氷ノ山 ~ 鉢伏山 ~ 三の丸 【超ぶん回しコースにぶん回されてきました】
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- GPS
- 07:19
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 2,369m
- 下り
- 2,350m
コースタイム
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 7:47
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備されているので安心。ただし雨上がりなどで滑りやすい箇所あり(階段の木片・岩など)。泥濘ができている箇所もあり。 |
その他周辺情報 | 【温泉】若桜ゆはら温泉 ふれあいの湯 (大人400円、月曜日休業) ここ行けば良かったと後悔💦 |
写真
この近くに水道管をいじれる箇所があったけど、勝手にいじるのはマナー違反だと思うし…水切れたら登山できないし…。
通りがかりの方にお話ししたら、飲まなかったドリンクを分けていただけることになりました。
命拾いいたしました。
本当にありがとうございました🙇。
装備
備考 | 【反省点】日焼け止めクリームを忘れる。それよりも途中で完全に水切れしたのが本当にダメ人間。 |
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感想
標準タイムだと11時間43分ぐらいかかるコースを登ってきました。(ただしこれは20.8kmの計画コース)
正直登り切れるかどうか不安でしたが、なんとか夕暮れ前にはクリアできました。
氷ノ山、兵庫県民なら一度は登っておくべき山だと思うのですが(僕の勝手な思い込み)、今回が初登山。
一体どういう山なのか緊張しながら登山口に入りました。
やっぱりスケールが違う。
蒜山並みかそれ以上に美しい森林地帯があり、一面が明るい黄緑色に輝いています。
「いいな、いいなー」とウキウキで登り始めました。
氷ノ山越手前で家族連れのグループとすれ違ったときに、お子様から「あの人めっちゃ速いスピードで登ってる」と言われました。
かなり嬉しかったです。
え、早歩きで登ってるだけですけど?本当なら駆け足で登れるんですけど?などとくだらないことを考えながら会釈をして先に進みました。
(今回のコース、結構早く歩かないと日没までにはゴールできないということもあります)
ここではトレッキングポールを最大限に使い(ただしキャップはつけたまま)、その力を利用して早く歩くようにしました。
氷ノ越〜大平頭までは一般的な登山道になります。急な坂にはロープが設置されていて、一気に駆け抜けることはできませんが、安全に昇り降りできるのは嬉しいですね。
この地帯を抜けて高丸山〜鉢伏山は、雄大な原っぱで解放感があります。那岐山、後山、蒜山の場合、笹の原っぱの中央が綺麗に刈り取られ道として整備されているので、それはそれで駆け抜けるのは楽しいですが、この地帯は全体が原っぱなので他とは違う壮大さがありました。自分はこういう解法的なスペースを楽しく走るのが好きっぽいですw
鉢伏山で昼食を軽く食べた後、どのルートで氷ノ山に行くか迷いました。自分の計画ですと来た道を戻って氷ノ山を登る予定でした。でも、実際にこのあたりをみると、福定親水公園への道を下りてもさほど変わりがないし、道も整備されているだろうと推測してルート変更しました。
問題は東尾根登山口までの一般道路が長くて怠く感じることですね。それでもできるだけ速いペースで進みます。東尾根ルートを登ると案内に「神大ヒュッテまでは急な坂があります」という趣旨のことが書かれていました。確かに木の根っこを階段がわりにした段差とかありましたね。それでも危険な箇所というものは思い浮かばないので、一般レベルでいう「急坂」ということだと思います。
なお、東尾根登山口手前で出会った登山グループのリーダー(ガイドさん?)から「今から氷ノ山登るのか?」という怪訝の目で見られてしまいました。はい、自分は馬鹿なので全部周ろうとしているんですよ、許してください><///
もう1つの問題は、致命的なもので「水切れ」です。結構途中までは節約しながら水分補給していたのですが、「水場が2ヶ所ある」と書いてあったので、それを信じてほぼ全部飲み切ってしまいました。全部飲む行為自体が非常識だったんですけどね💦
一の谷水飲み場の水はどこから来ているのか、それが本当に飲めるのか不確かだったのでスルー。そして神大ヒュッテの水飲み場に期待して行くと、水の気配がありません。周囲を探しましたが、それらしきものが見えず、あたりを探していると水が出そうな蛇口(?)を発見。その横にバルブも隠されていました。
が、これは使って大丈夫なの?
このままではギブアップして撤退しなければなりません。
そこでちょうど通りがかったご夫婦に声をかけ、ここの水飲み場の場所を訪ねました。何度も来られている方のようでしたので「ここの水飲み場の水が出てるのをみたのは1度しかない」とのこと。
終わった。
僕の登山人生、終わった(たぶん終わっていない)。
正直に、ここの水飲み場に期待して持ってきた飲み物を全部飲み切ってしまい困っていることを伝えました。すると、少し思案されたあとに「これから下山するからこの水は必要ないのでわけてあげます」とお話しくださいました。
水とポカリスウェット。
ご厚意に感謝が尽きません。
今後は2Lぐらい持ってこないといけませんね(ただし今回のような超長丁場の登山に限ります)。
しかし、他の方に助けていただく前に自分で解決はできなかったのでしょうか。
解決できたはずです。
なぜなら鉢伏山を降りて鉢伏高原には休憩所があり、自動販売機も多数あったからです。
なぜ買わなかった???
自分のケチさと余裕の無さが根本原因です。
本当にこの悪い癖を直さないと今後またやらかしてしまいます。
とりあえず、水場の情報は「あったら奇跡」程度に考え、飲み物が買える場所を見つけたらできるだけ購入するようにしようと思います。
飲み物枯渇問題があまりに深刻すぎて、氷ノ山頂上での感動が薄まってしまいそうです。
頂上の避難小屋のデカさに驚き、360度のパノラマに感動し、登ってよかったなとホッとしました。鉢伏山を眺めながら、「よくここを1周してきたな」と自分のやってきたことに驚きを隠せません。エネルギーゼリーと栄養ドリンクを注入していざ三の丸。この氷ノ山山頂が「二の丸」という標識をみかけました。ゆえに「三の丸」も本当は「氷ノ山三の丸」ということになります。
三の丸までは再び「あそこまでいけるんか?』という遠さ。遥か彼方にあるように見えました。実際小走りでいけば10分ほどで行けます。山って面白いですね。
ここも笹の原っぱを切り開いたような綺麗な道を駆け抜けます。三の丸を通り抜けるとだんだんと普通の山の坂の要素が増えてきます。スキー場のリフトトップからの眺望は素晴らしいですが、やはり下をみるとその高さにビビります。長い丘を降りると、三の丸コースの森林地帯へ突入。夕方なので暗い。ちょっと焦りながら駆け抜けます。
ここも本当に広葉樹が大きく、そして雄大に生い茂っていました。シダ植物や苔類とともに、黄緑色に明るく輝いていました。小川を渡るのがちょっと怖かったですが、なんとか渡り切り、暗くなる杉林を通り抜けなんとか一般道路に出ます。仙谷コース登山口からは一般道路を歩いてゴールに向かうだけ。日没前の山々の風景も美しかったです。ボロボロの足で小走りしながらなんとか駐車場にたどり着きました。
今回の登山、本当に充実した山行でした。しかし、距離が長すぎたのは問題です。結果的に他の登山客の方のご厚意に助けていただきましたが、水切れ問題は登山において死活問題だと思います。助けていただいた方に、今一度感謝を申し上げますとともに、今後いっそうしっかり準備していこうと思います。
最後に、これが「ぶん回しコース」だと思ってましたが違うんですね!
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