高山ー荒川前岳ー三伏峠

- GPS
- 36:36
- 距離
- 46.0km
- 登り
- 4,387m
- 下り
- 4,383m
コースタイム
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 10:39
- 山行
- 13:16
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 14:28
| 天候 | 晴れが多かった |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
普通の方には参考にならない記録です。興味を持つ方は限られていると思いますが、自己責任でご注意願います。高山へは別のルートを模索してください。 レコの距離は、宿泊地で滞在している間3劼らい上積みされているようです。それと林道歩きが相当含まれています。 |
写真
感想
今回のねらいは主に2つ。1)伊那谷(上伊那・下伊那地方)の山を歩いてきたが、ヤマレコ未収載は高山だけになったので、ここに足跡をつけること。2)マイナーの山を主に歩いてきたが、伊那谷の山を全部歩くつもりなので、南アルプス主稜線もひと通り歩かせていただくこと。
注意したポイントは、1)高山への登り口が安全かどうか。・・・インターネット検索が下手でして「高山・小渋」とか「高山・荒川岳」と見ても高山裏避難小屋とか高山の滝しかでないし、そもそも「高山」なんて一般名すぎる。で彼の「等高線」氏、「激藪」氏の記録しか見つけられなかった。「等高線」氏の小渋川からの尾根は危険過ぎる、「激藪」氏は主稜線からの往復だ。地図をよくよく見て一番安全そうな尾根を選んでみたつもりだが、さてどうなのか。 2)ひとりで周回するには、鳥倉ゲートから小渋川まで戻るには、高さ400mくらいの急斜面を下りなければならない。行程の最後に大丈夫なのか。 3)時間的にギリギリっぽいので大丈夫かどうか。無理なら月曜朝帰ろうと、仕事の段取りも一応考えてきた。 4)有名登山道を歩き慣れていないので我慢できるか。5)人に会わない山行を続けているので、いったい何人にお会いするのか。
計画は 1)高山―高山裏ー荒川往復して高山裏テント、2)もっと元気だったら荷物担いで荒川小屋テント、3)遅足だったら1日目高山裏テントー2日目に荒川往復ー下山 ・・・・←3案だと下山予定時刻は19時になりそうで心配だ。
〈1日目高山裏避難小屋まで〉
周回の最後にまた徒歩で戻ってくるので、湯折ゲートの少し手前に車を置く。ゲートでは出発準備中の方にごあいさつ。もう1台の車中の人の気配もあった。ここ数年で3回めなので特に心配もなく進む。七釜橋では水量少ないなと感じたが、決してそうでも無かった。予定どおり高山の滝に到着。北側の尾根に取り付けるか観察したが、川際の岩が無理そうなのでやや戻る。この間にお二人が遡っていかれた。
さて取り付き可能と思われるポイント。赤テープがさがっていたが、たぶん川の調査などのものだろう。(もしかして登り口かとちょっとは期待したのだけど) 岩は無いのでとりあえず急斜面をよじ登っていける。やがてとても急斜面で草や灌木が密生している所、あとで考えてみると結構な岩場と言っても良い。こういう危険箇所をとおる時は、いつでも安全に戻れることを確認しながら前進することを心がけているが、いつの間にかというかあっという間にそんな一線を越えてしまっていた。そしてナント急なガレ地にでてしまった。さっき高山の滝の河原から見上げて、あんなトコ関係ない! と見ていたところじゃないか。高さ10mちょっと、辛うじてガレと植生の際を上がっていけるかもしれないが、上部の方が見通せない。・・・ナントカ這い上がっていった。見えなかった所もギリギリ足場がつながっていた。安全地帯の森林帯に入ってホントに安心した。後ろにはかつて登った丸山や前茶臼山への尾根が見えて懐かしい。右手の樹間の下方には高山の滝の流れが見えた・・・と思ったら目の高さのあたりにも滝が見える。何十mあるのか、相当な高さなんだなぁ。
樹林帯の尾根の中に、たびたび岩が立ちはだかる。通行不能な壁があらわれたらどうしようと心配はあったが、そのつどケモノ道に導かれて進むことができた。だんだん緩くなって、左からの尾根と合流したら歩きやすくなった。その時のメモ書きは「立って歩ける」・・・それまでは手を使い眼の前の岩や木々をつかんで前進していたが、人間は2本足歩行するんだと思いだしたのである。それにしても良く休んだ。やっぱりワタシは荷物を持つと歩けないのだ。これでは荒川往復なんて今日はもちろん明日も無理で、高山裏から帰らなきゃかなぁと思った。まあのんびり行こう。
