富士山(老人と子どもの高山病予防対策!<日帰り>)


- GPS
- 10:38
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,403m
- 下り
- 2,366m
コースタイム
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 3:59
- 合計
- 11:02
天候 | ■富士山 晴れ 10℃ 風速2〜3m(体感) |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
富士急伊豆タクシー 0120-249-003 ※近くの水ヶ塚に24時間待機しているので、激混みの晴天土曜日朝5時台を避ければ、すぐにきてくれます。 水ヶ塚の有料駐車場代、タクシーやシャトルバスの往復代を考えると、御殿場口下山の方が割安です。 |
その他周辺情報 | 富嶽温泉 花の湯 http://www.tokinosumika.com/hananoyu/ 各山小屋で、申し出ると割引券をもらえます。 |
予約できる山小屋 |
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写真
装備
個人装備 |
ツエルト(2人用)
救急セット
ヘッドライトPETZL ZIPKA PLUS2
非常用防寒シート
手袋・フェイスマスク(1)
レインウェアTHE NORTH FACEマウンテンレインテックス(1)
ガスカートリッジPRIMUS IP-110(1)
バーナーPRIMUS P-153(1)
イグニッションスチール(1)
カートリッジホルダーPRIMUS P-CH(1)
コッヘルセットsnow peak(1)
手拭・ハンカチ・ティッシュ(1)
地図・コンパス(1)
高度計・時計Suunto Core Glacier Gray(1)
GPS GARMIN etrex20(1)
カメラOLINPUS TOUGH TG-1(1)
無線機STANDARD VX3(1)
常食(2)
携帯食
水2.0L
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感想
■富士山へ
お盆明けは、2泊3日で北アか南アのテント泊を予定していましたが、17日(月)が天気が荒れる予報(涙)。16日(日)の日帰りで急きょ富士山に行くことにしました。
75歳の父親は富士山初挑戦、73歳の母親は40年前に登ったとか。次男は2年前にチャレンジしましたが撤退を余儀なくされました。
<富士山(息子との撤退登山。彩雲・高山病・大砂走り! )2013年07月28日(日) [日帰り] >
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-326704.html
■老人と子どもの高山病予防対策
今回は、2500mを超えると高山病の症状がでる父親と、3000mで高山病の症状がでた次男を如何にして、剣ヶ峰に立たせるかという、難しいミッションがありました。山小屋の統計によれば、富士山登山者の6割に高山病の症状がでるそうです。富士山の大敵は、天気(とくに強風)と高山病といっても過言ではありません。天気は日を選べば問題ありませんが、高山病だけは万全の予防対策を組むしかありません。
3人を剣ヶ峰に立たせるべく、できることはすべてして臨むことにしました。
<高山病予防のための登山計画>
1 登りは富士宮ルートを利用する
登りは、富士宮口を選定。小屋も多いですし、何と言っても最短です(標高差1400m)。登りはこれが一番と思います。剣ヶ峰が近いのも利点です。
下りは、3ルートあります。
(1)富士宮口ピストン
(2)御殿場ルートから宝永山を経由して富士宮口へ(プリンスルート)
(3)御殿場ルートをそのまま御殿場口新5合目へ
それぞれ一長一短なので、体力やねらいに合わせて、ご選択ください。(1)は最短で降りれますが、登りの登山者と登山道が一緒のため、込みます。(2)は込み合いませんし、少しですが大砂走りを体験できます。ただし、宝永火口から少し登り返しがあります。(3)は、雲の上を走っているような(走ったことはありませんが・・・)、大砂走りを体感できます。ただし、2300mの下りとなります。
2 日中の登山を心掛ける
弾丸登山はいうに及ばず、ご来光を狙った深夜の登山も体に負担をかけます。特に、子どもは日中の活動の方が向いています。
3 前日は睡眠を十分とらせ、アルコールを控える
次男には、前日十分な睡眠をとらせ、車中でも寝ているようにいいました。前回の経験から、睡眠不足は、次男の高山病を誘発すると思っていたので、今回は徹底しました。
アルコールも控えることがいいと言われています。親や子どもは飲まないので該当しませんが、私は該当します。でも、私は高山病にならない(と信じていた)ので、前日、アルコールをガッツリ飲みました(笑)。
<高山病予防のための登山実践>
1 登山口で高度順化する
登山口で体を慣らすため、1〜2時間ほど、滞在することが勧められています。高度順化のため2時間もかけられないので、私たちは、富士宮口新5合目で45分の休憩をとりました。本当は1時間はほしいところです。
2 徐々に高度を上げる
ゆっくり登ることです。とくに登り始めは意識的に、亀の歩みをすることが大切です。心臓がバクバクするような登り方を止めて、とにかく亀ペースを維持しました。
3 こまめな水分補給
15分おきに水分補給をしました。特に老人は喉が乾かない傾向があるので、意識的に飲むように勧めました。
4 深呼吸を行う
高山病はいわゆる低酸素が原因です。「深呼吸して!」「深い息! 深い息!」と呼びかけて、症状が出る前から酸素量を増やすようにしました。
5 酸素吸入を行う
4に加えて、高度が100m上がるごとに(富士宮ルートならば、ほぼ小屋に到着毎)、酸素吸入を行いました。2秒間×2回を目安としました。これが医学的にどれほどの効果があるのかわかりませんが、少なくとも父親には効果があったようです。上記の1〜4をやっていても、これまでの山々では、標高2500mから高山病の症状がでていた父親です。でも、終わってみれば、剣ヶ峰までほとんど高山病の症状がでませんでした。違いといえば、酸素吸入缶です。
また、ノーマークの母親が3000mを越えたあたりから、眠気と動悸が発生しましたが、酸素吸入を行うと症状が劇的に改善しました。母親も低い高度からやっていれば、もしかしてこれらの症状はでなかったかもしれません。
なお、酸素吸入缶は、3缶もっていきましたが、すべて使用しました。父親で1.5缶、次男で0.5缶、母親で1.0缶くらいだったと思います。一人あたり2缶は準備した方が無難です。ちなみに各山小屋にもあります(1000円と高いです。地上だと400円前後)。
以上が、今回行った高山病予防対策です。結果として成功しましたので、みなさんのご参考になれば、幸いです。
<参考:富士山の高山病予防と対策>
http://www.camp-outdoor.com/tozan/fujisan/kouzanbyo.shtml#b
yama-ariさん こんばんは〜
またもやニアミスしてましたね(笑)
家族で富士山登山お疲れ様でした
この日はコンディションもよくて登ってて気持ちのいい1日でしたよね!
