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Yamareco

記録ID: 7023394
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
道南

大平山

2024年07月14日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:54
距離
6.7km
登り
1,070m
下り
1,070m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:54
休憩
0:14
合計
7:08
6:33
220
スタート地点
10:13
10:27
194
13:41
ゴール地点
天候 快晴、ほぼ無風
過去天気図(気象庁) 2024年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場はかなり広い。
コース状況/
危険箇所等
登山口から山頂までほぼ整備されていない。想像以上の藪漕ぎあり。
AUスマホの電波は登山口から1109mピークあたりまでは圏外。
その他周辺情報 宮内温泉が近い。
駐車場手前の立派な長いトンネル。ここまで道が整備されているのは、島牧村と今金町を結ぶ道道が途中で開発中止になった経緯があるため。
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駐車場手前の立派な長いトンネル。ここまで道が整備されているのは、島牧村と今金町を結ぶ道道が途中で開発中止になった経緯があるため。
道路突き当たりの駐車場はかなり広いが人の気配がない。
道路突き当たりの駐車場はかなり広いが人の気配がない。
左側から上がって登山口へ。
左側から上がって登山口へ。
ちゃんと入林箱も設置してある。
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ちゃんと入林箱も設置してある。
しょっぱなから急登。しかも荒れている。
しょっぱなから急登。しかも荒れている。
ハスやらシダやらが迫ってきて朝露で濡れまくる。
ハスやらシダやらが迫ってきて朝露で濡れまくる。
細い登山道は植物で占拠されている。
細い登山道は植物で占拠されている。
かなりの急登。しかもロープはない。
かなりの急登。しかもロープはない。
ここからやっと幅広の急登に変わる。
ここからやっと幅広の急登に変わる。
急登なのに、歩きやすいだけで快適に思えてくる。
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急登なのに、歩きやすいだけで快適に思えてくる。
やっと視界が開けた。ここからは基本的に稜線の下に沿ってトラバースしていくルート。
やっと視界が開けた。ここからは基本的に稜線の下に沿ってトラバースしていくルート。
周囲の山々もはっきり見える。かなり天気がいい。
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周囲の山々もはっきり見える。かなり天気がいい。
ここ周辺には連続して3つロープ設置箇所があった。最後のロープがめちゃくちゃ長くてありがたい。
ここ周辺には連続して3つロープ設置箇所があった。最後のロープがめちゃくちゃ長くてありがたい。
一番手前の810mピークに上がると偽ピークが現れる。尾根に沿ってなにやら不穏な消えかかったルートが垣間見える。
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一番手前の810mピークに上がると偽ピークが現れる。尾根に沿ってなにやら不穏な消えかかったルートが垣間見える。
少し降りると案の定、笹薮地獄が立ちはだかる。下山後に思い返すと、ここはまだまだマシなほうだった。
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少し降りると案の定、笹薮地獄が立ちはだかる。下山後に思い返すと、ここはまだまだマシなほうだった。
ひたすら植物だらけの急登を這い上がる。足元を確認しながらゆっくり進まないといけない。
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ひたすら植物だらけの急登を這い上がる。足元を確認しながらゆっくり進まないといけない。
かなりの急斜面だがロープがあるのでなんとかなった。
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かなりの急斜面だがロープがあるのでなんとかなった。
ここからは高山植物が咲き乱れている。同時にハチやらアブやらの羽虫が常にまとわりつく。
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ここからは高山植物が咲き乱れている。同時にハチやらアブやらの羽虫が常にまとわりつく。
1109mピーク横の急登を這い上がる。どこを進むのか不明瞭な箇所が多くてルートを失いやすかった。
1109mピーク横の急登を這い上がる。どこを進むのか不明瞭な箇所が多くてルートを失いやすかった。
大平山の山頂は右側奥ではなく、真ん中の頂きのさらに奥にある。
大平山の山頂は右側奥ではなく、真ん中の頂きのさらに奥にある。
ここからは笹薮の中に硬い硬いハイマツが混ざるようになり、容赦なく行く手を阻んでくる。
ここからは笹薮の中に硬い硬いハイマツが混ざるようになり、容赦なく行く手を阻んでくる。
しゃがみ込むと誘導のロープがある場所も。
しゃがみ込むと誘導のロープがある場所も。
真ん中が大平山の山頂か。
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真ん中が大平山の山頂か。
クマの落とし物。けっこう古い。
クマの落とし物。けっこう古い。
笹薮がどんどん濃くなり、しまいには2mくらいになるので平泳ぎして進む。脚だけでなく腕の筋肉も試される。しかもルートがほぼない。
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笹薮がどんどん濃くなり、しまいには2mくらいになるので平泳ぎして進む。脚だけでなく腕の筋肉も試される。しかもルートがほぼない。
やっとのことで山頂に到着。登山口から3.5kmほどの距離なのに、ここまで3時間半以上かかった。
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やっとのことで山頂に到着。登山口から3.5kmほどの距離なのに、ここまで3時間半以上かかった。
笹薮の中にぽつんとある山頂標識。ピークに到達できた達成感よりも、やっと下山できるという気持ちのほうが強い。
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笹薮の中にぽつんとある山頂標識。ピークに到達できた達成感よりも、やっと下山できるという気持ちのほうが強い。
狩場山方面。
寿都町方面の景色。
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寿都町方面の景色。
様々な高山植物を楽しむのが目的ならば、苦労してまで山頂に行かなくても良さそうではある。
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様々な高山植物を楽しむのが目的ならば、苦労してまで山頂に行かなくても良さそうではある。
帰り際に撮った偽ピークの雄姿。本当の山頂は真ん中あたりか。
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帰り際に撮った偽ピークの雄姿。本当の山頂は真ん中あたりか。
生態系の保護地域なだけあって、最初から最後までワイルドすぎた。
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生態系の保護地域なだけあって、最初から最後までワイルドすぎた。
往復6.7kmの距離なのに7時間近くかかった。その大半が藪漕ぎに費やされた。
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往復6.7kmの距離なのに7時間近くかかった。その大半が藪漕ぎに費やされた。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 雨具 着替え ザック ザックカバー 行動食 飲料 ハイドレーション 地図(地形図) コンパス 計画書 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル カメラ

