初夏の鎌ヶ岳【三ツ口尾根から登り犬星谷と長石谷で下る】
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- GPS
- 06:00
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 814m
- 下り
- 812m
コースタイム
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 6:01
天候 | うす曇り 後 晴 【気温】 駐車場:22℃ 鎌ヶ岳:20℃ 犬星大滝:20℃ 三滝川出合:21℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
流石に平日、7時前に満車になる事はありませんでした。 |
写真
感想
午後からは晴れて暑くなりそうな予報に、尾根で登り水辺を下る計画で
鎌ヶ岳に登ろう。湯の山から三ッ口尾根で鎌ヶ岳に登るのは2021年以来、
そして下山予定の犬星谷、長石谷は実に2014年以来、10年振りだ。
距離は短いがじっくりと歩いてこよう。
表道との分岐から大堰堤を越えて、東多古知谷、峠谷を跨ぎ尾根の末端に
出ると、岩に書かれた新しいペイントが取り付き地点を示していた。
下りでの使用を躊躇うような急尾根も好展望の岩場までの辛抱だ。
マイナーなルートながら古いテープ以外に、所々に比較的新しい手製の
道標が取り付けられていたり、×印で警告されていたりと有志の手で
整備が進んでいた。
co910mのコブを越え、三度ほどハゲ地を通過する度に変化する鎌ヶ岳、
御在所岳、雨乞岳方面の展望を楽しみながら県境の縦走路に合流する。
以前は深い笹のブッシュを漕ぎながらの急登で合流した地点も、今は
すっかり笹が後退して当時の面影はまるで無かった。
荒々しい大崩の源頭を過ぎ、西面の捲き道に入った辺りから山頂に
近づくにつれ纏わり付くコバエがうるさくなってきた。
綿向山から雲母峰〜仙ヶ岳辺りまでぐるりと360度の展望を楽しみながら
のんびりするつもりだったが、コバエのストレスには勝てず逃げるように
下降した長石尾根は何度も歩いたつもりだったが、所々で記憶との
ずれがあった。
道標も乏しく不明瞭なコースもあり、近いと思っていた三ッ口谷下降点
まで意外に遠く感じたが、この先が犬星谷への分岐だ。
下降点を僅かに下ると鞍部となりヌタ場が現れる。ここで尾根を外れ
ヌタ場から南下するように下るが微かな踏み跡さえ見つからない。
右手の谷を意識して下るが傾斜が険しかったり、斜面の倒木が谷を
塞いだりと谷への下降を躊躇いながらもなんとか犬星谷(右股)に着地、
転倒に注意しながら流れに沿って谷を下ると、記憶に残る小滝やナメが
現われしばらくすると突然足元が切れ落ち、「犬星大滝」の落ち口に
到着する。滝の落ち口から左岸の斜面を適当に捲きながら下って行くと
微かな踏み跡が滝下へ続いていた。
明らかな渕を持たない「犬星大滝」でゆっくりと食事を摂り、寛いでいる
間に予報通り森を透かした空には明るさが増してきたので腰を上げる。
広くて明るい長石谷はナメや滝が連続し、その都度徒渉を繰返したりと
なかなか気の抜けない谷だったが、左岸の岩盤をトラバースする
辺りから常に左岸に絡んだ登山道に変わり尾根道を併せるとやがて
三滝川本流に出合い、左岸へ徒渉すればそこが登山口だが、
流失した橋の残骸が残ったままの岸辺で小休止を兼ね、コーヒーを
すすりながら長石谷コースを思い返すと、過去の記憶が塗り替えられた
感じがした。
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