また近いうちにすれ違う日を楽しみにしてますね!
お疲れ様でした〜
drunkyさん。メッセージありがとうございます。
ほんとにニアミスでしたね。時間帯がすこしずれていれば、お会いできました。
でも、御殿場ルートは下りにつかえても、あそこを登ってしまおうと
考えるあたりはさすがです。マネできません。
16日は、ほかの山々が雲の中、富士山山頂だけが、お天気でした。
ラッキーでしたね。また、どこかで!
yama-ariさん
普段と違い気を遣う山行で大変だったでしょう!
かなりお疲れだと思います。
オッサンならイライラすると思います…
突き落としてしまいそう
本当にお疲れ様でした
Kazuhagi さん。メッセージありがとうございます。
親孝行のお盆登山でした。特に、富士山に登れたのは、
とても喜んでいました。
Kazuhagiさんだけでなく、私も親といくと、
特に母親は10回は崖から落としたくなります(苦笑)。
鹿島槍ヶ岳は、なんとか自制しました!
富士山は登山者が多くて、目撃されてしまうのでやめました(笑)
秋に向かって、登山のトップシーズンに入ります。
そろそろregさんとビッグ4復活ですかね。
yama-ariさん、こんばんは
素晴らしい準備ですね。
とても参考になりました。
ずっとハラハラドキドキで、yama-ariさんは終始落ち着かなかったのでは。
レコを読むほうも、手に汗を握る感じで応援してしまいました。
無事全員登頂できて良かったですね。
高山病とは無縁なので、酸素吸入缶は使ったことがありませんが、
効果絶大なんですね。
持っていった3缶が大活躍でリーダーの面目躍如でしたね。
hirokさん。メッセージありがとうございます。
レコを読んで応援していただき、感謝感激です。
これほどプレッシャーのかかる山行もありませんでした。
結果、無事3人を剣ヶ峰に立たせることができてよかったです。
酸素吸入缶は、事前調べだと、「気休め程度」ということだったんですが、
それでもできることはすべてやろうと思い、積極的に活用しました。
次男には効果があったかどうかは不明ですが、老人には効果絶大でした。
欲を言えば、もう一缶もっていけばよかったと思いました。
私も高山病とは無縁ですが、父親が70歳を超えて急に発症したように、
花粉症と一緒で、いつそうなるかわかりませんね。
それでも、今回の富士山で、酸素吸入缶が使えるということが分かったので、
とても勉強になりました。父親もこれで、諦めていた残りの100名山の3000m峰を
目指せると喜んでいました。でもそれって、連れて行けってこと?
よかったのか・・・・悪かったのか・・・・(笑)
こんにちは。2/1の越前岳以来になります。ご両親や息子さんとの良い思い出ができましたね。私はバスが嫌いなので 去年に引き続き 9/5御殿場口からひとりで富士山ピストンを考えていましたが 富士宮口にも26年ぶりに行ってみたい気持ちがあり迷っていました。タクシーなんて考えてもいなかったのですが yama−ariさんのレコを見て 御殿場口へ駐車しタクシーで富士宮口へ移動という手段を知り これなら登山嫌いな娘も付き合ってくれるかもと前日急に誘ったらOKとなりました。(私も娘もバスは酔ってしまいます)
ちゃんとタクシー会社の電話番号まで書いてくださっていたので 着く少し前に電話したら あまり待たずに来てくれました。¥7000位と思っていたら¥5970だったので なんだか得した気分でしたよ。
おかげで楽に登れて楽しく下山し 母娘で良い思い出ができました。
yama−ariさん 様様です。ありがとうございました。
sachi1114さん。メッセージありがとうございます。
私のレコを参考にしていただき、光栄です。
いつも御殿場ルートをピストンされているとは、すごいですね。
下りに使えても、あの砂道を登るなんて尊敬してしまいます。
タクシー代5960円だったんですか! 深夜割増の差か、
そうでなければ、美しい女性にはおまけしてくれたんですかね
9月5日は、お天気もよかったので、絶好の富士山日和だったのでは?
娘さんとの親子登山が成功して、素敵な一日になりましたね!
これからも登山楽しんでください!
また静岡の山にもお邪魔します!
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