冠着山(姨捨山) ─ 戸倉駅から冠着駅へプチスルーハイク

2024年06月22日(土) [日帰り]

• GPS: 06:17
• 距離: 12.3km
• 登り: 1,073m
• 下り: 772m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:10
• 休憩: 1:07
• 合計: 6:17

距離 12.3km 登り 1,073m 下り 772m

8:37 戸倉駅
8:58 9:01 佐良志奈神社
9:24 9:28 八王子山
10:29 10:30 證城
10:32 10:38 第一展望台
10:43 第二展望台
10:57 11:05 第三展望台
11:52 第四展望台
12:22 13:06 冠着山
14:02 14:03 東山道支道・古峠越
14:54 冠着駅

天候

晴れ　山ん中は蒸し暑かった

アクセス

利用交通機関：

電車

行き：しなの鉄道・長野駅→しなの鉄道・戸倉駅（460円）
帰り：JR篠ノ井線・冠着駅→JR篠ノ井線・安茂里駅（420円）

コース状況／危険箇所等

冠着山から聖高原千曲線駐車場から途中分岐する尾根道は
小ピーク上に建つ古い水道ポンプ施設以西はかなり荒れており
滑りやすくなっています。沢筋に下りず尾根をキープするように。
歩きやすそうな踏み跡がありますが惑わされぬように。