途中で会ったカモシカがやたらとギャァ~ギュゥ~~と鳴いていた。威嚇のつもりなのか?イヤなら跳んでいけばいいのに。
苔むした倒木帯を満喫して高山に到着。第1の目的を達成した。
この先は少しケモノ道も濃くなった。ヒトの目印も出てくるかと思ったがこの先もずっと無かった。緩い上下を繰り返し、左手には高山裏避難小屋あたりの切り開きがすぐそばに見えてきて、人の声も何となく聞こえる。右手にガレがでてきてひと上りしたら井戸沢の頭。どこが最高点かわかりにくく歩き回ったのでどこかで頂上を踏んだはずだ。目印をつけた人もいただろうが、今は見られなかった。雲が湧き始めたけどガレの上だから荒川岳・丸山ー大沢岳などが近くに見える。日陰でゆっくり休んで、さて今日の宿泊地に向かおうと数分歩いたものの、あまり早くにテント張っても持て余すだろうし、気持ちの良い木陰があったのでラーメンタイム。
薮とケモノ道を経て、今山行はじめて登山道に出た。高山裏避難小屋で受付しながら、あした荒川往復どうしようかと思って、3時ころから歩くヒトっているかなぁと話したら、ちょうど居合わせたお二人組が3時にでて赤石まで往復するつもりだという。これでワタシも3時発荒川に向かう気になった。
〈2日目荒川岳の往復〉
2時半ころから準備をしていると、お二人組が昨日のお話どおり出発していった。ワタシは5分後に出発して、その後お会いすることは無かったのですが、お二人のおかげで荒川に行ってこれました。ありがとうございました。前岳のちょっと手前のガケ、怖いですね。南側にすべったら即アウトだからね、ぜひ迂回路をつくるべきだと思うナ。
3000mの展望は素晴らしすぎて、ワタシにはもったいないというか、似合わない感じ。何とか4時間少しで往復できた。
〈高山裏から鳥倉登山口まで〉
小河内岳までは目標タイムよりオーバー、つまりコースタイムより少し早いだけの歩みにガックリ。荷物持ったときのタイム設定には注意しよ。三伏峠までポツポツと人と行き違う。
三伏峠からはもう下りだけだ。でも鳥倉林道に着いてからの予定がまだ長いので、この下りは頑張らないようにのんびりを心がける。前半は人に会わないなぁと思っていたが、半ばより17名とか7名パーティ・・・次々と登ってくる・・・さらに1/10より下で連続して人とすれ違った。
〈登山口からあと3時間〉
登山口には5人休んでおられた。と、1分もしないうちにナント上からバスが下りてきた。バスが通っていることも知らなかったので驚いた。さっき次々と登っていった皆さんもバスで来たんだナと合点がいった。駐車場まで約30分、さらに林道を20分すすみ、2日目のメインイベントに突入していく。御所平まで標高差400m、道があるのかないのか・・・・この下り口がわかりにくい。ならば慎重に地図と現地を検討すべきところ、ワタシにしてはやや軽率に進んでしまった。400mくらい何とかなるワイと思ったのか、やや疲れて判断が鈍ったか・・・・カラマツの急斜面に入っていく。地図でも尾根が不鮮明なところ。目印なくケモノ道も薄い。コンパスをしばしば見て見当をつけた。(つもり) 突然、林道の終点に出た。林道と言っても今は石ころだらけの廃林道だ。自分の持っている地図には載っていないが、出発前にこの辺に林道が伸びている地図をどこかで見ていたので、これだ! やった! と静かに喜んだ。石さえどければ使えそうな林道だけど、その石の量はとても多い。樹林の切れ間から正面対岸の山が見えた。先月苦労した除山と1650m峰だ。とすれば、現在地はこの辺か、とわかる人は相当な変人だと苦笑い。ジグザグをいくつか繰り返して御所平に着いた。思いのほか時間が短縮でき、無事帰れるメドがついてほっとする。運動靴に履き替えてなお1時間少し歩いて周回を終えました。
無事に目的も達成して、満足な山行となりました。反省点も多々あるものの、今後に生かしていきましょう。さて何人に出会ったのか・・・集計したところ144人。今年今までの山行の合計数の3倍以上でした。破れたTシャツに、穴の開いたストッキング、場違いな格好で歩いていたのがワタシです。道中出会った皆さま、失礼いたしました。
追伸:lさんお元気ですか? 最近お目にかかれませんが、見てくれてますか?
lさんには、笠松山、丸山、小日影山と素晴らしいレコを見せていただきました。その都度地団駄を踏んでいましたが、今回の高山はちょっとお先に行かせていただきましたヨ。(#^^#)
コメント
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こんにちわ!初めまして!
ゴメンナサイ!自転車の迷惑駐車、私です。申し訳ありません!
