ハイパーV試しに石ブテ西谷と丸滝谷から金剛山
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- GPS
- 07:33
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,147m
- 下り
- 1,152m
コースタイム
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 7:32
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
日祝はバスが入るとのことなので駐める場所あるのか分からない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
石ブテ西谷も丸滝谷もそんな大きな滝があるわけではなく、3メートルくらいから10メートルくらいのものが結構幾つもあって水量次第では登山靴でも楽しめる所だが、付けてくれてあるロープのほとんどがもう古くなってきており、確か一つは結びつけてある木が細く根っこが抜けそうになってるのに途中で気が付いて焦った。 遭難位置連絡標識などもずっと付けられてはいるが、やはりバリエーションで自己責任のルートと思う。 |
写真
この石ブテ尾根の呼び名だけど、急登で有名な47番と呼ばれる石ブテ東谷と丸滝谷側の入溪地点から伸びるのが石ブテ尾根の主尾根で、その途中、47番石柱分岐の西側ちょっと下でまた二手に分かれる北側がこの石ブテ尾根旧道と呼ばれ、西側に石ブテ西谷に向かって急な斜面に付けられたのが石ブテ尾根新道と呼ばれてるという認識で正しいと思うんだが、何でこんな分かりにくいことになってるんだろうか。
ほんとはもっと晴れて明るい時に来たかったが、この日は午前中晴れ予定なのが曇ってしまってちょっと残念。
最初不用意に歩き出したらいきなりズルッといってハイパーV駄目かと思ったが、その後足場慎重に見るようになってからそこそこ止まることが分かってきて、その上登山靴とは違って水の中入っていけるので今までとは違う楽しみが。
今まで登山靴の時はどうやって上ってたのか、水量少ないと水線側も上りやすかったのかも。
写真で分かるとおり傾斜がきつくなる根元までガレが続いていてロープ無しでも行ける所を見ると、このガレは大雨とかで上から落ちてきて、それ以前はもっとすっきりナメていてヌメってる時にはロープが必要だったんだろうか。
ここからは倒木帯が続き、最後は源頭部の蟻地獄に細い踏み跡幾筋もの薮の後大日岳に出るが、今回の目的であるハイパーVで水の中を歩くという目的からは外れてしまうのでここからもう一つ谷筋稼ぐためにエスケープ。
以前石ブテ尾根を下りてるとこの道から出てこられたご夫婦がおられ、話をすると奥さんがこれは女の人が通るような道ではないって言っておられたので、こういう状況はあるだろうと思ってた。
以前はこの左手前に小さい手書き地図版が付けられたりしてたのがいつの間にか無くなってちょっと分かりにくくなってたのが、久しぶりに通ったらなんと石柱にピンテが。
ここから右に下りてしばらく行った所でお一人の男性とすれ違ったが、まさかウィークデイのこの時間にこんな所で人に会うとはとお互い驚いてしばらく立ち話。
初めてここ下りた時や急登挑戦の時は尾根芯直投降したけど、ちょっとザレてて滑りやすく、初めてのハイパーVがそういう所でどのくらい止まるか分からなかったので安全に。
初めての靴で石ブテ西谷の滝場上ったのはやはり心身共に結構疲れたようで、その上陽も差さずに薄暗いままなのでテンションもイマイチ上がらず、始めのナメ部分はしっかり巻き道もあるので両刀遣いで。
その上やはり水量いつもより多いようで、ここも結構深そうだったので右のロープに。
勿論これは水流の中も歩けて足場求めやすいし、流れの中の方がヌメが落ちてる所も多い事とも関係してるやろうけど。
実は最初はここでまず東谷を上って中尾ノ背を下りてきて、それから丸滝谷上って3本コンプリートなんて考えてたけど、3大急登のように頑張って歩けばいいだけでなく足場を探して気を遣いながらのいつもより水量多い谷歩きを新しい靴ではとうてい無理と分かったのと、薄曇りで陽が差さない中ではテンションも上がらず西谷の途中でもう諦めて2本目は丸滝谷上って山頂行って帰ることに決めてた。
