるので泊まりの行程となり小屋泊となる。そこからテント泊にも憧れ、チャレンジしたくなり、テント泊縦走にもチャレンジしたくなる。衣食住を自分の力で行いたいと考えるようになり、そこから、いかにして荷物を軽量化すれば良いか? 食料、テント、シュラフなどをいかにしてウルトラライト化していくか? が必要になる。そんな中で、全ての条件が揃ったときに、
ファストパッキングスタイルで奥秩父主脈縦走にチャレンジしてみたいと考えるようになる。といった感じでしょうか? ファストパッキングスタイルは、テント泊を初体験したときから、頭には意識していたものの、経験値がないとチャレンジできないものです。
どうすれば、目的を達成出来るのか? 何度か奥秩父縦走や、テント泊を経験するうちに条件が揃い、方向性が見えてきて、今回の挑戦となりました。
ゴールデンウィーク中日の4月30日、5月1日と2日が出勤日でしたが、ほぼ確実晴れの日になるであろう日程で行きたかったので、この3日も含めて天気予報を見ながら有給休暇を取得するつもりでいました。
それで、4月30日に5月2日に出発と決め、山友に甲武信小屋にテント泊の予約を入れてもらいました。
小屋の方からは
現在、テント泊はそんなにも予約はきていませんが
テント場の6割のスペースがまだ雪の状態です。
最悪、場合によっては雪上スペースの設営もあるので、ご了承下さいとのこと。スコップは貸出ししますという内容でした。
まだ、それなりに雪が残ってることが想像され、寒暖差もあるんだなあと想像することが出来ました。
この時点で、3日、4日は晴れが保証されそうな天気
予報で2日は、雪のち曇で降水確率は70%、最高気温3度、最低気温0度で風が強く体感温度的にはそれぞれ−4度、−8度ということで、レイアリングをしっかりと考慮に入れる必要がありました。
ここから、装備、軽量化について書きたいと思います。あくまでも、私が今現在、持ち合わせている装備類なので、完成形ではありませんし、もっと有効な装備があればアドバイス頂けるとありがたいです。
フリース、ダウン、アウター兼レインウェア
そして、シュラフです。
私は、モンベルのアルパインダウンハガー800の♯2
COMFORT(快適温度)0度でリミットは−6度を持っていますが、多少圧縮できるものの、容積はどうしても大きくなる。そこでこの日のために以前、用意していたシュラフSEA TO SUMMIT(シートゥサミット) スパークSpII をチョイスしました。これは軽量コンパクトを徹底追求しつつ保温性を高めたシュラフでウルトラライトな生地でダウンを包んでいて、気候に適合しつつ最軽量を追求したモデルです。これによりモンベルより快適温度は1段階劣るものの、専用の圧縮袋により、容積としては、見た目半分くらいに圧縮出来ていると思います。あと、工夫点としては、ハイドレーションは使用せず、ザックのショルダーベルトに取り付けられるマムートのボトルホルダーを2つ前側に取り付け、ケンコー社が取り扱ってるHydrapak(ハイドラパック)のソフトフラスク製のウォーターボトル約500〜600mLをセットしています。これによりザックの内容量の有効スペースを別のもので活かしつつ、前側にウォーターボトルを持つことで、ハイドレーションとは違い、水の量が把握できること、山道で湧き水が出ているときにその場で汲むことが出来る点、下山後、水を抜けばフラスク製なので潰せてコンパクトにでき、ザック内に収容出来ることなど、とても利便性があります。
そしてULハイクとして最適なのはツェルト泊です。自立式のテントは、比較的軽めと言われている
ファイントラック製のカミナドーム一人用を持っていますが、骨組みとなるシャフト込みで1.2kgの質量があります。それに比べて同じくファイントラック製のツェルト2ロング(二人用)は支柱は、二本のストックを支柱として代用することが出来るのでその分軽く出来ますし、ツェルトはダブルウォールではない分、結露しやすく、水の侵入を、防ぐには不向きですが、その分も嵩も少なく軽くなるので500g以内に抑えることが出来ます。
その他の工夫点としては、専用LEDランタンを持参せずヘッドライトにモンベルの超軽量コンパクトランタンシェードを被せて使うという方法です。このランタンシェードはカラビナ付きで僅か7gです。
あとはスリーピングマットで、私は山と道の軽さとタフさを両立したUL Pad 15+ (13mm)長さ1mで113g
を加工して使用しています。何故加工するかというと山と道のマットはロール状になっているのでどうしてもクセがつき使いづらいので、一定間隔の長方形に切り、防水テープで貼り合わせることでお風呂のパタパタ畳めるフタのようにひろげたり畳んだりできるように使えます。
ザックはオスプレータロン33を使用しています。
背面側に伸び縮みするゴム紐を巻きつけており、アウターなどをさっと挟み込めるようにしています。
専用のストックホルダーも装備され、雨蓋付きでスリーピングマットを挟み込んだ状態で雨蓋の固定バンドでホールド出来るのでとても便利です。
あと、ペグハンマーも持参しています。高強度TC4チタンハンマー僅か132gです。ULだとしたら不要なアイテムと考えるかもしれませんが、とても便利です。
そこら辺に落ちている石を代用してペグ打ちすればいいんじゃない?と考えがちですが、石の形もいびつで平らな面が無いので打ち込みづらく、ペグの頭を潰したり曲げてしまったりするというのが実際です。このペグはチタン製で非常に軽く、作業性も高いのでスピーディーにツェルトを設営する事が可能です。また、ペグを抜くときにペグに紐を付けておけば、このハンマーヘッドの頭部分に紐を引っ掛けて引き抜くと簡単に引き抜くことが可能なので撤収もスピーディーです。
軽量化は以上でしょうか
食料について、行動食については、昼は行動食だけで済ませます。朝と夜は、モンベルで売っているピラフ、白ご飯、それにカレーなどのレトルトやパスタソースです。パスタは早ゆで2分とか3分というのを選びます。軽量フライパンで茹でながら全ての水分を吸わせて茹で汁を捨てないようにします。
なるべく、食欲が湧くように食べたいもの美味しいものを選びます。全てアルファ米だと、食欲不振になり、食べ残して持ち帰ることになりかねないからです。今回、歩いていて塩分タブレットが自分の体に効果的に働くと感じました。
チョコレート類は失敗でした。全部、溶けて原型を留めていませんでした。(笑)
ガスバーナーは、SOTOマイクルレギュレーターストーブウインドマスターを使用。
クッカーはSOTO製のアルミクッカーセットM SOD-510
を使っています。ガス250缶とレギュレーターが収まります。以前、アルコール燃料を使ったストーブを使って試したことがありましたが、結果的にストーブ自体は軽量ですが、アルコール燃料を持たなきゃならないので結果的に重くなると思います。お湯を沸かすのに面倒で時間がかかってしまいます。(ゆっくり過ごす時間があるのならいいと思いますが、早く身体を休めたい場合は不向き)
主食、汁物、飲み物を都度、沸かすのにはバーナーが友好的です。110缶の方が軽いので2泊3日なら、5、6回の調理が出来るので、ちょうど使いきれるので良いかもしれませんか、私は安心と安全を見て250缶を選びました。
自分なりの工夫は、そんなところでしょうか。
実際の山行の話は、また後日、掲載予定です。
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