その他周辺情報

筑北村の冠着駅に降りると何もない
（離れた場所に公営らしい温泉施設がある）

写真

6/22 7:51

本格的な夏が来る前に里山に行っておこうと思い、片道ワンコイン（500円以内）で行けるトコにという事で久し振りに電車に乗る（長野駅）

6/22 7:57

長野駅から戸倉駅までの運行なので殆ど人が乗っていません

6/22 8:36

30分程で歓迎アーチが懐かしい戸倉駅に降りる。背後の山はイチゴ山脈・長生山875m

6/22 8:48

千曲川に掛かる大正橋を渡った突き当りが登山口

6/22 8:51

橋の上から登山口全景　公衆トイレがありますが、私は左隅に写っている水門（荒砥沢川の八王子排水機場）に興味惹かれた

6/22 8:53

八王子山の登山口（標高381m）駅から歩いて20分弱

6/22 8:53

トイレは男女別　決して大変綺麗とは言えないが紙もついており助かります

6/22 9:05

この「万治峠の枯れ木」は難所だった旧道の旅人を見守り続けたとの事で、新道開通時に戸倉上山田を一望できるこの地に移設されたとの事

6/22 9:08

お社がある高台に階段が続いているので行ってみる

6/22 9:09

この山の由来になった八王子社　祭神は国狭槌命/くにのさづちのみこと　

6/22 9:12

お社背後の道を下る（写真右）と登山道（写真左）と合流　八王子山のピークは八王子社背後の山を登りますがヤブっぽかったので止めた

6/22 9:19

…ですが、しばらく行くと八王子山への登山道が、まぁキレイ！（後ろを振り返って撮影　八王子山へは右の登り道を行く）行ってみますか

6/22 9:23

歩きやすい道ですが、誰も歩いていないのか蜘蛛の巣が濃い！トレッキングポールを出します（蜘蛛の巣払い）

6/22 9:27

八王子山山頂　12畳ぐらいでしょうか　標高510m

6/22 9:25

真正面に千曲川の水門のような虚空蔵山や鼻岩、見事な三角形スタイルの岩井堂山が目立つ

6/22 9:31

古道をめぐる山旅もイイですね。ここから別所温泉まで続いているそうで…

6/22 9:32

三本に分かれている道　登山道はどれでしょう？右の平らな道だったら平和ですね

6/22 9:32

正解は真ん中の急な道です　甘くありません。ここから直登＆急登の始まり

6/22 9:42

しかも倒木いっぱい。昭和短足男子としてはホントに辛い。

6/22 9:52

ロープ無しでも行ける斜度ですがザレているのと至る所に鹿やタヌキ、イノシシの糞があるのでヨロケテしまわぬように…

6/22 10:29

第一展望台のプレートがある広場に出た。下の道からだと真っすぐ行きやすいが登山道は第一展望台の下に続く

6/22 10:29

どんな展望が待っているのか…

6/22 10:29

ピーク（893m）を下ると石積み。ここが證城（しょうじょう）跡ですか　ぐるっと回ると見事な史跡具合です

6/22 10:31

肝心の展望は…　さぁ先に進みましょう！

6/22 10:41

石舞台が見えましたね

6/22 10:42

第二展望台でした　第一展望台（證城城址）よりずっとキレイ　風も抜けるのでちょっと休憩

6/22 10:43

太郎山脈が真正面！

6/22 10:47

緑はキレイ

6/22 10:50

岩があってもザレてても倒木あってもひたすら直登　樹林帯で風が無いのでカンカン照りでもないのに汗が止まりません

6/22 10:56

第三展望台看板位置は木々が生い茂り展望ゼロなので数m先の鉄塔まで行きます

6/22 10:57

黒部幹線（送電線）鉄塔　日本電力が黒部川水系で発電された電気を関東に送るために昭和初期に作り始めた送電線だそうだ

6/22 10:57

北アルプスから頚城山塊まで一望できる　ここで登り始めて約2時間

6/22 10:57

爺さんから猫、そして五竜　今日、妻は五竜の麓あたりのロッジで宴会しているそうな…

6/22 10:57

その先、白馬三山から乗鞍（白馬の）方面　今年はまた歩きに行きたいのぉ

6/22 11:02

鉄塔脇に立つ、木に戻り始めた案内看板　初見だと判り難い

6/22 11:07

再び真っすぐ登っていきます　ところどころザレていてすり減った靴底だと心もとない場面があり…

6/22 11:29

植物さんも今が盛りとばかり生い茂る　その葉間にクモやら毛虫やら　ダニとヒルが居ないだけでも嬉しいけど…

6/22 11:41

送電線から40分で坊主平からの分岐路（これが第4展望台？）にたどり着いた　

6/22 11:42

街中からもはっきり見える「ぼこだき岩コース」は急斜面＋滑りやすいので用心したい方は標識右のトラバース道を行きます　今回は左の道へ

6/22 12:01

20分ほどで突然目の前に現れるぼこだき岩　若者2人が登っていたけど休憩で下りてきたので横を通らさせてもらう　楽しそうだった　ここへは林道26号カーブから登ってこられる

6/22 12:03

ぼこだき岩背後から鎖場が続きます　足元は滑りやすい粘土質　倒木で頭上を抑えられている所も多々あるので慎重に

6/22 12:06

ここら辺りは巨石の上に土が乗り、そこに草木が生えているから狭く歩きにくい　滑り落ちるとちょっと大変な区間

6/22 12:06

判り難いけど、鎖が無いと滑って登れない

6/22 12:18

立派だけど草木に覆われ展望が良くない見晴台　ここで坊主平からの道と合流

6/22 12:20

山頂に到着3時間20分掛かりました　標高1252m

6/22 12:21

姨捨山伝説の山　また戸隠の天の岩戸伝説では天の岩戸を背にした神様があまりに美しいからとこの山に下り頭の冠を付け直した事から、冠着山と言われている…そうだ

6/22 12:21

山頂から北方面　飯縄山から黒姫山、頚城山塊、戸隠連山が一塊になっている

6/22 12:21

猫、竜、そして松、っていうと何だか判らんね(笑)

6/22 12:22

南東、山座同定盤によると奥秩父の山々なんだけど、この山域はまーーーったく詳しくないので判りません(笑)　一番高いのが北奥千丈岳らしい

6/22 12:22

南、写真中央左寄り、ぴょこんと飛び出している八ヶ岳は蓼科山、その手前が地元で初日の出登山で有名な大林山　そのまた手前がぽんぽん平から道草ルートで行ける八頭山　行ったのって十何年前？もっと前か…

