魚野川本流 沢登り



- GPS
- --:--
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,582m
- 下り
- 1,360m
コースタイム
8/22避難小屋(6:20)-千沢(6:40)-桂カマチ(6:50)-高沢(8:40)-大ゼン(9:00)-黒沢(9:40)-魚止めゼン11:00()-カギトリゼン(12:00)-小ゼン沢(13:20)-庄九朗大滝(14:30)-ゴウトウ(15:00)-1600地点BP(16:20)
8/23BP(6:30)-二股(7:10)-赤石沢、寺小屋沢分岐(8:45)-稜線(12:00)-赤石山12:30/13:00-大沼(13:30)-大沼入口バス停(14:30)
天候 | 雨→曇り→雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
渋沢ダムには東電の避難小屋あり。3〜4名収用可能。 |
その他周辺情報 | 湯田中駅の反対ホームに温泉あり。 |
写真
装備
個人装備 |
登はん具
食器
シュラフカバー等
行動食
雨具
着替え等
|
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共同装備 |
フローティングロープ20m
ロープ30m
ツェルト 焚き火缶 グランドシート
携帯燃料
|
感想
- 2015年08月21日 金曜日
朝、起きるとやはり雨。想定内なのでカッパなど着こんで出発。
4時間弱で渋沢ダムに到着。しかし増水もしているようで取り敢えずダム脇の避難小屋へ。新しい小屋で小さいながらも快適。雨も降り続くので、今日はここで沈殿を決定。小雨のなか焚き火をしながら酒をのみさっさと寝た。薪は豊富。
- 2015年08月22日 土曜日
取り敢えず雨があがった。昨日と比べ水は引いているようだ。
千沢出合いまでは右に左に渡渉を目まぐるしく繰り返す。水勢は強いがスクラム渡渉でなんとかなる。
やがて桂カマチ、箱淵、不動コイデのゴルジュ帯。箱淵は右岸のホールドを頼りに泳いで突破。もう全身まで浸かったので怖いものはない。
高沢過ぎた辺りのゴルジュには相棒いわく上の黒ビンガみたいな屏風状の壁もあり、上の廊下を思い出す。
ここを過ぎるととなごやかな流れとなり、景色を楽しみながら夢中で進む。陽も差してきて、ご機嫌だ。
やがて川幅一杯の滝が群となって迎える。
最初は魚止めゼン。ここは巻くことも不可。右岸にロープがあるが今日の水勢では叩き落とされそうだ。というわけで中央のリッジ状のところをシャワークライム。最後の落とし口はホールドが乏しく苦労するが何とか突破。ランニングをとれるところもなかったので緊張した。(あとから他の記録を見るとかなり水量が多かった)
空身で登りザックをあとから引き上げようとしたが右の水流の激しいところにに流れてしまい、なかなか引き上げられず苦労する。さらし場に吸い込まれたザックは洗濯機のなかのようだ。渾身の力を込めて何とか引き上げる。カギトリゼンは右の草付きから。ロープを出す。
イワスゲゼン、スリバチゼンはそのままフリーで。
川幅一杯の滝はこの沢のスケールの大きさを物語る。
昨日ここまで進む予定だった黒沢まで3時間。なまり岩と呼ばれる岩が迎える。これもまた黒部に例えれば立岩奇岩か。
ごうごうと流れ落ちる立派な庄九郎滝を右のかれルンゼを大高巻きして越えるといよいよゴウトウ。巨岩を乗り越えていくが体力が消耗する。いくつもの石滝をこえると流れは穏やかとなった。
今日の幕場を探しながら進むと、1600辺りの左岸にベスポジが。
今日はツェルトをタープ化して使って沢との一体感を味わう。焚き火もある。酒もある。(岩魚は釣れなかった。)
夜半から降りだした雨は明け方まで続き、沢との一体感はますます強まったのだった。
- 2015年08月23日 日曜日
魚野川、最終日。天気予報は少しましになるはずが昨日より悪い。幕場を出発するとまもなく源頭の様相を呈し始めたが、それでも立派な滝がいくつも出てくる。こんなにたくさんの滝を越えても魚影は多い。
南沢を分けて北ノ沢にはいるとますます水流は少なくなった。最後の、寺小屋沢と赤石沢の二股では赤石沢へと入る。
やがて水は渇れ、行く先はネマガリタケの藪となった。沢筋ははずしてないはずだがとんでもない藪こぎとなった。3メートルほどもある竹をかきわけかきわけ、束ねてはそこを足場とする空中藪こぎ。わかっていてもどうしても進みやすい稜線と平行方向に導かれてしまう。苦しくても枝の伸びる方向と直角に進まなければならないことを悟った。
ほんとに登山道あるの?と思い始めたころ、藪がうすくなって光が漏れるところが!やっとのこと登山道に出た。久しぶりにきびしい藪こぎだったが傾斜が緩やかだったので助かった。源頭で汲んだ水で喉を潤し、一服。
そこからはこんなに楽かと登山道を歩き、赤石山で車を回収にもう一泊して野反湖へ戻る相棒と分かれ(感謝)、登山道を大沼へと下った。
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