駐輪場所に迷った挙句、最悪の場所を選んでしまったようです。
何人にご迷惑をおかけしたか・・以後気をつけたいと思います。
それにしても、普通の人には思いつかないようなバリルート。唯一の足跡をつける気分はとても良いでしょうね!
板屋岳や大日影山のピークをわざわざ踏んで行くところも常人では思いつかないでしょう。。。
お疲れさまでした!!
こんばんは。
お疲れ様でした。
もの凄い記録ですね
この高度の山で、こんなことをやれてしまうなんて、
改めてビックリです
見ていて、とてもハラハラドキドキしました。
でも、楽しそうですね
自分では、とても無理ですが・・・
いやいや核心部は標高1300m付近ですからね。どこに難所があるかわからないものです。(いや今回はミエミエだったと言えるかもしれませんが)
安全に冷静に行動しなければいかんなぁと思います。
ヤブの中ではよく左右上下にザックがつっかるのですが、ここでザックが通らないとは思わなかった・・・・・
赤石・悪沢までと会心の山行でしたね。ワタシは時間が無くて前岳のみでした。あの前岳の下りはとても怖かった
なんかもうyama-takeさんは籔屋というより岩屋に近づいているかも!? こちらも今回は危険個所遭遇でしたが、しばらくはハイマツも岩場もおなかいっぱいです。
大日影山山頂部は広くて明瞭な最高点は存在せずです。そんな中で小日影山に落ちる尾根の起点にKUMOがあるはずです。そこはハイマツではなくシラビソだったと記憶してます。KUMO氏が登った当時はGPSなど市販されてない時代で、GPSの示す山頂かどうかはわかりませんが。板屋岳山頂は立ったハイマツの記憶があります。東海フォレストの標識は正確な山頂位置に無い場合があるのはちょっとって気がしますね(現在位置把握のため無いよりはいいですが)。
こちらは引越し準備中。土日は涼みにお気楽な南ア北部にテント背負ってチンタラ歩いて昼間からテントでダラダラの予定です。8月下旬からは引越し先の下見等、本格的に移住作業開始なので半月くらいは山はお休みの予定です。今日はこれから金属製大型本棚の分解です。大幅に減った本も箱詰めしないと。何本もある鹿の角、捨てるかどうか悩み中。
「山小屋の人だろう」と思われたはずなので心配要りません
地味に前回の中アも殿堂入りだと思いますが、今回もまた驚くばかりです。
見た目のわりに身軽な動きをすることは知っているのですけど、今後も気をつけてくださいネ!
探しに行けと言われても簡単に行ける場所じゃありませんから
テント買っちゃったんですか!
クラブ所有の3人用(Aさん寄贈)があったのに。
縦走路はいろいろな意味でガマンの歩きでした。
ケモノ道をたどり・・・倒木帯を右に左に・・・が好きです。
見た目のわりに身軽な動き・・・そう? 体重2kg減は、いつのまにか戻っちゃいました。
ストッキングの穴は、家人にふさいでもらいました。
toradangoさん コメントありがとうございます。
岩なんて不得意で、ヤブ尾根にちょっと出くわす岩をケモノ道の力を借りて登るのが得意なくらいです。安全のためにも、岩とか沢を教わると良いとも思うんだけど、もう新しいことは面倒で・・・・
ヤブ屋と言ってしまったけど、これはtoradangoさんの称号なので、ここで使って良かったか?お恥ずかしいかぎり・・・・
高山は「小川さん」も苦労して下山したようで、小渋から安全なルートは無いのかしら? (下山後に記録に気づきました)
黒檜山へ2度目の登頂お疲れさまでした。あそこも繋いでみたいけど、果たせるかどうか。
引っ越し準備でたいへんのようですが、信州でお待ちしております。
高山、とうとう行きましたね
どこから取り付いて登られたかが興味津々でしたが、写真見ても「ひぇ〜
藪も激登もですが、今回登ったような岩場も写真では伝わりづらいですね
安心できる尾根に出るまでの「立って歩ける」って感想に実感がこもってます
最近のyamaさんは凄すぎて、近寄りがたいくらいですが
でも違う意味でびっくりしたのは「集計したところ144人・・・」全て数えてるんですね〜〜
だって1 怖いのは、何度も書きますけど前岳直下の縦走路でした。怖さは同等、こんなトコが縦走路にあって良いものか、往復する人は2度も通らなければいけない、しかも下りなければいけない・・・・イヤでした。
(小渋の方はヤバイことがわかっているので、ロクに下を見なかったので印象が薄いのかもしれない)
だって2 ご承知のとおりワタシの山行には「ヤブ度」と「人に会わない度」という尺度がありまして、前者は全くの主観(満足度みたいなモノ)だが、後者は数値で表すのがルールとなっておりますので。(人に会わないのが標準です・・・・・・)
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