6/22 12:22

南西　平らな大地、美ヶ原　あとは筑北の山々　知っている四阿屋山は木に隠れて見えない←ギリ端っこに見えるじゃん、と突っ込みありました（笑）

6/22 12:23

避難小屋兼用の冠着神社　建てられたのは270年前　流石にその頃にトタン波板は無い

6/22 12:23

この山は溶岩ドームだよ、って書いてある山座同定盤の真ん中

6/22 12:32

誰も居ないので山座同定盤をテーブル代わりにしてお茶を沸かしてお昼ご飯

6/22 12:39

でっかい鳥が来たなと思ったらイヌワシでした。ご飯食べ始めた私の上を羽ばたきもせずグルグル、グルグル、グルグル…俺んとこ？　落ち着きませんけどカッコいい！

6/22 12:58

気温は21度　ジッとしていれば実に過ごしやすい　虫多いけど

6/22 13:06

お社背後の道から鳥居平登山口方面に向けて下ります　八王子山からの尾根コースに比べるとなんという天国ロード！

6/22 13:08

20年前には綺麗だった見晴台の同定パネル　営業しようか？何も読めません(笑)

6/22 13:08

けど展望は良い場所　乗鞍岳から大町あたりの餓鬼岳あたりまで見える。ちょっと霞みがちなのが残念

6/22 13:08

アンテナ立っている聖山の後ろに薄っすらと立山かなー（針ノ木との位置関係で判断　違ってたらゴメン）

6/22 13:12

途中に出てくる久露滝への尾根道　今日はこっちに行く　歩きやすいのは今見えている部分だけ

6/22 13:17

だんだん道っぽさが消えていく　比例して野生動物の糞が多くなる（汗）

6/22 13:19

小山（1173ピーク）を登り切った場所に出る簡易水道ポンプ施設　まだ動いているのかな？施設脇から見ると左下側に踏み跡っぽいのが見えるけど道への下降点が難しいらしい　右に巻きます

6/22 13:27

水道施設からの道は不明瞭でかつ踏まれていないので滑りやすい　幾本も見えるのは獣道　その獣も滑っている跡がある　すると沢に出る。この泥濘は見た目以上に深い　くるぶし以上潜った

6/22 13:38

姨捨山を巻く県道498号（聖高原千曲線）に出た

6/22 13:43

更に県道をショートカットする道があるが、この状態なので面倒くさくなり舗装路を暫く歩く事にする

6/22 14:00

お、通行止め看板のお出ましだ！

6/22 14:00

戸倉上山田の温泉街近くで崩落している様子

6/22 14:00

ここは古峠　JR篠ノ井線　冠着駅に向かう「聖高原杉崎線」も通行止めで行けるのは坊城平に向かう林道と一本松峠経由で聖高原に向かう道だけだが、徒歩なので山中巻けばいいやと冠着駅に向かう

6/22 14:07

ヤブヘビイチゴかな？何年か前に調べたらヘビイチゴと違い艶々テカテカしているのは「ヤブヘビイチゴ」だとあったのを覚えている。どっちにしろ美味しくないとの事

6/22 14:11

今日のスタイル　凸面鏡の効果でさらなる短足になっとる

6/22 14:12

通行止箇所その1　法面崩落1

6/22 14:13

通行止め個所その2　こちらも同様　実は古峠で地元の方がランニングで上がってきて通行可否を尋ねたら「人間は問題なく通れるし、今日は工事休みだから大丈夫です」と言われたので

6/22 14:14

7月10日までならもうすぐですね

6/22 14:15

ブルーシートで覆われた崩落面は8月いっぱいかかる様子

6/22 14:22

駅がある集落上部の開けたところまで来た　農業用ため池には大きな鯉の姿が何匹も悠々と泳いでいた

6/22 14:21

大きいね　それ以外にもフナとか何か小型の魚も集団で泳いでいる

6/22 14:26

おお！沈殿貯水槽かな？綺麗なエメラルドグリーンだ！

6/22 14:27

御射鹿池（東山魁夷さんの絵で有名な八ヶ岳山麓の人口池）みたい！青空だったらもっとキレイだろうね

6/22 14:38

里まで来ました。正面に四阿屋山1387mが見えます

6/22 14:52

村内の道を歩く事20分ほど、冠着駅が見えてきました

6/22 14:52

小さなシンプルな駅舎　切符の自販機は無く、窓口で管理者に行き先を行って発券してもらう。安茂里駅まで420円　ここから乗ったのは私の他、写真に写っている女子高生（たぶん）の2人

