記録ID: 6764761
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
大雪山
黒岳〜白雲岳|早春の絶景へ✨
2024年05月04日(土) ~
2024年05月05日(日)
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 25:23
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,388m
- 下り
- 1,610m
コースタイム
1日目
- 山行
- 11:20
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 12:09
2日目
- 山行
- 4:36
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 4:59
10:27
ゴール地点
天候 | 5/4(土)晴れ→薄曇り。夜は風が強くなり小雪も舞って吹雪になる。 5/5(日)晴れ。風も穏やか。 出発8時は晴れていたが、次第に薄い雲が掛かる。 風は黒岳や北海岳、白雲岳ピーク周辺で局地風はあるが、他はほぼ無風。 天気概況:北海道付近は、4日から5日にかけて日本の東の高気圧に覆われますが、5日夜には気圧の谷が近づく見込みです。 上川地方は4日は曇り時々晴れ。5日は晴れのち時々曇り。 海の波の高さは1メートル(留萌地方) 上空1500m付近(850hPa)の-6℃の寒気は次第に抜けていく。 上空5000m付近(500hPa)の-18℃の寒気は次第に抜けていく。 てんきとくらす黒岳:5/4(土)〜15時A判定→B判定。5/5(日)〜12時A判定→B,C判定 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山靴、軽アイゼン(10本爪)で登山。スノーシューを持っていったが使用機会は無かった。 ■黒岳ロープウェイ黒岳駅(5合目)〜リフト終点(7合目) ロープウェイは始発8時に乗車。登山客メインだが空いていた。 ロープウェイ黒岳駅で入山届を記入して出発。 リフトは9時からなので皆さんゲレンデ脇を歩いて登っていく。 雪面が固いところが出てくるので途中で軽アイゼンを装着。 ■リフト終点(7合目)〜黒岳ピーク 建物左から登っていく。 斜面は序盤から急でしっかりステップを切ってアイゼンの歯を効かせて登っていく。 木の根元はズボりやすいので避けながら登る。 樹林限界の標高1780mを越えたあたりで黒岳直下の斜面へトラバースしていく。 黒岳直下の急斜面は雪がべったり。 北側の微尾根脇を慎重に登っていく。 滑落したらかなり下まで滑り落ちそう。緊張した。 ピーク直下はハイマツに覆われており、抜けている登山道を登るとピーク到着! 北大雪方面から凌雲岳、北鎮岳、北海岳の方まで見渡せる。 ピーク周辺は風が強いので写真を撮って石室方面へ向かう。 ■黒岳ピーク〜北海岳 黒岳から先はしばらく雪が飛んで地面が出ている。 軽アイゼンを一旦外して登山靴で進む。 ただ、石室が見え始める標高1950mの下りで少しだけ氷化層があるので注意。 石室手前は雪渓が広がっている。視界が無いときはコンパスを切って進んだほうがよい。 石室分岐から北海沢方面へ進む。 2つの沢はどちらも雪に覆われており渡れる。 北海沢を渡って右岸を進むと対岸の崖マーク部に雪庇の落ちかけがあるので注意。 距離を離して進む。 少し進むとハイマツの抜けた微尾根が出てくるので登っていく。 その先は尾根の南東側の雪堤を進む。 登山道はハイマツに覆われていたり、ズボるので進みづらそう。 標高1970m付近から登山道が明瞭になるので合流する。 その先標高2030m付近から北海岳手前のトラバース区間。 固い雪面でストックの先端が刺さりにくいくらい。 一歩ずつアイゼンの歯をしっかり効かせて進む。わりと緊張した。 北海岳への尾根へ乗ると、風で雪が飛んでいて地面が出ている。 ピークに近づくにつれ局地風が強くなってくる。 ピークに到着すると、旭岳の方まで見渡せる。 が、風が強いのでさっさ白雲岳方面に向かう。 ■北海岳〜白雲岳〜白雲岳避難小屋 概ね雪が飛んでおり登山道は明瞭だが、一箇所だけ雪原が広がるので視界が無いときはコンパスを切ったほうよいだろう。 標高点2074から2つ微ポコを超えた先にベンチがあるので休憩。 白雲岳方面を見た感じ、白雲分岐方面をトラバースして上がるより、雪渓を繋いで白雲岳を直登した方が登りやすそう。 雪を繋いで白雲岳への斜面を登っていく。 ところどころ岩にアイゼンを置くところがあり注意が必要。 