竪破山(たつわれさん)・高平山
- GPS
- 08:25
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 804m
- 下り
- 805m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 8:39
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奈々久良の滝分岐から高平山までの路は,藪漕ぎが結構大変。 田平から黒坂までのロングトレイルの路も下草が生えたりして余り整備はされていないが,通行に支障は無かった。 |
その他周辺情報 | 里美屋温泉旅館:600円。小さな風呂だが綺麗にしている。小菅 ロードパークから車で5分程度。 https://www.hitachioota-town.jp/16322076655377 |
写真
感想
梅雨時の晴れ間の予想が難しいので,近場の山として堅破山(タツワレサン)を選択。常陸国ロングトレイル(旧 茨城県北ロングトレイル;https://kenpokult.com/ )にあるSE-13〜SE-18までの区間も巡ることにして,小菅ロードパークを出発点とした。また,ピストンではつまらないので,地形図に記載されている道を使って反時計回りに,黒坂の集落まで周回する計画とした。
できるだけ涼しい内に歩きたいので,何時ものように深夜2時半頃に自宅を出発し,常磐高速を使って4時20分過ぎに駐車場に到着。最初は国道349号沿いの道を歩くが,早朝から結構な車が走っている。しかし,大菅で脇の路に入ると途端に静かになる。ネムノキが方々に花を咲かせ,目を楽しませてくれる。田平の集落から先の路は結構な下草が生えていて,訪れる人も少なそうであった。黒坂集落が近づき,路が良くなったところで,犬を連れて散歩している叔母さんとすれ違った。これが山行中に出会った唯一の人であった。
黒坂から一の鳥居までは再び車道歩きとなる。鳥居を潜って少しで駐車場に着き,その手前から入っている登山路を登る。バサバサと音がして大きな鳥が飛び,前方の木に止まっているのはフクロウか? 周囲は樹々が鬱蒼としており,瞑想的な雰囲気である。不動石や畳石などの巨石が点在し,傍らにある説明書きには八幡太郎義家の名が出てくる。今,大河ドラマでやっている紫式部の少し後の人かなと思うと興味がわく。
弁天池,仁王門,甲石と過ぎ,石段を登って黒前神社に到着。僅かで山頂に着く。周囲を樹木が囲っているので見通しがないが,展望塔に登るとかなりの部分が見渡せる(一部の方角は木が伸び過ぎて見通せない)。雲は出てきたが,未だ上空の方なので直ぐの崩れは無さそうだ。ただ少し水蒸気が多いせいか遠くは霞んでいる。神峰山,高鈴山,筑波山などは良く見える。条件が良ければ日光・那須方面や富士山まで見えるようだ。御握りなどを食べてのんびりとする。
来た路を分岐点まで戻り,太刀割石(タチワリイシ)へと向かう。大きな2つの岩が転がっている。一つは寝っ転がり,もう一つは立った状態になっていて,まさに刀で真っ二つにしたような塩梅だ。言い伝えでは,これも義家が切ったことになっているようだ。
ここから道標に従って進み,奈々久良の滝に出る。落差数メートルの小さな滝だが,一枚岩の上を静かに水が流れる様は涼やかで気持ちが晴れる。ここでも腰を下ろして一休み。
もう一度,滝への分岐地点まで登り返し,余り考えもせずに「堅破山駐車場」と道標に記された方向に歩き出す。この道が,実は地形図上には描かれていない路であり,予定と90度違う方向であった。10分近く歩いたところでコンパスを見て方角間違いに気づき,引返す。先ほどの道標の所で周囲を良く見ると,予定していた方角に微かな踏み跡が見える。尾根筋も確認の上で草藪の中に進む。やはり歩かれていない路だけあって,笹薮があったり,茂った木の枝が邪魔をしたりと,大幅に時間がかかる。棘のある草木も結構あり,服の上からでもチクチクとするし,手の甲には引っ掻き傷ができる。ストックや足で掻き分けながら進んで行く。1時間近く苦戦していると下草が減り,樹間も広くなってきたなと思うと,暫くで566mのピークに到着。木に「高平山」の山名プレートが架けられていた。
ここまでの1km程で1時間強を要しており,予定の倍以上かかった。このまま予定通りに進むと,もう5〜6時間はかかってしまい,大幅に下山予定を超過しそうである。今回は残りをあきらめて,ここから西方向に延びている路を取ることにする。しかし,予定していなかったコースのため,紙地図を用意しておらず,携帯の国土マップだけが頼り。充電器も持ってきてはいるが,余り気持ちの良いものではない。準備段階でもっと気を配るべきだったと反省する。ただ,GPSで簡単に現在位置が確認できるので,気楽なことは確かである。
ここからの路は,一部で藪の濃いところはあるものの,比較的に歩き易いところが多かった。多分,林業関係の人が手入れしているのかと思われる。402mのピークで一休み後,車道までのひと踏ん張りを歩き出す。明瞭な踏み跡があるので,それを辿って行くと浄配水場があり,車道に飛び出した。ここで,アームカバーやスパッツを外し,車道を進むと1km程で国道349号に出た。車道脇の歩道を進むが,トラックを含む多くの車がビュンビュンと飛ばして行く。自分で感じていたよりも体が疲れているのか,太腿が少しつりかけて参った。やはりヤブ漕ぎはシンドイ。
駐車場でざっと汗をぬぐった後,車で5分の里美屋温泉旅館に行き,風呂に浸からせてもらう。4,5人で一杯の小さな風呂だったが,一人のんびりと汗を流すことができてサッパリ。帰り道では路の駅に立ち寄り,地元農産物を土産にした。
読みが甘くて,途中でエスケープしてしまったが,秋頃にでも再挑戦してみたいものだ。
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