北丹沢・矢駄沢
- GPS
- 10:40
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 1,249m
- 下り
- 1,253m
コースタイム
8:25 大堰堤
8:50 12mの大滝
9:15 10mの大滝
9:35 ナメ滝手前で休憩
10:50 二俣
11:35 堰堤群を越えて沢に降りたあたりで休憩
13:50 非常に悪い斜面
15:15 熊笹の峰
17:40 日陰沢橋
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
神ノ川流域の難しくない沢へ行こうと思い、矢駄沢へ行ってみた。過去に何度か行こうと思いながら結局まだ行ったことがなかったので今回が初めてである。
16,17の両日に大量降雨があり、それから1週間ほどしか経過していないので水量はそれなりに多いのだろうと思いながら矢駄沢へ向かう。
矢駄橋から入渓し、左岸から堰堤を5つ巻く。小滝を気持よく登って行くと、大堰堤が現れる。これも左岸から簡単に巻けるものと思っていたが、堰堤脇の斜面の上半分が崩れたのか、えぐれている。とりあえず下半分を登り、上半分のルートを考える。堰堤の壁側の斜面を行くか、堰堤手前の尾根状を行くか。堰堤側にホールドが十分あるように思えたのでそちらから登ってみたが、5歩くらい登ったところで行き詰まる。ホールドはあるがしっかりしておらず、湿った土のせいでフリクションもイマイチ、中間支点無しで行く根性は無いので諦めてクライムダウン。尾根状の斜面は平板な岩の上に土が乗った状態でこちらもやや怖いが、立木までなんとか頑張り、その上も立木頼みで登る。最初からこんなんじゃ先が思いやられる・・・。
右岸側からも行けるらしいが、今回見た所、倒木で荒れた感が強くあまり行く気が起きなかった。左右どちらが易しいだろうか・・・?
12mの大滝は左から容易に巻けると思っていたら、右岸側は大量の倒木が折り重なるように積み上がっており、右岸側へ近づくことすら困難に見え、全く行く気にならない。仕方ないので左岸から巻けるか様子を見に行ったところ、登れそうなので左岸から巻くことにする。立木につかまりながら登っていくと、落ち口のあたりの5mくらい上の場所に来ていた。ならばこのまま次の滝も巻いた方が早いか?と思い、先の様子を見に行ってみると、間に枝沢が入っていたので連続して巻くのはやめ、いったん沢に降りて、次の大滝は右岸から巻いた。その後、小滝をいくつか越えて、15mナメ滝手前で休憩。入渓からすでに2時間も経過している。
ナメ滝は容易に越えたが、その後に現れる小滝群は水量が多いのでどこを登るか考えるのに時間がかかり、登るのにも時間がかかる。ようやく着いた二俣を左俣へ行く。二俣に入るとすぐに林道をくぐるのだが、比較的新しく見える堰堤が何基も連なっている。堰堤の両岸に階段(コの字型の埋め込みハシゴ)がついているのでどちらからでも越えられるが、右側は灌木やアザミが濃く見えたので左から越えていった。このあたりはアザミやバラ科と思われる植物が群生しており、チクチクと痛い。
堰堤を越えて再び沢に降りるが、ここも倒木の量がすごい。根こそぎひっくり返ってるものが多いので、やはり去年('14年2月)の大雪のせいか。それとも今月の豪雨のせいか…。
その後も滝がいくつも現れるが、水量が多いせいか、なかなか簡単に登らせてくれない。階段状に見える所を選んでも、岩がボロボロと剥がれるような場所が多く、見た目よりもかなり難しい。
標高1150mあたりで水が涸れ、あとは涸滝をいくつか越えて、ルンゼ状を詰めて尾根に出るだけである。ところが、比較的しっかりしていたガレ沢が、上部に行くにつれてグズグズの土の斜面に変わってきて登りにくくなってきた。特に、標高1350mあたりが非常に悪く、ホールドになるかと思った岩はどれもグラグラ、辛うじて立っている足元はじわじわと崩れていく感じで、一歩足を上げるのも容易ではない。標高差にするとわずか20m程度しかない斜面を突破するのに30分くらいかかってしまった。左岸側の尾根には適度に立木があるので、ガレ沢がゆるんできたあたりで左岸尾根に逃げる場所を探したほうが良いかもしれない。
悪戦苦闘して熊笹の峰に着いたら15時を過ぎていた。水と戯れながらのんびり遡行しても稜線まで6時間あれば十分とみていたが、なんと8時間もかかってしまった。
遡行中、ヤマユリを何度も見ることができた。2週間前に神ノ川林道でヤマユリが咲いているのを見たのでもうヤマユリは終わったと思っていたが、標高の高い所では開花が少し遅いようだ。つぼみ状のヤマユリもあったので、あと1週間くらいは見られるかもしれない。矢駄沢ではあちこちで見かけたし、ヤタ尾根でも林道と交差する少し上のあたりで縦走路をふさぐように咲いていた。
もしもまた来る機会があったら、最後の詰めは長くてつまらないので水が涸れたあたりで折り返して、林道に上がってからヤタ尾根で下山してみようかと思う。ただ、沢から林道に上がるのが楽なのか大変なのかは未確認である。
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