6/22 15:05

定刻通り長野行きが来た。土曜のお昼だからそんなに乗客はいないと思ったら9割埋まっていて…汗の臭いがちょっと心配になった

6/22 18:06

ヤブ漕ぎが多かったせいか、家までお客さんを連れてきてしまった。とりあえず庭に放す。蝶になるか鳥に食われるか、さぁどうかな。おしまい。

撮影機器：

COOLPIX W300 NIKON CORPORATION

iPhone 13 Apple

感想

POYON あきら

妻が白馬村のロッジで宴会しに行ってくるというので
私はこの間隙を突いて山旅に行くことに。
といえども夕方には戻らないといけない、
けど少し違ったトコにも行きたい、、、。

「登山口まで片道500円以内で行ける山」と縛りを作り
あれこれ（大急ぎで）考えた結果、姨捨山再訪に決定。

行きは長野駅から戸倉駅まで、しなの鉄道を使って
片道460円。帰りは篠ノ井線の冠着駅から安茂里駅まで
420円。長野駅まで行くと500円超えるので足りない分は歩く。

公共交通機関だとスルーハイクや縦走が出来るから楽しい。
マイカー利用ではやり難い事が簡単に出来る。
楽しく、癖になりそう。

久し振りの姨捨山、全国的には「冠着山（かむりきやま）」
の方が通りがいいのかな。
尾根縦走の人は然程多くないのか、
道は草に覆われている部分が多かった。
特にお手軽登山の登山口である鳥居平登山口へ続く道が
災害崩落などで通行止めになっている影響が大きいのだろう
落ち葉もあまり壊れておらず道も滑りやすい。

ぼこだき岩上部も足元は滑りやすく、頭上は倒木で抑えられ
体を持ち上げるとザックの天蓋が当たってしまったりと
やや厄介な状態になっていた。

その分山頂ではユックリ休めた。障害が出ている両腕も
ゆっくりジックリ、陽を浴びながら…鷹に監視されながら
マッサージをして下りに備える

下りは鳥居平コースから途中分岐し九露滝コースへ向かうも
さらに踏まれておらず、良好な足元状態を探しながら歩くと
うっかり小さな沢に出た。ここも厄介だった。
出来れば回避して欲しい場所。ローカット、ミッドカットの
靴だと確実に埋まる。足元が泥だらけになるのは
公共交通網を使った山旅では避けたい（里に下りる途中で
綺麗な沢水が流れている所があるのでソコで洗える）

気になる通行止め区間は、車は通れないという状態。
幸い休日で工事もお休みだったので問題なく通行できた。
教えてもらった地元の方に感謝です。

コメント

ウメちゃん

こんにちは

姨捨…
もう、棚田には苗が植わってますよね！

お袋が 棚田を見たいとか 言ってますので、姨捨SAへ 置き去りにしても 構いませんかね😁

POYON あきら

ウメちゃんさん　こんにちはー！
現代に蘇った姨捨行為かと思いました(笑)
田植えは始まりました。残念なのは高齢からか
米作りをしない農家さんもあり水を張らないとこもあるようです。

田毎の月として見るなら夜になると思いますが、、、？
サービスエリアから舗装はされていますので急坂が続きます。
足元ライトがあった方がいいです。（ヘッデンより首掛けライトのような）
棚田下の18号バイパスで回収かな？
ってマジレス求めていないっすよね？(笑)
棚田から姨捨山まで結構、距離ありますし
お年寄りの知恵に感激して宝物くれる首長はそのあたりに居ないから
投資目的でお母さんを置きに来るのもお勧めできません♪
、、、って、そーゆー切り返し方じゃ面白くないなぁ　うーーーんｗ

置き去りにするならJR姨捨駅の方がいいですよ。
入場券で姨捨駅のホームに入り、そこから見るのも良いです。

ウメちゃん

マジで、…田毎の月…狙いで 妄想中
でも場所を 姨捨？星峠？で悩んでます。

今の時代、姨捨したら ニュースのトップ記事に成りますので出きませんですね😁

でも、ここ数年、田毎の月の撮影が妄想で終わってしまってますので、今年はと、思ってます😁

POYON あきら

今、田毎の月は善光寺平の夜景とセットだったりします。
晴れていないと夜景見えないし、もちろん月も無し、真っ暗です
でも姨捨駅ではスイッチバック見られます。写真じゃ判り難いのが難点(笑)