感想

※藪漕ぎが想像以上にあるので、道中かなり落とし物があるらしい。ザックのサイドポケットにはペットボトルや熊スプレーなどは入れずに、全てザック内に収納しておくほうが良さそう。藪漕ぎと大量の虫対策に長袖や手袋、顔面を覆う物も装着推奨。
消費カロリー:1709kcal、水分摂取量:4.2L、行動食は摂取せず。
現地スタート地点の気温は15℃前後。目的地まで札幌から車で片道3時間ほど。片道約170km。下山時の気温は25℃前後。
スタート地点の大平山(おおびらやま)登山口はグーグルナビでセットできなかったので、島牧村にある登山口近くの「泊川河鹿の湯」マーカーにセットした。
札幌から高速道路を使って余市ICまで行き、5号線を南下して岩内町方面へ。そこからずっと海岸線の229号線を進み、寿都町→島牧村へ。島牧村から道道836号島牧美利河線に入って突き当たりまで向かう。途中で砂利道に変わるが道幅は広く、立派な橋やトンネルが続いている。過去に今金町まで貫く道路が途中で開発中止になったらしく、その面影が残っていた。
長いトンネルを抜けた突き当たりが広い駐車場になっており、その先に大平山登山口があった。事前情報で人を選ぶ山なのは承知していたが、日曜日なのに先行者はいなかった。
のっけから急登が始まり、ほぼ山頂までそれが続く。しかも整備されていないのか草木が登山道に覆いかぶさっていて歩きづらい。整備されていない分、体感では石狩岳のシュナイダーコースよりもキツい急登に感じた。開始早々精神力が削られる。
尾根沿いに出て視界が開けてくるあたりからが本番で、容赦なく笹薮が迫ってくる。歩きやすい道は皆無で、笹薮はどんどん濃くなり、急登もさらにさらにきつくなってくる。ルートも不明瞭な箇所が多く、GPSで適宜確認する必要があった。奥に行けば行くほど笹薮の背丈も高くなり、硬いハイマツも混在してくるので体中がアザと擦り傷だらけになった。
保護地域なだけあって高山植物の花畑は壮観だったが、正直なところ花目当てであれば山頂まで行く必要はないように思う。山頂直下の笹薮が最も激しく、平泳ぎで水中を泳いでいる気分になった。
スタート直後からの急登と悪路。ワイルドすぎる笹薮とハイマツの急襲。終始まとわりついてくるハチやらアブやらハエやらダニやら。総合的に見ても人を選ぶ上級者向けのコースで、精神と気力が試されるマゾの秘境と言っても過言ではないだろう。

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利用交通機関:
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

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