登りつめるとピーク手前のコルに合流した。 ピークまで数回アップダウンを繰り返して白雲岳ピーク到着。 ここのピークも局地風が強い^^; ただ、トムラウシ山や十勝連峰方面まで見渡せる景色が素晴らしい。 下りは雪を繋いで白雲岳避難小屋へショートカットルート。 雪渓を繋げる微沢を下りていく。 次第に小高い丘に建つ小屋を発見!一安心。 ただ、崖マークのところで雪面にクラックが入っているのが見えたので避けていく。 ちょっと急で前降りするのが怖いので尻滑りした。 15時過ぎに白雲岳避難小屋に到着。 さすがに他の登山者はおらず私達だけの貸し切りだった。 寒いので2階にテントを張って過ごした。 夜は次第に風が強くなり小雪も舞って吹雪。 明日朝は晴れ渡るといいなと思いつつ、疲れて18時には就寝。 ■白雲岳避難小屋〜北海岳 朝3時30分起床。すでに明るい。 朝5時30分小屋を出発。穏やかで晴れ渡っている。 高根ヶ原〜トムラウシ山が綺麗に見えている。 先へ行きたい気持ちをグッとこらえて黒岳方面へ戻るルートへ。 今日は夜に気圧の谷が近づいてくる。日中は大丈夫だと思うが、早めに下山したいところ。 帰りは白雲分岐方面へ登っていく。 はじめは登山道に進むが、標高2050mあたりで雪渓が広がるのでショートカットして登っていく。 振り返ると避難小屋と高根ヶ原、トムラウシ山が朝日に照らされて絶景。 白雲岳の尾根に合流すると、ここからは斜面をトラバースしながら下っていく。 視界がないと真っ白になるだろう。北側にある崖沢は雪庇+クラックだらけなので近づかないように注意したほうがよい。 にしても、ここから北海岳方面は壮大な景色が広がる。 烏帽子岳のギバギバは本当に圧巻。 登山道はないし、雪もつかないくらい岩々しているのでアプローチはなかなか大変そう。 いつかは行ってみたいな。 行きで休憩したベンチ付近から登山道に合流する。 昨晩は吹雪だったとはいえ、風が強かったのでトレースは消えていないようだ。 北海岳に到着すると風はそんなに吹いていなかった。 晴れて穏やかな北海岳ピークは初めて(*^^*) 旭岳や十勝岳方面までよく見渡せる。 初めて三脚を立ててピーク写真を撮れた。 ■北海岳〜黒岳 行きでトラバースしたところは怖いので戻りたくない。 北海沢へ下りる微沢を雪渓で繋いでいけるので下ろしていく。 いい感じの斜度で尻滑りが楽しい。 その後は北海沢沿いに進んでいく。 途中でトレースに合流して石室方面へ登っていく。 今回は石室へ寄らずに雪渓を繋いで黒岳への斜面へ直接向かう。 この山行最後の登りを終えて黒岳へ戻ってきた。 昨日より晴れていて穏やか。 ■黒岳〜黒岳ロープウェイ黒岳駅(5合目) 黒岳直下の急斜面は多くの登山者が残したステップを使いながら下ろしていく。 滑落したらどこまで滑り落ちそうな斜面。 一歩ずつ慎重に下ろしていく。 標高1800mくらいでようやく少し斜度が落ち着く。 リフト終点方面へ下ろしていくと多くの登山者が登ってくる。 今日はいい天気で風も穏やかなので絶好の登山日和。 ただ、気温が少し高く、皆さん暑そう。お疲れ様です。 グサグサ雪をササッと下ろしてリフト終点に到着。 スキー場のスタッフさんに聞くと、下りのリフトは乗れないので、ゲレンデ脇を歩いて下ろしてくださいとのことだったので、リフト下の邪魔にならないところを歩いて下ろしていく。 10時30分黒岳ロープウェイ黒岳駅に到着。 一泊二日の充実した山行でした。お疲れ様でした! |
その他周辺情報 | 下山後はホテル大雪の日帰り温泉へ。入れる温泉は3つありますが、一番広い浴場は昼12時30分から。 ランチはビアグリルキャニオンへ。 照り焼き渓谷ハンバーグとイタリアン渓谷ハンバーグを注文。 下山後には嬉しいボリュームで大満足! ハンバーグのライスorパンはおかわり自由です! |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
ゲイター
靴
ザック
アイゼン
行動食
非常食
飲料
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
---|
感想
GW後半の高気圧を狙って、黒岳〜白雲岳の往復ルートへ。
まだまだカムイミンタラは冬景色。それでも雪質はグサグサしたところが多く残雪期の様相でした。
1泊しないと来られない白雲岳避難小屋周辺の景色は絶景でした✨
やはり日の出に照らされる山々が一番綺麗ですね(*^^*)
今度は高根ヶ原を越えてトムラウシ山へ縦走したい!
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