ヒグマとの戦い〜羅臼岳から硫黄山
- GPS
- 31:26
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 2,560m
- 下り
- 2,517m
コースタイム
- 山行
- 9:04
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 9:38
天候 | 1日目 曇りのち晴れ 2日目 くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
硫黄山からの帰りはシャトルバスで岩尾別から歩こうと思ったのですが、事前にチケットを購入できず強制的に知床自然センターへ。そこでお支払い。 自然センターで紹介してもらったタクシー会社に連絡したところ自然センターからホテル地の果てまで料金5000円は超えないと思うとのことでしたが、実際には配車料金1000円と運賃2150円で3150円。支払い場面でこまかいお金がないなぁと言ったら、3000円にまけてくれました^^運転手さんありがとうございます! |
コース状況/ 危険箇所等 |
羅臼岳や硫黄山直下の岩場や知円別を過ぎた後の細尾根など危険個所はありますが注意していれば問題ないと思います。 でもヒグマだけはどうにもなりません。たくさんいるのはご存じの通り^^; そうはいっても知床でヒグマとの事故ってあんまり聞いたことがないのが不思議 |
その他周辺情報 | ホテル地の涯 日帰り入浴800円 日曜でも空いてます^^ |
写真
感想
前日まで大雪か知床か迷いに迷って、より天気の良さそうな知床に決めた。結果的にはどっちも良かったようだ。
初めての知床縦走は不安と緊張とハイマツ漕ぎの連続。羅臼平から三ッ峰方面に足を踏み入れた瞬間から別世界が始まる。先行している方がいるのは知っていたけど近くには誰もいない不安感。そして常にクマの恐怖…
サシルイからいよいよ今回のハイライトであるクマとの戦いが始まった。サシルイピークから下の雪渓を見ると先行の方2名が進まない。明らかに先には進めない何かがいるようだ。でも影になってそれは見えない。だけど間違いないよなぁ。仕方ないのでそこで昼食にしてみる。食後下を見ると先行の方はまだ動かない。行くか帰るか少し迷うも意を決して行くことにする。
先行の方に追いつき先の雪渓の横を見るとやはり黒い大きいヤツがいる。しばらく様子を見てもよける気はないようだ。横を通り過ぎるには距離15mくらいか?再び意を決して4人でそおっと通り過ぎることにする。右手にはクマスプレーのストッパーを外して臨戦態勢。そおっとそおっと進む。相手は明らかに我々4人をわかっているが気にする様子はないようだ。でも何かの拍子に向かってくることもあるはずだ。それでも何とか無事に通り過ぎ、先に進むことができた…。私達二人はクマに怯えながら雪渓の水を取るため先行の方とはまた離れる。水を補給して先に進むとまたお二人がいる。またクマに出くわしたらしい。その後は二ツ池まで何事もなく進んだ。
翌日は5時過ぎに出発。実は硫黄山の直下の岩登りを計画段階から気にしていた。去年は滑落死亡事故も発生しているし、調べれば調べるほど自分が滑落するイメージしかできない。道中ずっと硫黄山の登りを気にしていたので、知円別から先の細尾根とかも危険箇所であるはずだけど全然気にならない。
とうとう硫黄山の分岐に到着し、最後にピークに行くかどうか話し合う。途中硫黄山ピークにかかっていた雲はなくなった。やめる言い訳に使おうと思っていた雲がなくなればやっぱり行くしかない。滑落死するかもしれないけどいくしかない。残念だ…。
でも、あっさりピークに到着。黄色い矢印に沿って行けば危険と思う箇所はなかった。怖い箇所もあんまりなかった。高所恐怖症の自分が言うから間違いないと思う。情報が多すぎるのもやはり問題だ。
硫黄沢の下りは乾いていれば問題なし。沢の多くを占めている一枚岩が濡れていればかなり手こずるはず。今回は天候に恵まれたなぁ。もうクマも出て来なかった。
下山中はいろんな不安やら疲れやらで最初で最後の縦走になるだろうと思っていたはずだけど、またそのうち連山を歩きたいと思うだろうなぁと確信している。
最後に熊と一緒に戦った素敵な御夫婦にとても感謝しています。お二人がいなかったらたぶん熊を見て引き返したはずです。シレトコスミレの場所を教えるために待ってくれていたり本当に本当に感謝です!ありがとうございました!
コメント
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kawakenpさんが「道東の山にもおいで〜」と呼んでくれたので…行ってきましたよ〜!
8日は素晴らしい天気!
山頂の人が見えそうなくらいの羅臼岳を知床五湖から眺めていました。
その時kawakenpさんは…熊さんと戦っていたんですね。
熊さんには道路脇で遭遇しましたが、車中からでも十分恐怖でしたよ。
私達は9日に登りましたが、残念ながら頂上からの眺望はなし…。
でも、大、大、大満足の山旅となりました(^-^)
まだ、カムイヌプリ、雄阿寒岳、釧路川カヌーが待っているので、いつの日かまた道東に遊びに行きたいです!
お疲れさまでした!
mino321さん、こんにちは^^
そうなんですか!道東に来てたんですね〜
縦走路からは五湖が良く見えるので何度も眺めてました^^五湖を観光してる人にはまさかこんなとこに人がいるなんて思わないだろうなぁなんて話したりしてましたが、minoさんや山チビちゃん達はピークの人々を探して山を凝視してくれてたんですね^^
9日は下山後に地の涯に戻ったので時間が合えばみんなに会えたのかな?残念…(T_T)
道東は高速道路が伸びて来やすくなってるので、ぜひまた来てくださいね^^山も良いけど川も良いです!釧路川のゆったりした流れに乗ってしまうと、日常のイヤなことなんて本当に些細なことだなぁとリフレッシュできますよ^^
ではでは山チビちゃんレコ楽しみに待ってますね^^
硫黄岳のピークまでフル装備で登ってしまったウッカリ夫婦です。四人でクマと闘ったのはこの夏1番の思い出です。うちのダンナはビビり過ぎて鼻毛が白くなったって言ってます。お二人が来てくれてどんなに心強かった事か!キャンプも2日目もご一緒できて安心でした。お風呂でもっとお話ししたかったですね〜。
ukaukakumaさん!
コメントありがとうございます!というかあの時は本当にありがとうございました。ここでまたお会いできて嬉しいです^^
サシルイのピークでは撤退するか本気で迷ったのですが、勇気を出して行って良かったです。おかげで一生の思い出ができました^^
フル装備で硫黄山ピークを目指すお二人はカッコ良かったですよ^^でもやっぱり情報交換は大事ですよね。私達も二つ池の雪渓の水場のことを知らずに、クマの雪渓の下で無駄に水を取ったりして危ないったらなかったです^^;次はいろいろ教えてもらおうと思います^^
またどこかでお会いできることを楽しみにています。ありがとうございました!
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