そしてこの時点でもうだいぶお腹空いてて、ほんとはここで飯にしようと思ってここまで来たけど、いつもより水量多いのと薄暗いのでイマイチ河原で落ち着く気になれず。
もう少し先まで行くことに。
西谷では2回ほどズルッといったけど、丸滝谷では慎重になったせいもあるやろうけどズルっとはいかなかったような。
やはり多くの人が通ってるせいでヌメリも少ないのか。
まあロープ掴むっていっても全体重かけるようなことは出来る限りしてないけど。
巻き道使ったのは確かどちらの谷も一つくらいしかなく、靴の試しもあるのでほとんど滝芯から滝側を上ったと思うけど。
下はもう以前から抜けてしまってて上に新しいロープ付いてたのでそこまで這い上がったが、一昨日の雨で下がドロドロでハイパーVはソールの溝の刻みが浅いせいかここでは非力だった。
まあでも東谷もやってたら疲れも考えたら最低3時間半はプラスになっただろうから、初めての靴ならこのくらいにしておくのが妥当か。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
いつも一人で山を歩いてて、クライミングや沢歩きなどの危なかったり怖い分野には縁が無いと思って来た。
それでも夏になる度に水の中をジャブジャブ歩けたらなとか、滝登りほどではなくても登山靴では滑りそうで怖くて巻き道などを歩いてきたナメを歩いてみたいななどと思い、沢靴買うかなと毎年思いながらも年に何回も使うものでもないし素人が一人で行けるところなんて限られてるしと思うと結局ずっと買えないで来た。
でも本格的な沢靴でなくても水の中歩いたりよほどヌメっていなければナメなども歩けるような靴があると知ったのは何年前だったか。
先日ついに買ってしまったハイパーV。
靴の中に土や葉っぱなど入るのが嫌で常にスパッツ付ける派で、今回は特に沢歩きとなると季節的にもヒルも気になるが、この靴のソールには土踏まずが無いのでそういうタイプにも付けれるゲイターも探してゲット。
試しに行くのは毎年夏に水量少なそうな時狙って普通の登山靴で歩いてきた金剛山北面。
今回は梅雨直前で前々日まで雨でまだ水量多そうで、かつ午前中は天気良くて陽が差しそうな日に。
石ブテ西谷から始めてこの靴でスイスイ歩けたら滝場終わった所でエスケープして石ブテ47番下ってそのあと石ブテ東谷↑、中尾の背↓、丸滝谷↑と谷筋3本上ってしまおうかなどと最初は脳天気に考えてた。
しかしやはり実際行ってみればそこまで万能というわけではなく、今まで石ブテ西谷林道で細いコンクリートの道を登山靴での入溪点まで歩きながらいつも右下に見下ろしてきたナメを初めて歩き出したとたんちょっとズルッといってそこからは一歩一歩慎重になってしまい、思ったより時間かかりそうで早々に谷筋3本は諦めた。
それでも登山靴では中濡らさずに登るの難しそうな水量の滝でも、水流脇は少しヌメっていても水線の中は引っかかりやヌメリの少ない所も多々あり、そういう場所も次に足を置く候補として幅広く使えるのは初めての感覚で面白かったが、今までの感覚では危なっかしい所を慎重に時間かけて通ることにもなり、天気予報と違ってずっと曇りで薄暗い谷筋の中、イマイチ盛り上がらないのと相まって今回は無理せず西谷の次は一番安心な丸滝谷上がって山頂行って帰るのは正解と思えた。
まあこのあたりはちょっと補助があれば登れる滝ほとんどにロープ付いてて明確に巻いたのは確か二つくらいだったが、初めての靴で初めての水の中歩きなので無理はせず、滝身にロープのあるところは全てそれも頼りにして上った。
結果的に山頂着いたらまだお昼過ぎでえらく早かったが、まだ靴がどのくらい止まるかよく分からず薄暗い中一人で勿論不安もあり、いつもと違う慎重な歩き方で心身共に思ったより疲れていたようで、帰りは楽に青崩道で帰ったのに途中の岩岩したところでソールがすごく柔らかいのと相まってか足首ぐねりそうになったのは焦った。
この靴はソールパターンの刻みが浅いので雨の後の源頭部のドロドロズルズルの所は滑ってしんどかったが、それでもある程度すっきりした谷筋なら十分楽しめそうで、この夏はあと何回か身の丈に合った所を、出来れば晴れた日に歩いてみたいと思いながらいつもよりだいぶ早い時間に下りてきてしまいました。
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