97.平ヶ岳「ココロは玉子石」中ノ岐(プリンス)ルート
- GPS
- 06:19
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 976m
- 下り
- 976m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
湖山荘から中ノ岐登山口までマイクロバスで移動 ゲートからかなり揺れますので車酔いしやすい方は要注意 |
コース状況/ 危険箇所等 |
渡渉してから玉子石までの急登が登りが苦手な僕にとって試練の場となりました 玉子石からは木道が敷かれており歩きやすかったです その上、一定の間隔で細木の滑り止めがあって、雨でも転倒することがありませんでした |
その他周辺情報 | 前日に「白銀の湯」を湖山荘より無料券を頂き利用しました 当日は「白銀の湯」が休みだったため湖山荘の立ち寄り湯を利用 450円 平ヶ岳バッチも500円で販売 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
スマートフォン
時計
タオル
手ぬぐい
ツェルト
ストック
充電器
ハイドレーション
ココヘリ
|
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備考 | デジカメ忘れたので主にスマホのカメラを利用 |
感想
第97座 「ココロは玉子石」
6月下旬に空木岳池山尾根日帰り登山を試みたが、出発予定時間になっても雨と霧であって登る気が失せてそのまま帰ってしまった。
5月の荒島岳登頂から山に登っておらず(ウォーキングと少しのジョギングはしていたが)平ヶ岳登山においては不安があった。一番大きいのは5時半から登り始めて、「制限時間」である12時半に間に合うかどうか? であった。僕の最近の登山はゆっくりペースで登るので、多くの登山者に追い抜かれるのがザラだ。ましてや、今年はハーフマラソンを完走しておらず、少なくても昨年よりも体力が上積みされなかった。果たして大丈夫なのか?
今年も昨年に続いて湖山荘を利用した。つい最近までは梅雨入り中なのに、猛暑日が続いていたのだが、ここまで来る道中、時々雨に降られた。平ヶ岳は過去に台風や線状降水帯に阻まれて登山口までですらたどり着けない状況が続いていた。
果たして「三度目の正直」となるか? 「二度あることは三度ある」なのか? この時点では微妙だった。
7月10日。4時に玄関に集合した。外に出ると雨は降っていなかった。
「取りあえず行けるところまで行くが、滝の増水がひどかったら、引き返すことも覚悟して欲しい」という条件の下、バスは9人の登山者を乗せて出発した。
バスは中ノ岐登山口へ行くゲートを過ぎてから揺れが激しくて、僕は車酔いなのか腕と顎に痺れが出てしまった。車窓を見ると、数か所、滝が大量の水を流している所を見たし、枝がバスをかすめること数回。まるで某テーマパークの「ジャ〇グル・ク〇ーズ」みたいだと思った。
5時20分、中ノ岐登山口に到着。僕は腕の痺れが収まるのを待ったので5時30分に出発した。
川を越えてから、いきなりの急登の洗礼を受けた。ご主人曰く、
「玉子石までは急登が続きますが、ゆっくりでもいいので、休まずに登って下さい」
道中、雨で泥と化して、濡れた木の根は滑りやすくて、またしても弱気が出てしまった。それでも、随所にあった励ましのボードを読んで、何とか登ろうと思った。
8時15分、「楽園の入口」ともなる玉子石分岐に着いた。約3時間を要してたどり着いたことになるが、そのまま玉子石に直行した。
玉子石は岩の上にまるで玉子が縦に立ってるような形の石なのだが、長年の間、地震や台風が数多あっただろうに、あのような形を保っていることに驚いた。いろいろな山に登っていると、神の気紛れか、今にも落ちたり崩れそうな形ながらも今でも保っている奇石に出くわす訳だが、もう玉子石の形は「奇跡」としかいいようのなかった。
その後はひたすら山頂に向かって歩を進めた。雨は降っているものの、量は少なくて、風はほとんどなかった。気温も丁度良かった。草原には池塘や高山植物が咲いていたのだが愛でる余裕もなかった。
9時5分に三角点のある山頂到着。返す刀で数分後に真の山頂である「行き止まり」まで着いた。雨が降っていたので簡単に記念撮影、やっと5分ほど一本を立てた。ここで塩タブレットや帰路用のエネルギージェルを飲んで、下山の途についた。
玉子石分岐からは雨で濡れた泥と木の根との格闘となった。ヤマレコマップで到着予定時刻を確認したら11時50分ほどで下山するとあった。「時間内登頂」を確信した僕はケガに気を付けながら下山したが、泥で滑って転倒。右腕を痛打してアザが出来てしまった。
11時50分、登山口に到着して「時間内登頂」を達成した。これで百名山踏破も97座目となった。僕は思わず雨空を仰ぎながら「やったぞ〜!」と叫んでしまった。その後、泥で汚れた登山靴や雨具を水場で洗って、待ってて下さったご主人からきゅうりの塩漬け一本を頂いた。僕は昼飯代わりにかじりついた。そして最後となった登山者を迎え入れ定刻通り、バスは登山口を後にした。
湖山荘に着いてからは簡単に車内を片付けて、白銀の湯が休みのため、湖山荘内の風呂を利用して汗を流した。ここでバッチもゲット。スッキリ出来たところで、帰路の途に着いた。
とは言っても、ここから自宅までは約500キロあって、登山後にこの距離はキツイということを昨年経験しているので、上越市にあるネットカフェに泊って、翌日、高田城や春日山城へ観光で寄ってから帰路の途についた。無事故で夕方に自宅に着いた。
未踏の山で一番遠い平ヶ岳に登れただけでも感無量で、これで今年中の完全踏破も現実味を帯びて来たか? と思えるのだが、来月予定の登山の休暇願もこれから提出しなければならず、それが最初の関門かもなーと思いつつも、登頂の余韻に浸りながら、この稿を〆たいと思う。
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