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記録ID: 6976847
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ハイキング
道北・利尻

礼文岳

2024年06月29日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.3km
登り
497m
下り
497m
天候 晴れ、上部はガス
過去天気図(気象庁) 2024年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 飛行機
コース状況/
危険箇所等
ぬかるみ箇所が多い。
その他周辺情報 ・内路には商店はない。山と高原地図2024年版に「商店裏」から登る、とあるがつぶれてしまったようだ。
・日曜日は飲食店は休業が多いので、予約する等しないと食いはぐれる。
登山口(帰りに撮影)
登山口(帰りに撮影)
内路の集落を見下ろしながら登る
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内路の集落を見下ろしながら登る
北の方。自衛隊の基地が見える
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北の方。自衛隊の基地が見える
笹に花穂がついていた
笹に花穂がついていた
笹原が茶色に見える
笹原が茶色に見える
針葉樹林に
立ち枯れ帯?
キトウスコース(廃道)分岐
キトウスコース(廃道)分岐
314mのポコから行く手
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314mのポコから行く手
南西の方
ハイマツが出てくる。奥に海岸線が見える
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ハイマツが出てくる。奥に海岸線が見える
410mピークの登り
ピークに出た。爆風
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ピークに出た。爆風
礼文岳はガスの中
礼文岳はガスの中
鞍部。風除けになる
鞍部。風除けになる
礼文岳への登り
海が青い。金田ノ岬方面
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海が青い。金田ノ岬方面
410mピークを振り返る
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410mピークを振り返る
花はゴゼンタチバナだけ
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花はゴゼンタチバナだけ
風に耐えて登る
周囲の植生
一瞬だけ見える
振り返る
金田ノ岬(右)、スコトン岬(左)が見えた
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金田ノ岬(右)、スコトン岬(左)が見えた
右の笹は花あり、左は無しの不思議
右の笹は花あり、左は無しの不思議
やっと礼文岳の頂上が見えた
やっと礼文岳の頂上が見えた
利尻山が見えた。洋上に「聳える」という言葉にふさわしい
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利尻山が見えた。洋上に「聳える」という言葉にふさわしい

感想

内路バス停11:05〜礼文岳13:25/14:00〜内路バス停15:59

 礼文島のバス便は少なく、香深から登山口の内路まで乗り、礼文岳を登って帰りのバスにうまく接続するためには唯一この組み合わせしかない、という妙な時刻の出発になった。宿から他のお客さんが皆出かけてしまった後にボーっとしているのは居心地が悪かった。
 海辺のバス停を降りれば目の前が登山口の看板だ。すぐに笹原の中をぐいぐい登り、集落がたちまち低くなっていく。傾斜が緩み、ふと気付くと、一面の笹には茶色い花穂が飛び出している。それではこの笹原も一斉に枯れるのか。なぜ全ての株が同じ年に咲くのか? 実に不思議だ。間もなく岳樺(白樺?)の林に入り、すぐに針葉樹林に変わる。傾斜は緩く散歩気分だ。右の方に立ち枯れ?帯が見えると、空が開いて明るくなる。単調な道を黙々と進むとキトウスコースの分岐だがロープが張られている。ここで少し腹ごしらえ。意外に下りてくる人が多い。最北の山らしい山なので、来た以上は登らないと気が済まないという山屋の性なのか。他人のことは言えないが。
 この辺りから、花の付いていない笹に置き換わる。種類が違うのか?これも不思議だ。再び森の中を黙々と歩いていくと、ひょっと周りが開け、314mの小ピークだ。行く手にはガスをまとった山体がまだ遠く見える。後方は茫漠とした丘の広がりに北海道らしさを感じる。登りにかかると左右にハイマツの帯が連なり、右手には島の突端の海岸線が青い海に浮かんでいる。木の丈が低くなり、左(南)からの強い風にあおられる。410mピークは岩も出てアルプス風の雰囲気だ。目の前の笹原の鞍部をガスが吹き抜け、礼文岳本体を覆い隠している。よろめきながら鞍部に下り、木陰で服装を整える。最後の登りはまた風に吹かれるが、距離はいくらでもない。足元にゴゼンタチバナの花が撒いたように咲いている。ハイマツの匂いを含んだガスの中を歩いているとアルプスの稜線にいる気分で嬉しい。標柱が見えて頂上だ。風の除けようもないが、気温は低くないので、ガスの流れる山肌を眺めながら最北の頂上の時間を味わう。時々ガスの切れ目から、ほんの一瞬スコトン岬や金田ノ岬の海岸線と青い海が見えるが、シャッターを押す間もない。
 待っていても晴れそうにないので、三角点に名残りを惜しんで頂上を後にする。さすがにもう登ってくる人もおらず、帰りのバスまでの時間は十分あるので、落ち着いて森を見渡しながら歩いた。次第に気温は高くなり、最後はTシャツ1枚で良いくらいだった。最後の集落への下りの途中からは、霞んではいるが海に浮かぶ利尻山が見えた。洋上に急角度でせり上がり、最後に主峰を鋭角に突き上げている姿は、まさに「聳えている」という言葉にふさわしいものだった。
 礼文岳は花は少なく地味な山で、初めは他のトレイルにすれば良かったと後悔するほどだったが、終わってみれば青い海を眺めながらハイマツの稜線のハイキングを容易に楽しむことができ、それはそれで面白かった。

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